国王親衛隊の隊長ロジャーとなり機動歩兵部隊を指揮してミッションをクリアしていく。ミッションのクリアの仕方により、ルートが分岐しストーリーが変化する近未来を舞台にしたシミュレーションゲーム。
ターンフェイズ制だが、難易度は高くない。操作方法もオーソドックスなので、シミュレーションゲームに慣れていない人も楽しめるだろう。ユニットが行動できるのは「攻撃」「スキル」「武器変更」「機材」など。「スキル」はレベルアップすることで、修得できる能力で、ターゲットの装甲を減少させたり、行動不能にしたり、少しずつダメージを与え続けるものなどがある。「機材」はリペア機専用の行動で、機体の補修をするための「修復キット」など、いわゆる回復アイテムの使用が可能になる。
スピリットファイアはシミュレーションだけではなく、アドベンチャーパートがある。ミッションをクリアすると、ドラマ性の高いストーリを演出するイベントを経てアドベンチャーパートに移行する。アドベンチャーパートでは、仲間との会話や、機動歩兵の装備や修復キットの購入、機体の乗り換えなどができる。また会話によりイベントが発生して、強い武器や隠し機体を手に入れることができたり、また隠しミッションが発生する場合もある。
≪ 感 想 ≫
お世辞抜きにして、ゲームとしてかなり面白い。なにより大きく3ルートにもシナリオ分岐するのが素晴らしい。2週目からは、シナリオの分岐条件が表示されるようになるのも親切。しかも資金やアイテム・武器を継続(機体の継続はない)出来て、かなり戦闘が楽になりクリア条件も難なくおこなえてしまう。また何気に2週目になるとオープニングでキャラのセリフが地味に変わっていたり、すべてのエンディングを終えると、漫才のようなオープニングを見ることができる。ここまで作りこまれているのが凄い。
武器はアドベンチャーパートで購入するだけではなく、反則的だがシミュレーションパートで味方部隊から剥ぎ取って強い武器を手に入れることも出来る。武器やパイロットタイプにより、かなり強さが変わってくるので、部下にならないゲストキャラを見つけたら、遠慮なく頂くのも一つの手かもしれない。
スピリットファイアのキャラは一人一人が個性的で理念を持っている。なので、彼らの会話はよく自分の意見を言い、キャラ同士でぶつかり合う。まさにこの生きた会話が面白いのだ。そのため、この先どうなるのか非常に気になり、明け方までプレイしてしまった時もあった。シミュレーション好きな人は特にプレイしてほしいゲームだ。