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Snow Ground / 雪原たかしさんのWebサイト:https://snowground.net
『春に生きれば』へのコメント(2018年3月 6日 10:54)
『Last Memory』へのコメント(2016年7月 7日 13:39)
個人的に画面は気に入ったし声の演技も音楽もかなりの水準にあると思うけれど、シナリオがそれらと比べてあまりよくなかった。
「制作側が自信を持って『感動』を看板に掲げるくらいだから」と期待しすぎたせいなのもあるかもしれないけれど、少なくともエピローグまでプレイしても振り返ってみても冷めたままでいられたのは問題がある。
感動にも、むしろ感動にこそ計算は必要になる。この作品のシナリオは典型的な『計算不足の感動未満』になってしまっていると感じた。感動を曖昧に捉えて「ここは感動させる場面だ」「こういうシチュエーションは感動するものだ」という時点で止まってしまうとこういう事が起きる。
この作品に関しては、個人的な観点からは『紅葉の最期に際してプレイヤーが離れがたく感じるような、その時点までの演出が弱かった』ことに計算不足を感じた。
『よかったね系』以外の感動は『誰か(なにか)との別れ系』がほとんどで、この作品もその系統になるけれど、『誰かとの別れ系』はどうやって相手にその別れに対する感情を強く起こさせるかを第一に考えるべきだというのが持論。「この子が死んで悲しい」「この子が遠くへ行ってしまうのはつらい」「この子がこういう性質を失ってしまって残念だ」というような心情を起こさせるような仕掛けと演出に計算を尽くすことが求められる。
この作品では感動を狙うポイントが『紅葉の最期』に絞られている。この長さであればその場面を際立たせることだけを軸に据えて構成するくらいの潔さがあると良くなりそうではある。
シナリオ面に関して長々と書いたけれど、絵と音楽は気に入ったので、あとはシナリオだけ再構成するときっちりまとまると思う。次回作があればそこに注目したい。
感想とは関係ないけれど、全画面や最大化をするとメッセージボックスやツールバーが消えてしまうので、拡大はギリギリのところを手動で見つけるしかないです。Windows10です。
プレイしてくださり、ありがとうございます。
ちょうど次のバージョンの作成中ですので、いただいた感想を参考にします。
シナリオのラストですが、科学的な設定よりも永動と不動の二元論を追究したので、科学的な根拠は確かに存在しているのですが、それよりもケメルたちだけの世界における受け取り方を感じていただければ、と考えています。