あらすじ:私達の街には変わった風習がある。
街中を歩く時は必ず毒抜きをした彼岸花を持ち歩く。
私達は、そんな訳の分からない風習と共に育った。
そして、街を独り歩きする不気味な都市伝説「はらぺこちゃん」。
人喰いの噂は少しずつ確実に街を蝕んでいく。
長期休暇を利用して、都市伝説を面白半分に嗅ぎ回る私達。
しかし、都市伝説はそんな不純さに容赦のない悪意を向ける。
その時、私達は死と生、そして自らの愚かさを実感する。
タイトル画面
登場人物並び絵です。
ゲームポイント
マップを探索しながら物語を進めます。
一部音声あり。
[はらぺこちゃん]の詳細
- 頒布形態
- フリーウェア
- カテゴリ
- アドベンチャー・ノベル
- 年齢制限
- 全年齢
- 対応OS
- 2000 XP Vista 7
- 制作者
- さふいずむ
- 本体サイズ
- 239MB
- Version
- 1.00
- 最終更新日
- 2012年1月21日
- お気に入り
- 票0票
「何をお願いしたの?」
「『お腹いっぱい食べられますように』」
シナリオ
ライトリリィーサイコホラーストーリー。
人物の掘り下げが物足りなく感じました。
後は、主人公?である苗が冷めているせいか、ラストの重みが足りなかった気もします。
いやしかし、このメンバーは精神がすごいですねいろんな意味で。
「15年前の大惨劇」も、好みの百合要素ではありませんでしたが都市伝説としては楽しかったです(バトルもアツい)し、文章も読んで味があると思えました。
グラフィック
「15年前の大惨劇」でも思いましたが、せっかく可愛いイラストがあるのに立ち絵がないのは勿体なく思え、表情や仕草込みであれば臨場感がぐっと増したかと思います。
背景はCG?でバリエーションがあり、満足。
サウンド
あまり印象に残りませんでした。
「15年前の大惨劇」の方が雰囲気に浸れていたと思います。
相変わらずのバトル曲は秀逸でしたが(あ、こっちが先でしたか)
システム
特に問題はないのですが、「15年前の大惨劇」でもそうでしたが、ボイスが入るとメッセージが送れないのが(再プレイ時に)ストレスでした。
オリジナリティー
はらぺこちゃんの生い立ちや百合だらけという設定は個人的には珍しかったです。(完成度はさておき)
トータル
絡み合ったドロドロ百合や都市伝説の謎などの要素が好きな方にオススメ。
ただし、薄味であることや、甘い百合が好きな方は要注意かもしれません。
作者様、これ続編まだですか?「15年前の大惨劇」とか色々気になる要素がありますがw
※ネタバレ注意※
絵が可愛かった。特に苗が一番好き。大人しくて真面目で優しそう。
遊里強い!陽子実は黒い!梢勇ましい!そして蓮菜はまさにサイコレズ!
夏、食べ物、青春、百合の表現が具体的に綺麗に綴られていて世界に没入できた
はらぺこちゃんの可愛らしい外見に反する運動能力と怖さにドキドキした
後半からラスト直前の、意外で情け容赦のない展開にとてもドキドキした
ラストはハラハラしたけどちょっとあっけなかった
決して両想いにはなれない5角関係、悲しいなぁ…
あの世で凪と紗枝が結ばれることはあるのだろうか…
関東弁が気持ち悪かったです。
スマートにまとまっていて
キャラの言動から心情や人間関係、事件がどう動いてるのか自然に察せられる丁寧な作り
それが没入感を高めていてとても良かった
変化して行く事件へのゾクゾク感も倍増!
2面性3面性をもった(多くは誰でも持ってる当たり前のような)登場人物たちを、
自然に無理なく1人の人間として描けてるのはこのゲームの魅力に大きく貢献してると思う
それだけにもっと沢山動きを見たかった気もするのが惜しいと思える
もっと沢山見ていたくなるような良作でした
面白い!
間違って続編の~15年前の大惨劇~を先にやってしまった。
そしてイマイチでした…。
こっちの無印の方が少しは面白そう…。
でも一度イマイチだな~と思ってしまった作者様のゲームはもうDLしないタイプなので残念。
こっちを先にやれば良かったかも?
あっちは霊能力者や剣道娘が命を犠牲にするほど、主人公に魅力があるとはとても思えなかった…。
バージョン1.00でプレイ。
・良かった点:量と質が確保された背景画像。便利なメニュー画面。
CGで作成された背景はシナリオの規模に対してかなりのボリュームがあり、クオリティもフリーソフトとしては平均以上の物です。ごくわずかな間しかいないような場所でも潤沢に背景が使用され、臨場感の演出に貢献しています。
メニュー画面は一通りの機能が揃い、設定の項目には文字表示速度や種別毎の音量調整といった項目も用意され、必要十分な程には充実しています。また本編の補足的なテキスト資料が閲覧できるといった一工夫も見られます。
・悪かった点:冗長故に粗の目立つ文章。面白さを打ち消す設定。
その場面において必要があるとは思えない描写を長々と続けたり、危機に直面した状況であるにも関わらず観念的な事を並べたりと、総じて文章が冗長です。同時に、比較的頻度の高い不自然な言い回しや誤字脱字といった、文章のテンポが良ければある程度は見過ごせるであろう部分にまで目が行ってしまいます。
タイトルにもなっている「はらぺこちゃん」ですが、その設定がストーリーを進めるためだけの道具にしかなっておらず説得力や雰囲気に欠けるため、「はらぺこちゃん」を軸としたストーリーが魅力のないものとなってしまっています。
本作の特徴的な要素である百合設定ですが、人物関係を無意味に険悪にして感情移入させづらくする以外の働きができていません。人物の書き分けも口調と外向的、内向的の傾向でしか行われていないため本質的な部分での個性に乏しく、サイコホラーとして重要な人格の深部や心の機微といったものが見えないのは大きな問題です。
・全体を通して
ビジュアルやインターフェイスは総じて良好なものの、肝心のストーリーが今一歩と言わざるを得ない出来です。都市伝説をベースにした舞台設定、加えて主要登場人物は全員百合キャラという、いずれも調理を間違わなければ一定層に対して確実な訴求力を持った要素を扱っていながら、それらが作品上でにおいてほとんどマイナスにしか働いていません。作風自体は明確で独自性もあるため、その部分を良い方向に生かす事ができれば一気に様変わりする可能性も感じられる、少々惜しい作品です。