ひなびた農村モントローズに暮らす八百屋の娘シリア・グレンデルのほのぼのアドベンチャー風味RPG
ある日、モントローズにあるもう一店の八百屋の娘であり村外れの丘で寝てばかりの毎日を過ごすリーズ・ストークオーレンが古文書を発見する。リーズは古文書に記された理想郷・黄金谷へいざなう渡世の鍵「ハンヌイ・サラダ」を食べてみたいがために、親友シリアにサラダを作ってほしいと持ちかけてくる(自分で作るのはめんどくさいから) 何の因果か、シリアはサラダを作るためモントローズ村を縦横無尽する羽目になってしまうのだ。
「ハンヌイ・サラダ」を作るのには、まず材料集めから。村を歩き村人に話しかけて計11種類の材料を分けてもらいます。しかし、人の良いシリアはタダでもらうことは出来ないと言い、様々な用事をこなすことになります。それらの用事の中には戦闘をしないと果たせないのもあり、「大根」「鍋のふた」「エプロン」「お守り」等を装備した戦闘は、想像するとほのぼのと平和な感じがしますが、それとは裏腹に戦闘難易度は高く回復と防御のタイミングが重要となってきます。
過酷?な冒険により材料を集め終り、さあ料理・・・シリアの苦労は実ったのでしょうか?それはプレイしてからのお楽しみ
登場するキャラクターは個性的でシリアとのコメディー的な会話が楽しい。RPGというよりは会話を楽しむアドベンチャーといった色が強い。行動範囲は村内だけと狭いので迷うことなく、戦闘は数回程でプレイ時間は2時間程度とお手軽だ。
どこかで見たことのある画風だなと思った人は鋭いっ!実は「今の風を感じて」のイラストを担当していた辺境紳士氏の作品なのです。画力はさすがというべき。特に「装備」や「買い物」画面が凝っていて必見です。
この作品は次回作(リーズの冒険 Disfate spinats)の長編前日談という位置づけです。