時は2018年、治安は不安定で国際関係は一触即発な時代。
主人公の水無口陽一(みなぐちよういち)と友人の浦澤深夜(うらさわしんや)ら9人の学生たちは、ひょんなことから真夜中の学校に取り残されて、世にも奇妙な世界に放り込まれてしまいます。
そこは、彼ら以外誰もいない世界。二度と夜の明けない世界。途中で途切れてしまっている不完全な世界。そして放っておけば、誰かが一人一人消されていく、悪夢のような世界。
彼らは「世界」から突きつけられる理不尽な謎を前にし、嘆き、悲しみ、絶望し、それでも、日常へと戻る方法を模索し、謎へと立ち向かっていきます。
ゲームポイント
・完成版第一話。二話以降随時配信予定
・総プレイ時間15時間以上
・暴力的な表現あり
・ストーリー重視性サウンドノベル
[ナイ・アン・デ]の詳細
- 頒布形態
- フリーウェア
- カテゴリ
- アドベンチャー・ノベル
- 年齢制限
- 全年齢
- 対応OS
- XP
- 制作者
- ノンリニア
- 本体サイズ
- 168MB
- Version
- 1.00
- 最終更新日
- 2008年10月24日
- お気に入り
- 票2票
フリーゲームの不思議:面白い作品でも埋もれていて、つまらない作品でも過剰に評価されていたりする
この作品は前者、下手な商業ゲーより面白いのに「埋もれている」作品。
今作は良くも悪くも「ひぐらし」的な作品(ひぐらしを全く知らずに、軽いネタバレでも回避したい人はここでストップ)
導入はミステリー、そして人間の「狂気」が描かれ、世界は何度も「繰り返す」(このトリックがひぐらしと同じかは、プレイして確認を)
そして最後は、少年少女が力を合わせて戦い、「世界」からの脱出を目指す…ひぐらしのあらすじなのかこの作品のあらすじなのかわからなくなるが、この作品のあらすじである(笑)
登場人物の過去のダークさは、ひぐらしよりも上。(この作品はそういった意味でも商業ではできない試みをしていて、意欲的)
主要登場人物10人の視点があるので、各キャラへの感情移入もしやすい(ひぐらしも多視点だったような…笑)
ひぐらしのヒット以降、「選択肢なし」「繰り返す(理不尽な)世界」「脱出を目指す少年少女」という作品が量産されたと思うが、
(同じフリーなら「クロノウサギ」とか)今作はオマージュ作品の中でも群を抜いた出来だと思う。
推理要素がない、と書いているレビューがあるが、プレイヤーは傍観者であることも能動的に推理することもどちらを選んでも自由。
今作には「完璧超人」な「名探偵」が登場するので、彼女が謎を解くまでにプレイヤーは与えられた手がかりで能動的に推理し、彼女の謎解き場面で答え合わせをする、という楽しみ方が一番ではないだろうか。
受動的に読んでいただけでは、楽しめないであろう作品。(推理要素云々を書いているレビューはそういった読み方だったのでは)
手がかりは充分に与えられるし、伏線は綺麗に回収される。
欠点をあえて挙げるなら
・ひぐらし、うみねこへのオマージュなのだろうが、字の色が変わるのが頻繁すぎて少しクドい
・謎が明かされるターン4までの、ターン1~3は同じような展開(悲劇)を見るだけなので、少し中弛みの可能性がある
といったところか。
ひぐらしのような展開が好きな人には自信を持ってオススメ、逆にあれが受け入れられない人は回避推奨な作品。
また、完璧超人なキャラが登場するのでそういった存在を様式美的に受け入れられない人も、回避推奨
個人的には、これだけの作品が埋もれているのは悲しいので、是非多くの人にプレイしてみて欲しいのだが。
フリーでこのクオリティの作品はなかなか無いと思うので。
久しぶりに、本気でレビューを書きたいと思えるフリーのノベルゲームに出会えた。
意味がわからなすぎる。
プレイヤーの推理要素はどこいった?
いろんなものをごちゃ混ぜにしたような展開について行けなかった。
かなり長いがやる価値あり