住宅街がホームイルミネーションに輝く12月、会社経営者(26)の自宅が放火され、車椅子の妻(26)が死亡した。
被告人として起訴されたのは、被害者の夫婦と同級生だった男。
「私はやっていません」と言う被告人は、はたして有罪なのか、無罪なのか?
放火事件の裁判員に選任された「わたし」は、戸惑いながらも、初めての裁判に臨む――。
プレイヤーは、裁判員という立場で、ゲーム中の裁判を疑似体験します。
シナリオを読み進めていくと、「証人にどんな質問をする?」「他の裁判員の意見に 反対する?/賛成する?/黙っている?」「意見の根拠になる証拠はどれ?」など、選択肢が現れ、この選択肢の選び方で、有罪無罪の結論も変わっていきます。
一般的な推理ものとちがって、このゲームには、「真相」が用意されていません。現実の裁判でも、真相がはっきりわからないことはあります。「もし自分が本当に裁判員だったら、評決で有罪無罪どちらを選んだだろう?」と考えながら、プレイしてみて下さい。
ゲームポイント
プレイ時間:約2時間
ムービー:あり
ボイス:ムービーのみあり
画面サイズ:960×640
エンディングパターン:5
クリア特典:おまけシナリオ×3
アンケート特典:おまけシナリオ×3
使用ツール:吉里吉里2/KAG3
[ゲームで裁判員! スイートホーム炎上事件]の詳細
- 頒布形態
- フリーウェア
- カテゴリ
- アドベンチャー・ノベル
- 年齢制限
- 全年齢
- 対応OS
- 2000 XP Vista 7
- 制作者
- 大阪弁護士会 法教育委員会
- 本体サイズ
- 430MB
- Version
- 1.0
- 最終更新日
- 2012年5月29日
- お気に入り
- 票4票
面白かったですね。
独創性は言うまでもないですね、これだけリアルにやってる裁判もの、しかも面白く出来てるゲームは寡聞にして知りません。リアルすぎてもついていけないだろうし、弁護士さんが作ったにしてはうまい塩梅だと思いました(えらそうにすいません)。
真相は裁判のなかにしかない、ということですが、完全無罪ENDはこのメッセージを伝えるためにわざとこういう風にしたんでしょうね。
脇役もいいんですよね。他の裁判員もそれぞれ抱えているものがあり、考え方もあり、そんななかで裁判員として裁判に臨んでいる、っていうのが分かります。けど、完全有罪ENDを出そうと思ったときに、一度全員有罪になったのに最後の最後でグリーンが無罪を入れたのにはブチギレましたね(笑) 「おま、今の話無罪に変える要素なかったでしょうが!!」って。
弁護士会が作ったゲームと聞いてお堅いゲームなのかなと思っていましたが、まず豪華なオープニングムービーで度肝を抜かれました。その後も絵が動いたりいろいろなエフェクトがあったりしてビジュアル面で想像をはるかに超えてきました。
システム面でもかなりの作り込みで感心します。設定項目は多様ですし画面下のメニューも見やすく好印象です。資料がいつでも見返せるなど親切ですしバックログも使いやすく、ここまでシステムの優れたゲームは見たことがありません。
シナリオですが、エンターテイメント性重視のゲームというよりは、法教育を目的としたゲームだということがよく分かるものになっています。「真相は裁判の中にしかない」、重い言葉です。
一つの定められた答えが無いので、推理ものとして期待すると肩透かしを食らいますが、すべてのエンディングを迎えるためには結局全員を無罪や有罪の方向に誘導せねばならず、ゲーム性もあります。
真相は用意されていないので若干もやもやする要素もありますが、それも本作の目的を考えると納得できるものです。
キャラごとの好感度ルートも備える、アンケートに答えるとおまけゲームもできるなど相当の作り込みなので、プレイしてみて損はしないと思います。
面白かったです。
真相がないというのが、もやもやするんですが、
現実とはこういうものなんだろうなってことがよくわかりました。
現状でさえ選択肢の分岐点は多いと思うのですが、
自分の言いたいことや質問したいことなどが、選択肢の中にない
ということが多々ありました。ま、仕方ないとは思いますが。
高校時代、ロングホームルームの時間に、大阪弁護士会から労働に関する法規について学ぶという時間があった。そのときに、その弁護士が奨めていたゲームがこれだ。当時は、見向きもしなかったのだが、このサイトで偶然見つけることになり、また評価も高かったのでプレイしてみた。
白黒つかないところがなんとももどかしい。だがおもしろい。
ゲーム的でないという指摘があるが、それは否定できない部分だ。しかし、現実的であるがゆえにおもしろいところもある。それがこの作品の魅力なのではないだろうか。
また、陪審員が自分の偏見を捨てきることができず、有罪無罪に影響を与えている……という描写がリアルだった。そこがゲーム的な要素として機能しているというのもおもしろい。
法律関係に進みたいと思っている中学生、高校生には是非勧めたい。
そうでなくても、陪審員制度について興味のある人には最適なゲームかもしれない。
自力ですべてのキャラをルートを攻略しようとすると、想定されているプレイ時間(2時間)を大幅に超えることになるだろう。ちなみに自分は10時間ぐらいかかったような気がする。
こういう系統のゲームに興味がある人なら、時間の無駄になることはないと思う。
オープニングの声優さんの声は聞き取りやすく良かったのですが、ノベル形式になりがちで単調でした。
推理モノなので仕方ないのかもしれませんが、もう少し独創性を持てれば良いと思います。
実況動画、公開しました。