繰り返される、退屈な毎日。
『この世界から抜け出してみたい』
そんな願望を抱える高校二年生の少年、荒川零弥。
彼が目覚めると、そこは別世界だった。
『欲しいものが何でも手に入る』、夢のような不思議な館。
先に館を訪れていた11人との共同生活が始まる。
穏やかに続くかと思われた楽しい日々は、ある日突然終わりを迎え――
惨劇の中に大切なものに気付くノベルゲームです。

長編ミステリービジュアルノベル。

穏やかに続くかに思えた日々は崩壊し…?

日常の丁寧な描写が行われる。

様々なキャラクターのヒューマンドラマ。

話が進むごとに魅力的なキャラクターが増えていく。

『遺恨』がストーリーのキーワード…?

第十幕『白昼夢の墓』までどうぞお読みください。
YouTubeでLOOP THE LOOP飽食の館~白昼夢の墓を見る
ゲームポイント
◯選択肢のない長編ビジュアルノベルです。
◯第一幕『飽食の館』から第十幕『白昼夢の墓』までの10編のシナリオを収録しています。
◯各シナリオが文庫本一冊程度の分量です。
最も注目してほしい点、力を入れた点
多数の魅力的なキャラクターが繰り広げる、ミステリーの長編です。
各キャラクターの心情描写を丁寧に掘り下げた作品です。
とてもボリュームがある一本道のビジュアルノベルゲームです。
本編エピソードは1本約3~4時間で、外伝的エピソードは1本1時間ほどです。
クリア時間は10本合計で、約30時間ほどでした。
特殊な状況下での、推理要素のあるサスペンス・ホラーといった内容で、前半の穏やかなパートが過ぎれば、あとは一気に物語が展開していきます。
ともすれば似たような展開になりがちな設定ですが、毎回様々な状況を絡め、一筋縄ではいかない緊迫したシナリオに仕上げられています。
登場人物の心情や内面を丁寧に描写しつつ、物語の展開についてもかなり練られているように感じました。
やや予定調和的なところはありますが、個人的にはストレスにならないので好きです。
グラフィックやBGMはオリジナルのものが使用されており、無料で遊べる作品としては破格の豪華さです。
1作目にハマった人は、なし崩し的に残りの9作もプレイしてしまうことでしょう。
面白かったです。