これは二人の凡人のお話。理不尽に打ちひしがれてもなく、かといって精力的に人生を生きているわけではない二人の話。果たして彼らは幸せなのだろうか。もうすでに彼らは手に入れるべきものは手に入れ、満たされているのだろうか。
理のスケッチ、それは不完全だけど紛れもなく理の描像。神からすればその描像はあまりにも淡く、人間からすれば出来すぎていると言う。それでも人は理想を描かざるをえない。たとえ不格好でいびつだとしても、時間と技術が足りなくても、筆を手に取りキャンパスの向こうに夢を見る。地平線を見ては、スケッチを描いてそこに向かって突き進む。スケッチと地平線が溶け合うその瞬間を夢という。
一人は地平線を見失いスケッチを破いてしまった。もう一人はスケッチは完成されていて、見本である地平線そのものが間違っているのだと執着した。
悪魔に好かれた少年はまだ眠っている。天使の愛を否定し続ける少女は夢を見る。そんな二人が手を取り合うまでの物語。
冗長な文学解釈の場面
物語冒頭
最も注目してほしい点、力を入れた点
トーマス・マンの魔の山を中心に西欧古典の解釈。
いくつかの連なる哲学の解釈から、反ニヒリズム、反相対主義。
更新履歴
ver1.1 シナリオ一部を加筆修正しました
[理のスケッチ]の詳細
- 頒布形態
- フリーウェア
- カテゴリ
- アドベンチャー・ノベル
- 年齢制限
- R-15指定(15歳未満禁止)
- 対応OS
- 2000 XP Vista 7 8
- DL回数
- 制作者
- 捨て鳩
- 制作サイト
- まとまらないメモ書き
- 本体サイズ
- 68.9MB
- Version
- 1.1
- 最終更新日
- 2017年5月20日
- お気に入り
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BLACKです。最後まで読ませていただきました。ちょっと言ってる事は難しくてよく分からなかったですが、最後の自殺と言う言葉には目を見張りました。そして、感動したところは主人公がヒロインを助けに行こうとするところです。そして、ヒロインが自殺しようとしたら、主人公も一緒に自殺しようと考えていた事です。僕にはそんな真似出来ません。後、綺麗だったのは雪のエフェクトかな。あれはとてもきれいでした。そして主人公とヒロインは最後に結ばれる。この話はこんな感じでよかったと思います。
コメントありがとうございます。難しい話で退屈にも関わらず、最後まで読んでいただいたことは嬉しい反面、申し訳ない気持ちもあります。
他意はないと思われますが、決して自分が出来ないというコメントに「ああ、説得力なかったかな」と倫理が先走っていると反省を得ることが出来ました。
改めてお付き合い頂きありがとうございました。