言わずと知れたミリオタゲー。独特のユーモアとともに要らないことを色々と教えてくれたのがこのゲームです。笑顔というのは元々は牙をむく表情であり闘争心を含むものだとか、ブラックユーモアとはある程度差し迫った事柄を笑いとばすものだとか何かの本で読んだことがあります。不謹慎だからこそユーモアとしては原点に近いのでしょう。
一つの完成形に近いのかなという感想ですね。極めて有名なフリゲであるにも関わらず、Ruinaっぽいゲームブック形式のフリゲは驚くほど少ないです。これ以上のものを作るのは難しいということであり、満足感の強いものということでしょう。フリゲでないとパトルは存在を許されないが、Ruinaはあっても許される、というのが2位の理由です。
ツクールRPGというものをこれ一本でしゃぶり尽くせるような感覚があります。他で同じツクール素材が出てきても、らんだむダンジョンの○○だとしか感じられなくなります。ツクールなくしては生まれず、ツクールもまたこのゲームが一本あれば存在理由として十分だったのかな。
冒険している感を一番味わえたのがこれです。所謂記憶を消してやりたいゲームという奴ですね。未知があるとして、しっかり答えを用意してくれています。ちゃんと話を畳めるというのはこういうことであり、ここまでやらないと物語を作ったとは言えないのだなと。
演出が上手く、話しに引き込まれる。引き算が巧みで、シンプルに仕上げて見せ場を際立たせてくれるのが最大の魅力に思います。同作者製のゲームであるいりす症候群やムラサキでも遺憾なく腕を発揮されております。
すでに公開停止なのが悔やまれますが、コンテストパークでプラチナ賞を受賞しフリゲの頂点を取っています。ちゃんと敵国でスパイしてハラハラできるシナリオは秀逸です。古いがために今やるとテンポは少し悪いのが玉に瑕。それでも一度やる価値はあるでしょう。
やってて最後まで楽しいですね。ずっと夢心地なままでいれます。一番記憶に残ったBGMが多い気がします。美麗なグラフィックがものを言う昨今、雰囲気作りでBGMの果たす役割が大きいのがフリゲの醍醐味でしょう。
呪われたサーカス団が舞台です。呪われ過ぎやろとなるし、絶対無くなった方が良い。実際登場人物たちはそれに向けて行動します。しかしながら、サーカスの幕を閉じるときに「あぁ終わってしまう」と感じるくらいの魅力もまた持ち合わせているのが一番質の悪いところです。
かわいい見た目とタイトルに反して主人公が修羅の道をいくアクションRPG。行き着いちゃうところまで行ってしまい、結論を出さないといけなくなります。だからこそなのか、復讐心とは何かとかの個人的な学びもあったりしました。ツクールでしっかりしたアクションを作ったことで評判となった作品ですが、シナリオからBGMの使いどころまで素晴らしいと思います。
そんなことないんでしょうがセンスだけで作ってんじゃないかと思わされます。独特なセリフ回しで引き込まれます。パクっと一口で食べてこんな味もあるんだなと、そういう気軽さがあるのもフリゲの魅力です。