舞台は現代のごく普通の町、ごく普通の女子高生の主人公の神童アキは神具の適正者として神剣レーヴァティンの所有者として選ばれる。堕天使たちの野望を阻止するため、それに関連した奇病に倒れた母親を救うために、アキは神剣を振るう。
ゲーム中に挿入されるCG、キャラクターの顔グラフィックも豊富で表情豊か、モンスターからでる仙石により鉱物を作り出す[錬金]や剣を振るい魔法を駆使するフルアクションの戦闘システムなど、独自の凝ったシステムが見所のRPG。
ゲーム序盤で使用できるキャラクタはアキのみだが、ストーリーが進むにつれて仲間も増え、特有の属性をもっている神具同士を共鳴させることで、使える魔法の属性も火・水・雷・地・光と増えていく。また、それぞれの属性には熟練度があり、その属性の魔法を使用することで威力が強化されていく。さらに、魔法の熟練度が高まると、2種類の魔法の属性が組み合わせた威力の高い複合魔法を使えるようになる。
ユニークなシステムとして[錬金]がある。モンスターを倒したときに得られる「仙石」と錬金術を行なうために必要不可欠な「鉄くず」を組み合わせることにより金や銀など別の物質を生成し、それらを売ることでお金を得ることができる。その他、大量に仙石を消費して生成した「賢者の石」を元に「オリハルコン」など強力な装備品を作ることも出来る。
キャラクター達が表情豊かでほのぼのしたセリフが楽しく、「小野寺カズト」が「岸岡ユカリ」に恋心を抱いてドギマギしている姿がかわいかったりと、どのキャラクターも個性豊かで魅力的。随所に表示されるイラストにより、一層臨場感をかき立てている。方向キー2度押しで「ダッシュ」や移動中にキャンセルキーで「ジャンプ」など操作は簡単で、敵との距離感や攻撃のタイミングに慣れたら、連続攻撃や魔法もサクサク使えて面白くなってくるだろう。錬金術で様々な鉱石を生成したり、数多くあるアイテムを集めるなどやり込み要素もたくさんある。後半のダンジョンにはミニゲームのパズルもあるなど、ストーリーは一本道だが楽しめるものが多く、良質のゲームです。