○シリアスよりのビジュアルノベルです。
○このゲームには基本的に立ち絵やイベントCGはありません
○カットイン演出などのイメージイラストのみになります
人に絶望し人生を諦めていた――
幼い頃から両親の虐待を受け、学校では苛められ......
俺はいつしか人を信じる心さえも失っていた。
唯一の拠り所は、同じ心の傷を持つ妹の果夏(かな)
生活はけして楽じゃなかったが、それでも二人で慎ましく生きていた。
そんなある日......
果夏は体調を崩し入院する事になる。
初めての事に不安を覚えたが、
幸いなことに果夏の身体は少しずつ回復へと向かっていく。
そんな中、俺はある悩みを抱えていた――
退院し学校に復帰することになれば、
果夏はまた苛められるかもしれない......。
果夏の中学進学に合わせ、
なんとか辛い環境を変えてあげたい。
しかし俺自身、人に心を開くことが出来ない中、
どうすれば果夏を救うことが出来るのだろう。
そんな時、
俺たちの運命を変える出会いが訪れる。
「あの、進くん......だよね?」
俺と果夏、二人だけで寄り添って生きてきた閉ざされた世界。
そこに、一筋の光がさそうとしていた。
アイキャッチ、十章構成になってます
タイトル
基本ゲーム画面
キャラ登場画面
キャラカットイン
ゲームポイント
切なく厳しい命のVN
攻略要素なし
プレイ時間4~5時間程度
CatSystem2(ういんどみる)使用
[あの丘の上まで]の詳細
- 頒布形態
- フリーウェア
- カテゴリ
- アドベンチャー・ノベル
- 年齢制限
- 全年齢
- 対応OS
- 2000 XP Vista 7
- 制作者
- 優凪
- 本体サイズ
- 158.0MB
- Version
- 1.00
- 最終更新日
- 2011年9月14日
- お気に入り
- 票0票
あの丘を上までをプレイしました。正直感動しました。妹の果夏が最後まで必死に生きようとして、それでも死んでしまった事はとても残念ですが、最後まで楽しめました。この作品をプレイして良かったと思いました。
「あ、あぁ……」
シナリオ
センチメンタルハートウォーミングストーリー。
序盤と終盤の流れは、惹き付けられ、一気に読める。
だが、中盤や全体的に冗長に感じる部分があった。
クライマックスに至る過程において、ある程度の長さは要ると思いますが、文章にダレるところがあり、削ってもいいかな、と思う文が幾つかありました。
良いなと思ったところは、とあるキャラが主人公に影響を与えるのですが、そのキャラだけでなく、他の大人達とも関わりを描写している点。
その中で主人公の内面の変化をより感じられれば良かったかなと思いますが、僕が鈍いだけでしたら、すみません……。
終盤の自転車使用の件は、僕も親戚の車を使えばいいのでは?と思いましたが、やはり自身の力で行くことに意味があったということなのでしょう。
グラフィック
とても綺麗。
それだけに立ち絵や一枚絵の無さが惜しい。
文章を読ませることに比重を置いた結果なのかもしれないが、魅力的なキャラの表情や仕草等を色々観てみたかった。
代わりというか、目や口元のカット、店のロゴ等、工夫を凝らしている部分も見受けられる。
システムのインターフェイスもオシャレ。
サウンド
BGMはあまり記憶にないが、違和感もなかった。
SEは、喧騒が響きすぎているというか、若干の違和感。ボールペンの筆記音が何故か心地好い。新鮮でした。雨の音も好きですが、ループ時に途切れるのが、ちょっと残念。
システム
なんか良いの使ってますね。
ウインドウ動かせるとか誰得と思いましたが、初めての経験で感動しました。
変速オート、バックログありのノベル快適仕様。
音楽鑑賞で、1リピート、オールリピート、ランダムと商業レベルで完備。
シナリオチャプターもあり、長いシナリオの特定シーンを読み直しやすい。
プレイアビリティーに関しては、文句なし。
主人公が葛藤するシーンがある。
この作品は、おそらく「それ」をテーマにした作品ではないのだろうが、もし、テーマにするのであれば、選択肢を用意して、プレイヤーに選ばせるとまた別の深みを持った作品になると思った。
オリジナリティー
グラフィックの演出やシステムの機能が珍しかった。
トータル
切なくても強く暖かいお話が好きな方にオススメ。
冗長さが気になるが、受け手によるのでしょう。
久しぶりに再読しました。
読むのはそうですが 聞くは けっこう聞いてました。
歌がいいんですよね~ さなさんの「あの丘の上まで」
読後に聞いたときは 恥ずかしいけど目の奥が熱くなりました。(零しませんでしたが)
・・・
歌 ピックアップして車でたまに流してます。(フリーノベルでのいい音楽集めてるので)
・・・
あー 果夏ちゃんの病 覚え間違いしてたようだ「あの丘の上まで2」の友生くんの病も・・・ ^^;
***
読み直して 気づいたけど 病への対処の方向性が 1 と 2 で違います。
この方向性は 病院物では とても重要な要素です。
ひょっとして作者は両方の方向性の物語を書きたかったのかもしれません。
だから 1 と 2 両方読むことをお勧めします。
わたしも 両方の方向性の物語読めて良かったです。
告知するかしないか・・・
私はしてもらいたいほうかなあ。
実は今 これ 病院のベットの上でテキスト打ってます。(2015/11/11)
20日ほど前 胸水 肺炎で緊急入院して。
COPDだし
8ヵ月前にはCMLも発症してるしね・・・(今回の胸水とか それ用の薬の副作用?! 可能性はある・・・)
告知もケースバイケースだとは思いますが・・・(年齢とか)
私の高校からの友人のひとりは 余命を何度も宣告され その度に新薬のおかげで30年以上永らえて動けているし。(国の難病指定あり)
さっきお見舞いに来てくれた彼 本人から詳細も聞いた・・・
***
リアル系の物語です。1も2も でも 鬱にはなりません。
リアル系で病院物等を鬱な物語にするのは簡単なことです 読者を思いを突き放して終わりにするとか・・・
リアル系で鬱にならないこのような作品書ける人は そうはいないと思います。
(病院の描写ばかりでなく 日常も描写してる所が多いということもありますが)
鬱も極めれば 素晴らしい作品にはなります。
たとえば リアル系で・・・
ナルキッソス1 2 欝で 絶望の物語ですが 素晴らしかった・・・ 色々考えさせられた。
(さすがに入院中に読むのはお勧めいたしませんが・・・)
やはり物語的には 「あの丘の上まで」「あの丘の上まで2」が好きです。 未来が見えるから・・・
本当に面白かった。
「きまぐれアフター」さんの背景素材がおそろしく綺麗なのに、それに負けない立ち絵と塗りの上手さ。
シナリオも面白かったと思います。
ただ、欲を言えばシナリオに一気に読ませる工夫がほしかったです。
綺麗な文体だけに、時間の流れが遅く感じてしまい、4時間での攻略の倍はかかった気分でした。
しかし、本当に面白かったです。
ありがとうございました。
辛い幼少期を過ごしたために人との接し方がわからない兄妹と、彼らとかかわりを持っていく周囲の人達の物語です。登場人物たちも揃いもそろって真面目で、家族愛がメインなので本当に地味です。でも、良かったです。ストーリー。純粋で優しくてくすぐったい感じです。綺麗すぎではあるので好みはわかれるかもですが。
ただ、最後の方でタクシーではなくてなぜ自転車で行ったのかというところは説明不足な気がしました。諸事情(お金が無いとか、がんばらなくては意味が無いと考えたとか)があったのかなとは思いますが、私にはわかりませんでした。
製作者が言っている通りこの作品は人を選びます。
しかし、自分は良いと思えるほうだったので最後まで泣きながら読ませていただきました。
(分からない人、主人公の行動に共感を持てない人には納得のいかない作品かもしれません・・・・・)
BGMとシーンの相性は良く、同じBGMなのにストーリーの進度によってかなり違うBGMのように感じられる作品です。
プレイ時間は4時間程度と書いてありますが、内容の濃い4時間なので一気に読みきるのは少し辛い量かもしれません。
自分は前作の「あまやどり」もやりましたが、「あまやどり」とは違うとてもリアルな世界観ですぐに物語りへ引き込まれていきました。
気になるのならやってみても損はない作品だと思います。