15日後に起こる災いを阻止するために神のような存在である「リクレール」から生み出された主人公。通常の人には無いトーテムの力を与えられた主人公が天空に浮かぶ大陸を舞台に、たった15日間という時間の制限の中で、未来を変えるために冒険するファンタジーストーリー。
かなり自由なシナリオ構成と時間軸によるキャラクター達の行動の変化など、繰り返しプレイするたびに違った体験が出来るフリーシナリオRPGです。
初めの主人公の性別やトーテムの選択により、主人公の能力特性やシナリオ・イベントなどが異なるので、一度目のクリアだけでは本当の意味で「シルフェイド幻想譚」を堪能出来たとは言えないだろう。
また、ダンジョン探索時やフィールドを一歩進むごとに時間が1分経過するシステムになっており、シルフェイド世界に住む人々も当然のことながら同じ時間軸で進んでいるので、時が進めば街のキャラクター達の動きやイベントの発生状況も常に変化していくことになる。だが15日間という制約があるからといっても、急がないとクリア出来ない程では無いので、初プレイはそんなに神経質にならずに気楽にいこう。時間を一杯つかっても、5時間程でクリア可能なので、また違った物語を楽しみたいなら2週目,3週目とプレイしていくのも良いだろう
≪ 感 想 ≫
私が自由度の高いRPGを元々好きだということもあり、そういった面でかなり評価できました。1週目のプレイで、かなり時間が経過した後に訪れた街はすでに廃墟となっていたのが、2週目で真っ先にその街にいくと、まだ壊されておらず街の住人との新しい出会いがあるなど繰り返しプレイの嬉しさを感じました。また、細部まで丁寧に作り込まれており、ギャグ的なアイテムを使用したときの仲間やトーテムの反応がおもしろく、シルフェイド見聞録のような笑いの要素も散りばめられていて楽しかった。
RPGツクール作品とは思えないほど、凝った戦闘システムや自由度の高い育成システム,そして時が流れてゆくにつれて変化するシナリオなど、古いようで新しいと感じた名作ゲームです。