クリスマスイブ、彼女と長野のペンションに向かう途中、車が突然停止、近くで見つけた教会に助けを求めに・・・多彩な分岐とエンディング、全八話に分かれるボリュームの洋館探索恐怖サウンドノベル
選択肢による分岐点が豊富で、かなり複雑になっており全エンディングを見るのは至難の業。また、第○話〜第○話へ移るという分岐点の選択肢がかなりシビアで、ほとんどの人が第一話や第二話でエンディングを迎えてしまうことになってしまうだろう。本当はもっと複雑なのだが、大体の流れはこんな感じ。
┏━━━━━第二話━━━━第三話━━━━・・・・・・・第八話(最終話)
序章━━第一話━Alive End ┣Alive End ┣Alive End
┗━Death End ┗Death End ┗Death End
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本筋のストーリーは一本道しかないと言ってもよい。しかし、これをすべて正しい選択肢を選びストレートで第八話(最終話)まで行くのはかなり難しいことはプレイすれば解ってもらえるだろう。それだけに選択肢がくるとマメにセーブしておくと良い。どうしても行き詰まった人は、作者ページに攻略情報が詳細に載せてあるので、これを参考に進めていこう。
全八話から構成される長大な本格シナリオで「Alive Ending」と「Death Ending」合わせて30以上のエンディングがありますが、真のエンディングを見ないと今まで主人公に襲いかかってきた恐怖の全貌がわからない作りになっています。また、20万字以上の膨大なテキストを読ます文章力も凄いのですが、背後でなっている音楽や唐突に鳴り響く効果音・突然アップで表示される画像のタイミングが絶妙で、鳥肌が立ちました。身も凍るような感じとはこの事なのかと・・・
本当に「1999ChristmasEve」を最大限に楽しみたいのであれば、真夜中にプレイすることをお勧めします。フリーのみならず、市販ゲームを見てもこれほど脳裏に焼き付いて未だ印象強く残っているゲームは見あたらない。
これぞサウンドノベルの最高傑作だと自信をもって言える作品。
あなたなら、このような現実を目の前にして、理性を保っていられるだろうか・・?