コメント数は65回です
レトロゲーム、女主人公系のゲームがすきです。
感じたことをそのままに、素直な言葉を出してしまいがちですので、気をつけてやっていきたいと思います。
基本的には既にレビューが沢山付いているゲームは付けない方向であります。
レビュー数表示が増加していて、運営に感謝であります!
※運営さんには感謝しっぱなしです。ちょうすきです
表示はプロフィール欄からも消えてしまうようですので皆様もお気をつけて!
2024年11月現在、好きなRPGベスト10を作ろうとして多すぎて大苦戦中であります。
【シリーズ系お勧めの作品】
・包丁さんのうわさ
・包丁さんへるぷみぃ
※神波裕太氏制作の、アドベンチャーゲームの最高作品であります
・学校七不思議シリーズ
※藍澤風樹氏制作の学園ホラーモノです
・ラハシリーズ
※蒼木ことり氏が手掛ける濃厚な作品であります
・筋肉脱出シリーズ
※HI☆GE林。(ヒゲハヤシマル)氏が手掛けているコメディ作品であります
・チーちゃんの冒険シリーズ
※chie氏が手掛ける優しい世界の作品であります
・疾風戦記フォースギアシリーズ
※Master.typeX氏が手掛けるシューティングアクション作品であります
・オーバーテイクトランスミッション
※常磐カルロ氏が手掛けるレースゲームです。
氏の制作物全般は、ミニゲームがたくさんありますので、スキマ時間で遊びたい方には特にオススメであります
【特に好きな作品・お勧めの作品】
・ダイヤ・シーカー
※画像制作でお世話になりました
・喇叭水仙
・planet name - unknown
・planet name - lumila
※上記3つは特に、もう一度遊びたい作品であります
・ロンドリア物語
※SRPGSTUDIO製で一番楽しかったです
・アルニスタの記憶
※ハクスラ系でおすすめの作品です
・芥花
・えほんパニック!
・王道勇者とサブカル勇者
※特殊なRPGの中でもおすすめ三作品であります
・Morning, Star
※ボケが楽しい非常に優れた作品でありました
・精霊伝承
※ギリギリのFe系の戦いを好む方にオススメであります
【個精的に各分野最高のゲーム】
・リリムルワールドへようこそ!(フリーゲームver)
※WWAの分野でぐれいてすとキャッピーと並んで最高の作品です
・ぐれいてすとキャッピー
※WWA系、パズルゲーム系で最高峰の作品であります
・愛と勇気とかしわもち
※かしわもちがだいすきになるすばらしいパズルゲームです
・フルメタルパンツァーズ
・METAL&GREASE
※メタルマックス系の作品として最高作品の二つ。音楽も良!
・洞窟物語
※アクションゲーム最高の作品。ストーリーも最高でありました
・ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~
※アクションRPGの最高峰且つ究極系の一つであります
・あすなな-アストリア王国騎士団第七小隊-
※ツクール2000でのRPGで最高峰の一つであります
・ボクとあなたのダンジョン探索
※短編RPGでは最高峰。ぜひプレイしみて下さい。全てはそれからであります!
・ヴァーレントゥーガ
※シミュレーションゲームの最高峰且つ究極系の一つの完成形の作品であります
・ハルスベリヤ叙事詩2
※上記ヴァーレントゥーガのシステムを基幹とした、濃厚ドロドロの生物関係が魅力のシミュレーション大作であります
・SPOLOUS
※横シューティングの最高のゲームであります
・DEAD LINE 2
※横シューティング3Dの最高のゲームであります
・似非令嬢迷宮
※作りかけのRPGの中では、個精的に最高作品であります
・名もなき塔
※作りかけのアクションゲームの中では、個精的に最高作品であります
・Ruina 廃都の物語
※全ゲームの中で、文句なしのトップ作品であります
【R15気味でお勧めの作品】
・Silent Desireシリーズ
※そこまで過激ではありませんが、念のためであります。
・ビキニ・スモーカー
・サイコ・プラトーン
※ちょっぴり過激な演出がありつつも、こだわりを感じさせる良作品であります
【その他お勧めの作品】
【2001年製】
・シリアの冒険
・Cresteaju
【2003年製】
・ノッコと遊ぼう
・戦の神子
【2004年製】
・エルレイシア戦記
・イストワール
【2005年製】
・SHARD WORLD ~陶片世界~
【2007年製】
・シルフェイド幻想譚
・奥様は惨殺少女
・ルーランド+
・魔王物語物語
【2008年製】
・ルート299少女
・勇者は旅立たない
・春風戦機エイプリオン
【2009年製】
・憧恋
・勇者が旅立つまでのちょっとした話
・らんだむダンジョン
【2010年製】
・ハッピーエンドのあとに
・伝説の勇者を怒らせる48の方法
※特に音楽が印象に残っています
【2011年製】
・Whippoorwill ~Abyssal Explorers~
※簡易ウィザードリィ系であります
・巡り廻る。
【2012年製】
・灰色庭園
・恐怖! ムルムル遺伝症”廻”
・時の王国
・ぷちだんLO
【2013年製】
・帽子世界
・路地裏喫茶店~Le Petit Nuit~
・リトルリトルウィッチ
【2014年製】
・メゾンドホームズ殺人事件
・ざくざくアクターズ
※2024年まで続く更新が魅力であります
・サイランド
・僕の決断
・ロードライト・フェイス
・おにゃのこ☆もんむす冒険活劇
・ソーンストラーナ
【2015年製】
・クレアの冒険
・Dragon Desire
・THE RID. - 1st Mission
・Insomnia
・ハッピーエンドのあともハッピーエンド
・君が綴る物語
【2016年製】
・魔女の塔
・片道夜行列車
・三つ子赤ずきんとふしぎの森
・君が綴る物語
・ゲームプレイヤーが魔王に転生した件について
・ディスクリーチャーズ
・芥花
※2016年トップの作品であります
・Space traveler!
・DARK OLVERIA
【2017年製】
・Megalith dis
・すのー☆あんど☆ないと
・昇霊士クリスと雪に響く歌声
・星の塔と初雪少女
・CS ACT
・オリビアさんと裏山の薬草
・パッチワーク・ドールズ
※星の王女様と双璧をなす2017年度の名作です
・女子トイレの殺人
・腹が減っては勇者はできぬ
・星の王女様
※2017年最高作品でありました
・ビギニングクエスト ~ベクセリアワールド物語~
・ちくわと勇者
・夢幻の塔
・SheSeeCrisis!
【2018年製】
・王道勇者とサブカル勇者
※2018年トップの作品であります
・わんだりんぐ☆わんだー
・うろおぼえ魔法少女
・魔女の塔
・ウルファールとRPG
・LabyRinth☆DragonKnight
【2019年製】
・そして星になった
・ぐーたら魔王のギルドライフ
・えほんパニック!
・ホープと失われし文明
【2020年製】
・ザッコスの大冒険
・巡る此の地、廻る彼の地
・【王道RPG】リオと魔法の本
・ボクとあなたのダンジョン探索
・オリビアさんと海底の妙薬
・エウォーナの冒険
・ミレニアムの護り手
・魔女の塔 ~The Witch's Tower
・あとは野となれ灰となれ
・メリーアドベンチャー
・イリスのゲーム
※2020年製で最高作品でした
・黒い里
・収監少女ジャンヌ
・風のアイシア・フェアリアルランドストーリー
【2021年製】
・魔女塔のシュリィ
・DS物語
・想色のパレット
・Genealogy of the Brave
・とばして!ぶつけて!メイドっかん!
・ホーライ村興隆記
・ローディングダンジョン2~ディナーのための危険なお使い~
【2022年製】
・屑鉄まとうデモナ
・邪神パヌーマの復活
・モブリアの少女
・その後の世界
・RETRO FANTASY
・アビスエクスプローラ 繋ぐ魂の絆
・ぶーん。
【2023年製】
・アルカードの護り手
・ダンジョンネクロ
※現時点で2023年トップ5に入る作品であります
・山に薬草を取りに行くRPG
※熱いストーリーがおすすめです!
・とってもヘンリー
※ゆる~くのんびり遊びたい方にオススメであります!
・神域の巫女
・ヒロインズダンジョン
※美少女ハクスラ気味アイテム集めRPGとしておすすめであります!
※2023/10/10追記…現時点で削除されてしまっているようです
・マジカル☆ガーデン
【2024年製】
・ナインガールズサバイバー
・Chaotic Journey
【夢現さんで遊び、特に印象に残った作品】
【2022年】
・DS物語
※キャラクターに魅力があり印象的な作品でありました
・Bomb Crisis ←2022/08/07
・Halloween Castle ←2022/08/09
・その後の世界 ←2022/08/15
※2022年遊んだ中で最高の作品でした
・ニナの神隠し -another day- ←2022/08/25
※まだ拡張させられる余地がある、怪物級の素質を秘めています
・魔王の城 宝物庫からの脱出 ←2022/08/28
※短時間で遊びたい方にオススメであります
・ノストラダムスの秘宝2 ←2022/09/10
・なもなきぼうけんたん ←2022/09/11
※しょうがくせいむき の ゆうしゅう な タイピングげーむ です!!
・風のアイシア2・サンドレーアと邪神教 ←2022/10/30
※前作と同じくオススメのRPGであります!
【2023年】
・消えたリリーと呪いの館 ←2023/02/03
・六道七生・鬼道編 ←2023/02/19
・おっちゃんクレーン ←2023/02/20
・侵食クラゲ ←2023/02/20
・ぶーん。 ←2023/02/24
・ふわふわマーガリン ←2023/03/01
・Aerial Warfair ←2023/03/08
・OPEN ARMS MAXIMUM ←2023/03/14
・湖畔のヒュッテ ←2023/04/24
・クウルウ見聞録 ←2023/04/28
・MAMONO HUNTER ←2023/05/30
・金のなる木 ←2023/06/03
※システムやエフェクトの勉強にもなる良い作品です
・マホの塔 ←2023/07/16
・サクラ・メモリア ←2023/07/18
・ケイオスディスチャージ ←2023/08/01
・Brave Sinfonia ←2023/08/05
・アリア・メモリア ←2023/09/10
・ファイバーエムバーム ←2023/09/23
・ドラフトエンゼル ←2023/10/12
・ボクとあなたのダンジョン探索 ←2023/10/18
【2024年】
・爆弾天使ボムリエル ←2024/04/05
・師匠が来る前に ←2024/04/08
※短編RPGのお手本のような作品です
・MARODIS ←2024/06/15
・マイマイ星人計画 ←2024/06/17
※現時点で2024年トップの作品であります
・目からビーム ←2024/07/01
・WHITE STREAM ←2024/07/02
・ヘルディメンション クリーチャーのはらわた ←2024/07/07
※音楽も難易度も良!
・ダーゴラス ←2024/09/20
・わくわくダークライド ←2024/10/28
※マイマイ星人計画と双璧なSTGです
・結闇のナルカ ←2024/11/07
※ぎゅっと詰まった大作であります
『Brave RPG』へのコメント(2024年11月18日 08:57)
『Crescent Tower ~クレセント・タワー~(体験版)』へのコメント(2024年10月30日 18:28)
50年に一度現れる、頂上に到達したら凄いものがあると言われているCrescentTowerという塔がにょこにょこ生えてきたのでなんだなんだと冒険者が集まってきました。その中の一人となり、塔を登っていきましょう。
体験版という内容上、隠しておきますので見る方は留意であります。
シナリオ、ストーリーは上述通りで、50年に一度という区切りが不鮮明な点がいい感じです。
結構冒険者が集まり先行者も程々いるので既に半年くらいは経過してそうですが、そんな中51年目になると消え去るのか、頂上到達者が出ると消えちゃうのか、その手のお話や噂が全くないので、この辺りをどう扱うかで面白さやストーリーに深みが増してくると感じました。
グラフィックはレトロなドットで、90年代ではなく80年代といった所です。
戦闘の見た感じはFF2ぽいですが、Wizardryでもありますし、画面の表示は80年代ゲームのそれで、自作データも随所に仕込まれゲーム全体でレトロなものを感じさせてくれます。枠のブロックといい色といい良い感じでした。
サウンドもまたいい感じにレトロ楽曲で揃えてきており、FFを感じさせるいい塩梅です。これがグラフィックと合わさり非常に魅力的な作品になっています。
システムですが、戦闘回数が多めに感じられました。これはWizardryの『部屋に入ったら敵に遭遇する』を再現したからですが、Wizardryほど部屋と部屋の間隔、廊下の長さ、見た目の広さがないため、戦闘回数が増えまくるということに繋がっています。これに加えて通常遭遇戦闘も加わり、6~7歩で再度戦闘、という事もしばしばで、道中探索が遮られ続けます。
この、戦闘でマッピングや謎解きの考えが遮断されるのがWizardryの真骨頂ではありますが、Wizardryでもこんなに頻繁な戦闘はないかと感じます。そういう点ではオリジナリティを出せているとも言えますが……
戦闘難易度は最初は難しいものの、レベルが上がればしっかり攻略できるようになっていますし、2Fには美味しい例の敵もいますし、逃げるコマンドも成功しやすく今は問題はない感じです。
ただ素の防御力が全く上がらないシステムなので、今後難易度が上がるに従って、戦闘で即死ばかりでやってられないという難易度に陥らなければと思います。
ギルドシステムですが、強制加入の二人を入れないと証までたどり着けないため、初期三人は職業性別種族全て決まっているも同然という点があります。
Wizardryでは最初の一人からいろいろな設定が自由でしたが、その点で少し狭まって感じられるのではと思いました。また性別は選べず(そもそも欄がない)、種族と職業で性別も見た目も決まってしまう感じも惜しい点です。
種族と職業ですが、特性の関係上、絶対にいないと困る職業、種族があるため、それに付随してメンバーも職業も固定になりがちで、今後不遇職業が出ると感じました。
これは特性が一つしか持てないのが影響しているのですが、この辺りは今後のマップ、職業次第とも言えます。
街に戻るとタダで回復するのですが、宿屋でのイベントや出会いや別れイベントなども全部ないわけですので、その手のやり取りは欲しいと感じました。
このあたりはNPCとの会話が好きなプレイヤーは特に感じるところでしょう。紹介ページでレーシアさんやサリアさんが載っているので、より会話を期待した方々は多いと思われますので、ちょっとした会話イベントがあると嬉しいものです。
UI周りは優秀で、レトロ調な枠に戦闘速度も速めで、オプションで色々いじれるのも良かったです。
アイテム所持数ですが、現実的な数でいい感じです。人数が増えるに従って所持数も増加したり、持ち過ぎたら素早さが下がるなどできたらとも感じます。
たいまつシステムですが、こちらもいい感じです。マッピングをし続ける人にとってもそうでない人にも丁度よいのではないでしょうか。但し持てる数が少なく持続時間がびっくりするくらい短いので、ダンジョンの長さや質が今後どうなるのかで、評価が左右される点でもあります。
毒システムですが、現実の毒は放置して治ったりしない(むしろ悪化して死にます)のでこれもいい感じです。治療や毒消しお値段が高めなのも個精的には良いと思います。
お店ですが、数の制限、装備枠の少なさもあり早々に出番がなくなります。品数が少ないのもWizardryあるあるですので、今後次第でまた出番もあるかなーと感じました。
ただ、こう納得できるのはWizardry経験者だけで、「王都の分際でなんて品揃えが悪いんだ!」と感じる人が殆どだと思いますので、何らかの説明があったらいいのかもしれないです。
装備枠は、レトロ系で4つと少なめ。装飾品枠もないため、装備で悩まず絞り込みやすいとも言えます。
魔法や技ですが『このレベルの到達すると必ず覚える』わけではない点が特にいい感じです。個人差があるの良いですね! 威力が弱いのは気になりますが…
オリジナリティは、Wizardryが元となっていますので、ここをどれだけ上手い具合に魅せられるかが重要かと感じました。
Wizardryで再現したい場所、オリジナルを出したい場所をガツンと作り上げられれば、すごい作品となるでしょう。
総評としまして、いい感じのWizardry式RPGと言ったところです。
元々即死多めの戦闘難易度、即死罠、マッピング、キャラ消失などの要素もあり超絶理不尽難易度で万人受けは決してしないのがWizardryです。
既にドットとグラフィック、音楽に基礎システムはいい感じですので、今後上述の難易度がどうなるのかが非常に楽しみです。
『わくわくダークライド』へのコメント(2024年10月28日 17:59)
前作に引き続きの横STG。今作はメルヘンでファンタジーな空気が強めの世界観でお人形が戦います。
以下ネタバレを控えつつ書いていきますが、念の為隠しておきます。
ストーリーは、平和に暮らしていたお化け屋敷で、外部からの侵入者により異変が発生。たまたま別の場所にいた人形二体が解決にかっ飛んでいきみんなをボコして助けるという、わかりやすいお話です。
今作では難易度がやや抑えられ気味ですので、クリアしやすくこのストーリーを最後まで味わいやすい点でも良かったです。
グラフィックは、今作では人形やメルヘンチック、おばけ、ハロウィン系がメインとなり、機械系は低めに抑えられています。このあたりは舞台をよく考えていたいい感じの作りと言えます。
可愛い人形やろうそくなんかはとてもナイスでありました。列車ステージもおもちゃっぽくしっかり作り上げられていてよかったです。みむむちゃんたちもちょっぴり出てるのもいい感じですね。
サウンドは前作に引き続き今作も特に良質で、上述のグラフィックとよく合い、とてもいい雰囲気が演出されます。びーみゅさんという方のメルヘンチックな曲をふんだんに使用されており、とてもいい気分に浸れるでしょう。
特に、二回目の列車ステージは場面といい最高でありました。
システムは、Aerial Warfair時代から続く安心安定の強化システムに、マイマイ星人から導入されたショットの選択制、無敵時間を含む耐久にバリア、敵の弾消滅などなど。
色々なオマージュを感じさせつつも、既にオリジナルの域に達しており素晴らしいものでした。
今作では道中の難易度選択イベントはありませんが、その分一本集中できる点が良かったですね。難易度も程よく、今作は前作よりも優しくなったのも個精的にいい感じです。
ステージ構成上リッカがクリアしやすく、ジェニーが苦しめではありますが、それも踏まえると、より難易度をコントロールも出来るので美味しいですね。
オリジナリティは十分で、特に今回は、機械系がほとんど出てこなかった点が上げられます。Aerial Warfair時代から前作までは舞台関係なく多くの機械型が出てきましたが、今作ではしっかりと人形やおばけ中心の世界が展開されています。
好きなもの全投入!! から的をぎゅっと絞り込んできたっ!! という事象がプレイを通して伝わってきました。どちらのパターンも好きですが、今作もやはり良いものでした。いいですよねメルヘン世界。
総評としまして、バランスの取れた名作STGという感じです。パワーアップもしやすく復帰もしやすくルールもわかりやすく、独特の耐久も持たせてあり独特の復帰パターンにメルヘンな世界、ショット、かわいい自機にかわいくも強い敵、難易度次第で敵もまた更にパターンが変わり、エンディングでは大団円、等々。
前作に引き続き、贔屓目抜きにして個精的にお金取れるレベルと感じた優れた作品です。特に今作は音楽とドット、イラストの世界観のマッチが素晴らしかったです。音楽とグラフィックは星6とか7とか付けたいくらいでした。
大変良い作品でありました。これからも応援していますっ
『Alice in Magical ☆ Ruins』へのコメント(2024年9月20日 21:28)
某魔導物語風味のダンジョンRPG。Wizardry風の3Dダンジョンを進んで、目的を達成しましょう。
以下ネタバレしないように書いていきますが、念の為隠しておきます。
ストーリーは、過去から語られ現在に繋がるお話を、攻略が進む度に主人公アリスのモノローグで語られていきます。
当初は少し疑問に感じつつ遊んでいましたが、背景が解るにつれて、ストーリーの方もどんどん魅力が多くなっていきます
出てくるキャラも魅力で、過去のキャラも今のキャラもいい感じでありました。ラストはほわほわしつつも後を引く、良い塩梅でございました
グラフィックは綺麗で、マップ、背景、敵キャラ、味方キャラ、魔法演出、NPC、謎、イラストと非常に多数のデータが光ります。手作りお疲れ様です
サウンドも心地よく、数はほどほどでボスの曲もよく、しっかりと場面にあっていた…というよりも、選曲ぶりにも魔導物語リスペクトを感じました
システムも魔導物語そのもので、内部データはあれどそれが表示化されていない関係(所謂ファジーパラメーター)で、今どのくらいマズイのかとかはおおよその検討で把握するというリアル感が魅力。
アイテム種類も多くなく、魔法システムも面白く、謎解きも程よい感じ。やや消費MPが多めの魔法が多いですが、背景やストーリーを考えればそれがいい感じにも。
そんな中一点だけ。ラストやその手前の段階から経験値システムも相まって、突破のためのレベル上げに非常に苦労しました。とは言え手間取ったのはそこくらいでしょうか。
オリジナリティは、システム面では完全に魔導物語でしたが、ストーリーはしっかりとしており、人助け、前進、過去の思い出、挫折、精算、突撃、突破、危機、解決、不穏、次回へ続くの流れがお見事。その都度差し込まれる過去話、スチルも良かったです
総評としまして、じっくりしっかりと楽しめました。次作以降が気になる作品でもありましたので、今後とも楽しみにしております。良いゲームでありましたっ
『ダーゴラス』へのコメント(2024年9月20日 20:24)
レトロ風RPGゲームを令和の一部の層向け風に仕立て上げた、という作者さまの作品です。
以下ネタバレを控えつつ書いていきますが、念の為隠しておきます。
シナリオ・ストーリーは少し変わったRPGで、レトロなグラフィックとRPG世界に独特の世界観を付けた感じで、台詞回しが特に際立った魅力です。個精的には、船を強奪するのとかはリアル感があって好きでした。なぜか親切な商人や王様がただや好条件で貸してくれる作品が多めですので、こういうちゃんと人間らしい設定は特に好感が持てます。
ストーリーも、王様から特に悪いことをしている描写が薄い魔王を倒す指令を受けるというもので、王や主人公の、どこか容赦薄めな点がちらほら見え隠れしていました。良くも悪くも人間味がある作品です
全面的に、敵側の凶悪さもまた薄めな点がありますので、そこで好みが分かれるかもと感じましたが、そこは作者さまの文体で上手い具合にクッションになっているかなと
グラフィックは全面ドットで、地形もわかりやすくよく表現されています。
サウンドは数が少ないながらも、場面場面によくあっている選曲でした。
システムは、移動も復活も便利で、移動中の煩わしさを色々省いた工夫が見受けられました。ぼうけんノートも便利で良かったですね。
また戦闘を含めたゲーム難易度がかなり低く抑えられていますので、裏ボス含めた敵を全部倒すのにも時間はかからないでしょう
そして、何かと終盤余りがちになるお金の使い道も最後まで存在し、泥棒要素、逮捕、闘技場送りなどもあり、これらの点は、作者さまの狙い通りではないでしょうか
その分、世界を見て回る楽しさ、ドロップ、難易度、おまけ要素等はゲームの規模的にもかなり控えめです。過去作の邪神パヌーマも簡単めでしたが、今作はそれよりもかなり攻略もしやすく規模も控えめですので、物足りなさを感じる方はいるかもです。
しかしこの点はあくまでユーザー個人目線であり、誰が何を好むかはそれぞれ。今回の狙いはRTA出来る系のレトロRPGですので、作りたいものを作ったと作者さまが感じていらっしゃるならばと感じています。そのうえでその層に刺さってくれればとも感じています
オリジナリティとしては、冒頭にも上げました作者さまのテキスト台詞回しが上げられます。
文体に独特の黒い魅力がありつつも、黒くてもそこまで陰惨でもなく笑い話で受けられるのがいいところでありました。オマージュも散りばめられており、この辺りは作品で一貫している魅力であります。
総評としまして、短い時間で遊べるよいゲームでした。RTAとかを目指す人にはなかなか良く、そういうのに興味がない人には独特なミニRPGとして楽しめるでしょう。
『ヘルディメンション クリーチャーのはらわた』へのコメント(2024年7月 7日 15:34)
異世界クリーチャーに侵略された地球を解放すべく、家族を失った余命僅かな科学者が出撃し、撃滅するSTGで、クリーチャーや血しぶき等に抵抗がなければ誰でも遊びやすいのが特徴的です。
シナリオ、ストーリーは上述通りで、エンディングやスコアアタックモードでもブレることない設定の良さが光ります。
遊びやすさの面では、一発でやられる耐久の無さが厄介ではありますが、そのため絶対にどの場面でも切り抜けられるように作られており、ソコを突いて突破出来る楽しさを見出すタイプの方には大変相性が良い作品。
また、一発でやられる紙装甲システムのゲームは、敵や弾や地形を必ず避けなければならなくなるため、必然的にゲームの腕前が向上しやすくもありますので、短期間でSTGの腕前を上げたい修行中の方(?)にも向いています。この辺りは面白さや爽快さのバランス取りが難しいのですが、本作ではショット変更やセーブポイントで比較的再開しやすいのも手伝い、一発でやられるシステムでもあまり気にならず良い点でした。
グラフィックは、3Dで作られた建物や地形、クリーチャーに自機としっかり作られています。演出にもこだわりが見受けられ、ダメージで色が変わったり部位破壊などわかりやすいのも良い点でありました。
この3Dシステムですが、一部敵や弾が奥にいる時はこちらに当たらないのですが、どの辺りで当たるのかが非常に分かりづらく、わかった時にはこちらが当たって死んでいるので必然的に初見殺しを増やしまくっており、これが自然と難易度向上に繋がっています。
サウンドは、非常に良好。どのステージも良かったのですが、最初は勇壮さを含み、徐々に変化をつけるなど、ステージ構成の曲の割当も見事と感じました。ステージ1の曲が飛び抜けて印象に残りましたが、どの曲も名曲でありました。
システムは、ショットの切り替え、セーブポイント、遊ぶモードの選択、部位破壊など見るべき点は多岐にわたるのですが、個精的には、パワーアップなしのシステム、が一番評価したいところです。
一見すると、代わり映えのない武器でずっと戦わせられるのは色々マイナスになりがちですが、状況によって武器を何時でも使い分けられる点、どこでやられても同じ条件で戦える点、飽きが来にくい点、自身のこだわり武器で戦える点、
そして、それでラストまで切り抜けられる難易度に収まっていながら、ちゃんと程よく難しい作品に仕上がっているという素晴らしさ。お見事であります。おまけに実験的なモードやスコアアタックなども用意されていて、遊び倒せるのも良い点でした。
オリジナリティは十分で、システム面で難易度にも絡めた優れた出来栄えが光ります。初期武器だけで最後まで戦うシステムの楽しさをよく引き出した優れた作品でした。
総評としまして、高レベルでバランスの取れたSTGでありました。個精的お気に入りは高速で切り込んでいける青機体のショット2でありました。
ギリギリが楽しく、難易度バランスもよく、音楽も心地よく、ストーリーもしっかりしておりそれに付随する敵キャラたち。総じて良いゲームでありました。
冒頭に書いた通り、血しぶきやクリーチャー系が無理でない方は、ぜひ遊んで地球を救ってみて下さい。
良いゲームをありがとうございましたっ。
『WHITE STREAM』へのコメント(2024年7月 2日 12:35)
ちょっと不思議な機体を操り、襲い来る敵を迎撃…と思いきや、どこかおかしいステージなどもある変わった3DSTGであります
シナリオ、ストーリーですが、最初は襲い来る敵を迎撃しているリアル系と思いきや、精神世界に入ったりなんかデジタル系のものが出てきたり、SNS型が見られたりインベーダーの敵が出てきたりと、統一感は薄め。
世界観はどちらかに的を絞っていただけたら、と感じましたが、作者さまが作りたいものを作れたのならば良いと感じました。
遊びやすさはかなりよく、避ける操作と撃つ操作がよく分かれており連動もしており、魅力的な作品です。
グラフィックは、3Dで作られたいろんなものが特徴的。またステージが切り替わる独特な演出もこのゲームならでは。水の中に入る演出は好きでした。
サウンドは、リズムの良い選曲が光ります。精神世界では独特な音楽に切り替わり、エリア7から爽快感が増したり、ミサイルステージではアラートボイスなど、随所に工夫が見られます。
システムは、ロックオンシステムと追尾システムに、機体操作システムが微妙に連動しているのが魅力。特にロックオンしたら撃つだけで追尾してくれる弾は優秀で爽快感もバッチリ。ロックオンの範囲と同時発射数がもう少し多ければとは感じますが、それでも十分に楽しいです。
機体操作は連動も出来ますが分けることも出来たり、オプションも機能が充実していたりと親切設計。またコンティニューはそのエリアのはじめからやり直せるのもゲームとして良い点でありました。
オリジナリティは十分で、独特な3Dワールドは楽しく遊べて良いものでした。生物系の敵、機体、おもしろ枠、デジタル系、オマージュ枠等などいろんな工夫が見られたりも。
ロックオンシステムは特にお気に入りであります。
総評としまして、かなり楽しい3DSTGでございました。3D酔いの心配と、個精的に感じた世界観の統一感以外は問題なく遊べて難易度も良好。良いゲームでありました。
『目からビーム』へのコメント(2024年7月 2日 10:43)
目からビームを出したい方は沢山いらっしゃるかと思います。このゲームはその夢が擬似的に叶えられる不思議な作品となっています。
シナリオ、ストーリーとしては女の子を無事に送り届けるというものがありますが、どこに向かっているのか、そもそもここはどこなのかとかはよくわかりません。丸い玉を破壊するとその中に入ることが出来、クリアとなります。
遊びやすさの点では、目からビームを出すという特性なため、敵めがけての首の移動や目や口の開け閉めが少し疲れます。傍から見られると首を動かして謎タイミングで口を開いたり閉じたり瞬きしまくる変な妖精扱いになりますので、遊ぶ方は一人の時にプレイするなど注意が必要ですね。
グラフィックは、デジタルな空間世界から宇宙空間っぽい箇所に鳥居っぽいモノが生えていて、なんか丸い人工衛星っぽいのがどーんとあり、四角いキューブ式の敵が迫ってくる変な場所へ放り込まれます。どう表現していいのかよくわかりませんが、一応なかなかキレイな世界ではあります。 エンディングの一枚絵は何故かゲーム中の女の子と違う女の子が出てきます。
またビームは進行に伴い色が変わります。おしゃれです。出してる方はおしゃれどころか変顔してるかもしれませんが……
サウンドは、ビートが効いた音楽で、リズミカルな選曲。STGとは少しずれますが、そもそもこのゲームはSTGなのかと言われると難しいジャンルかもしれません。FPSが正しいかもしれません。
システムとしては、斬新でありながらカメラさえあれば導入できてしまえて遊びもできるという点が良かったです。操作も簡単で、複雑なシステムもなくわかりやすく、面白かったです。また、音声認識で登録というのも新しく、魅力のある試みでありました。
反面、上述通り頭の負担が大きめですので、カメラの位置等プレイヤー側の工夫も必要かとも。またビーム自体の威力や射程、範囲が低めで、見た目に反し爽快感がやや薄め。実際の当たり判定はビームと言うよりマシンガンと言ったところでありましょうか。その点もFPSっぽさを感じました。
オリジナリティは流石の出来栄えです。まさに見ている方向にビームが飛んでいくので、思っていた以上に目からビームというのは当てにくいし不便だなぁと感じられました。目を閉じると上空から拡散ビーム砲みたいになるのもまた楽しかったです。
総評としまして、魅力のある、新しい試みのSTG、FPSゲームでありました。口からビームとかも経験してみたいですね。
興味深いゲームでありました。これからも期待したい作者さんでありますっ
『PALGALION REFACT』へのコメント(2024年7月 2日 10:16)
味のあるというかクセがあるというか……明言するのもあれなのですが、ダメなゲームなのについ遊んでしまう系の、独特な魅力はちゃんとある縦STGであります
シナリオストーリーの代わりに、飽きずに長く遊べるかという面で見ますが、間違ってもこのゲームはそんな魅力はありません。ですが、なんかつい遊んでしまい、やっぱり進めなくてやめてしまう、を繰り返す、不思議な魅力はあります。本当に不思議です。
グラフィックですが、敵機体が少なかったり背景と弾が分かりづらい等STGとして致命的な点もありますが、なにより愚脳戦艦パルではちゃんと乗機は機械系だったのが、なぜかフリー素材の顔グラフィックを貼り付けただけのが自機、というよくわからない手抜きとみなされるマイナス事までやらかしてしまっており、むしろ魅力が下がってしまっています。それらは画面下部とか側面等の、本来黒枠の箇所等で表示されるものではないでしょうか……
あくまで個精的にではありますが、ご褒美の謎画像やインターバルでやってくるお助け機体、連携など、ゲームとして色々パワーアップが図られている点も相殺される、もったいない事象でありました。
サウンドは、もっと沢山あるのかもしれませんが、難易度の関係で全然進めず、今のところあまり評価は出来ません。宇宙系STGというより、アクションやパズル系のBGMといった印象でもありましたが、場の空気を破壊するものでもありませんので良い感じではあります。
システムは、インターバルでパワーアップが図れたりセーブが出来たりする点が良かったです。しかしパワーアップが出来ず倒しにくい場所からスタートするだけ、という程度の報酬しか手に入れられず、結局長く遊べないシステムなままなのは愚脳戦艦パルと変わらず。
点数ランキングを備える点は楽しそうですし技術的に評価したい点ですが、敵が最初から硬い→倒せないのでお金が手に入らない→パワーアップもセーブもしづらい→パワーアップが出来ないので次のステージはもっと敵が倒せない→奇跡的に進めてもセーブしたら詰む、という遊びにくさコンボが発生しています。
死んだらおしまいというリアルさや80年代ゲームの理不尽さ追求かもしれませんが、硬いので爽快感もなくこっちは死にやすいのがきつかったです。
オリジナリティとしては、オマージュ系ですのでそういうゲームと捉えて楽しめればよいのですが、難易度が高い、ではなくただ理不尽なので遊びたくなくなるという点がゲームとして根本的な問題です。
総評としまして、つい手を出してしまう独特の魅力はあるにはあるのですが、それを上回る遊びにくさ、飽きのきやすさ、不親切、理不尽が問題な作品でありました。
苦言を呈するような評価になりましたが、つい遊んでしまえる独特な魅力はどこかにあるので、随所で大幅に自ら足を引っ張っている点が惜しいと思ったのも事実です。
『転生勇者』へのコメント(2024年6月22日 23:09)
邪神に故郷を滅ぼされたリンカさんを導き、邪神城を攻略していきます。
戦闘難易度は程よく、要所要所の謎解きも程々に設置されており、シリアスなストーリーと細かいネタは必見。
以下ネタバレしないように書いていきますが、人によってはそういう情報でもネタバレになるかもしれませんので、見る方はご留意を、であります。
シナリオ、ストーリーの導入が中々に優れており、謎解きの絡め方もまずまず納得の行く設定方法でした。なんでソコにこれがあるのか等で意味不明になる謎ではなく、ここにそういう謎があるのも納得できる、という過去設定と舞台を上手く活かした世界でした。
シリアスめなストーリーで終始進んでいく中で、テーマの一つでもあるリンカさんの憎しみや恨みの心情があまり表に出ませんでしたが、常に復讐復讐叫んでいるよりこのくらいの方が、ストーリー進行の邪魔にならずくどくなくて、プレイヤーの精神的にも個精的に好きでした。
ラスト、その後で語られる邪神と転生、世界の説明も優れており、敵役になりがちな邪神の設定と、転生の件も非常に良かったです。深く語りませんが、大変好きな設定でございました。エンディングも秀逸です。
グラフィックはMV準拠で、リンカさんはじめ導入イラストや素材もあり、わかりやすく見た目もいい感じでした。表情変化も良かったです。
サウンドは、特に戦闘面で多くの曲を採用しており、色々聞ける楽しさがありました。反面どの曲も聞く回数が少なくなりがちにも。その中で、地下一階の通常戦闘曲が特に印象的でございました。
システムはツクールMV準拠ですが、特殊なコマンドに装備変更があったり、戦闘速度を変えられたり、(最終盤で)豊富なパッシブ能力があったり、一人旅の中では充実ぶりが光ります。
戦闘システムでは追撃タイプのAタイプが非常に強力ですので、苦戦はあまり起きず、親切な難易度で、ストーリー進行の邪魔をしないのが秀逸でした。負けるのは、スタート直後何もわからない時や、初見殺し、調子に乗って回復を怠ったうっかりミス以外はそう簡単に死なないので楽でもあります。
謎解きや迷路ですが、困難なのは水路が往復しづらいのと、遂に解けなかった卵の謎くらいでしょうか。その頃にはレベルも強さも十分だと思われますので、さほど問題にはならないかなぁとも。
重箱の隅をつつく程度ではありますが、リンカさんのステータス欄に彼女の説明書きがない(後述のアイテム説明が豊富なのを考えると惜しい)のと、レベル上限に到達するのが割と早めではありますので、気になる点はソコくらいでしょうか。
オリジナリティは十分で、シリアスなストーリーと、転生のシステム内容に邪神の内容、その他怪しい人や謎のキャラ、謎のお助けキャラなど、明かされない謎も多く残っており、後引く世界設定も秀逸です。
またスキルが独特で、技発動からの連携が気持ちよく、敵のスキを突いて大打撃を与えられる爽快感さも備えており、戦闘での楽しさに工夫が加えられて非常に良かったです。
あくまで個精的にではありますが一点だけ。ストーリーでふざける余地がなかった反動かもしれませんが、アイテムや魔法の名前と説明で思いっきりふざけ倒していますが……
ここまで折角のシリアスなストーリーでしたので、アイテム、装備、魔法でほぼ全部ふざけたネーミングと説明欄というのはやめてほしかったというのが正直な感想です。面白いのですけれど、あってもほどほどがいいかなぁと感じました。
総評としまして、謎解き多めな短めRPGでどなたにも楽しめそうな内容です。
ストーリーも戦闘難易度も謎解きの難易度いずれも秀逸。仲間を引き連れて、この世界を旅するのも楽しそうな世界でありました。
『マイマイ星人計画』へのコメント(2024年6月17日 20:48)
シューティングを多く手掛ける作者様の第五弾。
ストーリーとして、外宇宙で育ったカタツムリ少女(?)とAIのHALが操る宇宙船で、かつて乗っ取られたマイマイ星を解放しに行く、という背景があります。
道中の細かいやり取りで、敵であるレウレウ星人がどうなったかおおよその見当がついたり、地球産の過去の哲学者や漫画を引き合いに出したりなど、今よりも未来を暗示させるものがあったり、ストーリーの方もかなりのスペースファンタジーでなかなかに充実しています。
グラフィックは、レトロ調のドットとふわふわした柔らかいタッチが特徴的。過去作であるAerial Warfairやみむむちゃんよりも、ファンタジー、SF要素が多めで見た目も楽しいのが特徴的です。
サウンドは場面にマッチしており、オープニング、エンディング、大気圏、地表、海、地底、基地等々飽きさせない良い選曲ぶり。オープニングとエンディング曲は特にお気に入りです。
ボイスも程々にちょこちょこ喋り、不自然さを感じさせない良いセリフと声質。またボイスオンオフも備えていたり、オプションもしっかりしています。
システムは、Aerial Warfair時代から続く強化システムと、道中の難易度選択式が光ります。
ダメージコントロールやコンテニュー、得点の計算方式はわかりやすく納得のいくものですので、難易度はかなり高いものの、気持ちAerial Warfairよりもほんの僅かに易しくなっている感じがします。
オリジナリティもしっかりしており、戦う背景もしっかり練られ語られ、イラストも描かれており、明かされなかった謎等も沢山。シリーズ物やRPG、シミュレーション化しても面白い作品になりそうな、まだまだ可能性を秘めた素地も感じられます。
総評としまして、非常に出来の良い、素晴らしい作品でありました。ストーリー、音楽、ボイス、ドット、かわいくきれいなイラストにステージ背景、難易度選択システムに道中での更なる難易度選択、耐久性をもたせた機体に独自の復帰システムとダメージコントロールに独特なショット、打ち消し等々。
正直お金取れるレベルの優れた作品であると感じています。
NOCTURNESクリアまでお時間がとんでもなくかかり、レビューが遅くなりましたが、現時点で私の中では2024年トップの作品であります。
良いゲームをありがとうございましたっ。大変楽しかったです!
『MARODIS_Ver3.00』へのコメント(2024年6月15日 01:19)
正一位での演出変化とかを確かめたかったですが、正二位でちょっと切り上げてレビューに入ります。
所謂落ち物系パズルゲームで、少しだけ特殊なルールが設けられてます。
ルールですが、テトリス+ぷよぷよ系のルールが組み合わさって、連鎖や4段消しの概念があります。しかし、組み合わさるとテトリスの段差で消えるのがこれほど厄介になるとは思いもよりませんでした。
これが癖になる難易度で、なかなか長く熱中できる良いゲームとなっています。
グラフィックは古めのポリゴン調で、ほのぼの感+背景がなんとなくセガテトリス味が出ている、というのがよかったです。まろでぃす君もいい味出してます。
サウンドですが、ゲーム中の曲が非常にマッチしており、永遠と聞き続けられる魅力があります。
シンプルながら飽きない上にほのぼのとワクワク感を出させつつ、聞く年代を選ばずパズルゲームにあう和風の曲、という非常にピンポイントな箇所を見事に突いた素晴らしい選曲です。出入りの風音も、オープニングも最高更新画面音も良かったです。
システムですが、玉が滑りやすいため基本的にミスを誘発しやすいシステムで、テトリスよりもぷよぷよ寄り。キーボード操作のため手が疲れやすく長時間動かしづらく、これが輪をかけてミスが多くなります。加えて上記のルールもあり、テトリスやぷよぷよ未経験な方のほうが、上手くプレイできるかもしれません。
このあたりは慣れ次第でどうにでもなる範囲かと思いますが、パッドで操作ができたら手の疲れが来にくく長時間遊びやすくなるかも…?
オリジナリティはテトリスとぷよぷよという参考ゲームこそありますが、十分です。シンプルで飽きが来ないようにルールも曲も画面演出も玉の文字演出もまろでぃす君も、オリジナルの味で揃えてきた、よいパズルゲームです。
総評としまして、良いゲームであります。玉の滑りやすさからのミスのしやすさと、キーボード専用というのを差し引いても、パズルゲーム、落ち物ゲームが好きな方におすすめしたい作品でありました。
良いゲームをありがとうございましたっ。
※6/15 19:55 パッドで操作できるようになり、滑りやすさも緩和され、更に遊びやすくなりました! 正一位到達時の踊る演出も加わっており、良い感じでした!
『道具屋のゆううつ』へのコメント(2024年5月28日 18:58)
道具屋さん、武器屋さん、アクセサリー屋さんの三人が道具屋リノさんを中心に冒険をしたがり、王様に直訴! ちょっとした冒険が始まるお話です。
シナリオ・ストーリーですが、作者さまの前作や発表されていない作品を遊ぶ前提の上での情報もそこそこあり、この作品単品ですと、推測で進めなくてはいけない事情もあります。シナリオを進める上で問題はありませんが、そこをどう捉えられるかはプレイヤーによって好みが分かれそうです。
舞台は、経緯が経緯なためかコンパクトに纏められており、ダンジョンも短めでフィールドは安全な上、行くべき場所以外のフィールドマップはほぼ省かれています。フィールド的に、思い切ってマップ選択制でワープできても良かったかも…
唐突に現れる気球やメタ系のネタで、個精的に少し引っ掛かりはしましたが、それで進行が妨げられたりもしませんのでおおむね問題なくクリアまで到達も出来ます。
グラフィックは、ツクールVX準拠で地形も建物もわかりやすく、キャラの表情変化には特に力が入っており、それだけで優れた作品と言えましょう。
サウンドは戦闘、ダンジョン、町、城、怪しい場所等などバランスの良い選曲ぶり。本編ラストの曲が特に印象に残っています。
システムは、ステータス画面が見やすくキレイなのが特徴的。救済措置もあり、レベル上げも比較的容易で、3時間もあればクリアできるのではないでしょうか。
回復役がリノさんに全集中しており、終盤はソコがネックでもありますが、舞台も程々の規模ですのでそこまで問題にもならないかなぁと。
薬草を持っていなくても薬草投げが使えたり、リカバーが単体だけだったりと細々した点こそ有りますが、冒険しやすく役割分担も明確で、サポートするシステムも良好。宿屋撲滅とかのネタは好きでした。
オリジナリティは、RPGの薬草探索のつもりがどんどん大きくなる的な物語系。その中でも程々の規模で終了するコンパクトさが良いところ。
反面、物語開始の理由やコンパクトさの割に少しお話の規模が大きかったり、他の冒険者たちが普段いるであろうダンジョンや世界がなかったり、過去作と連動していて今作全体がところどころ分かりづらかったり、装備欄はあれども全然出てこない魔法書や技術書、装飾屋であるユノさんがいるのに装飾品がほぼ手に入らない等々、難点もありました。
総評としまして、程よく遊びやすく、救済アイテムでどこまでも強くなれるハクスラ要素の可能性も秘めた、コンパクトなRPGとして十二分に楽しめます。表情豊かなキャラクターたちともっととりとめもないことを話したくなる、よい舞台でした。
作品を通して、まだまだ可能性を秘めたオーラを感じましたので、今後も楽しみにしておりますっ
『秘宝の魔王宮【体験版】』へのコメント(2024年4月 9日 18:16)
体験版という事ですので、少し形態を変えてのレビューになります。
シナリオが完全にないのは、遊びやすい現状惜しい限り。他の冒険者や仲間同士のミニ会話等があれば、酒場や町でNPCがいてお話があれば、とは思います。
また最初に説明なく放り出されるので、少し説明があったらとも感じました(体験版故まだなのかも知れませんが……)
グラフィックは、ミシェルさんがお尻をこちらに向けており品がちょっとアレですので、容姿が選択できたら、更に名前も変えられたら、加えて立ち絵や顔グラデータを個人で追加できるシステムがあれば、より自由度が上がるかもと感じます。
このゲームは現在ストーリーがないため、今の主人公がリーゼロッテさんである理由がありません。その辺りをプレイヤー側に自由に出来る要素が増えたら嬉しいかもです。
ダンジョン内は壁と床しか表示がありませんので、そこに部屋らしい、生物が住んでいる的な味付けを出せたらとは感じましたが、こういうシンプルなゲームとして通す方法もありかとも。
(変化がないため飽きが来やすくもありますが、邪魔なギミックもないため遮られずに済むメリットもあります)
部屋自体がスカスカしており目印もなく、見て回るのに少し時間を使うので、ミニマップ表示が欲しいかもとも感じました。
サウンドはいい感じです。特に5F~10Fの曲がお気に入りでありました。戦闘中の音楽も高速戦闘によく合います。15階以後もどんな曲があるのか楽しみです。
15階のボスの部屋の奥の、扉を開けて入る部屋(リッチがいるお部屋です)のみ無音になりますが、仕様かバグかわかりませんでしたので、念の為上げておきます。
システムは、レベルが上がる時に加え、ポイントである程度自由に成長もできるのが大きなポイントです。
あまりに無茶な成長は出来ません(回避率100%とか)ので、ハクスラながら程よくバランス取りも考えられています。
ただしこの辺は爽快感と遊びやすさを左右しますので、バランスが難しいところかと感じます。
少し書きましたが、戦闘はボタン押しっぱなしにより高速戦闘が可能となり、この爽快感が本当に素晴らしいものです。この面だけでも、このゲームは遊びやすいと言えるでしょう。
現在戦闘面では職業の恩恵もあり苦戦はあまりしませんが、15階の時点で既に与えるダメージも受けるダメージも桁が大きめですので、バランス取りは難しそうに感じました。
回復ポイント、ワープポイントは5階毎に設置されており、セーブはいつでも可能な親切設計が光ります。
ダッシュの方は改善されており、爽快感に拍車がかかっており、遊びやすくていい感じです。
オリジナリティは今のところ薄めではありますので、この面をどれだけ出せるかが楽しみであります。
総評としまして、まだまだ可能性を感じる作品でありました。
個精的にではありますが、容姿を変えられたり選べたり、名前を変更出来たりしたら、それだけで満足できる位の作品に仕上がってもいると感じています。
今後どうなるのかが楽しみな作品です。
『魔王城専門不動産~変な魔王城と変な間取り~』へのコメント(2024年4月 8日 12:33)
不動産はファンタジー世界であまり語られませんが、いざ出してみると結構面白くなるものです。その魔王の城バージョンといった所でしょうか。
ストーリーとしては、超古くなった元魔王城から引っ越したいけどめんどくさがり魔王と、何故か不動産経営もしている勇者とのボケツッコミネタまみれなモノ。こういう作品大好きです。
脇を固めるキャラも、エンディングも程よく無理なく楽しく、バランスの良いショートストーリーでありました。
グラフィックはMV準拠で解りやすいのと、MV基礎はどこか血生臭さが少ないのが特徴ですので程よくこのぼけぼけな世界にマッチておりました。
お菓子食べ過ぎ魔王様の強引なグラフィックは特に好きです。こういうのがいいんです。
サウンドもシステムも程よく選定、設定されていますので、いい感じに遊べます。エンディングの分岐も、コンティニューしても全部フラグが共有されますので、やり直さずに到達できるのもよかったですね。
オリジナリティも素晴らしくていい感じでした。寝る場所がどの物件もどこにもないなぁとかツッコミ待ちかなと思ったりもしましたが、総じて全部楽しめました。
総評としまして、ボケネタまみれながらそこまでしつこくなく、一つのネタを引きずらない、程よい規模で遊べるいい短編でありました。
あの物件だと風呂がなかったりこの物件だとトイレなかったり、悠久の時を生きる某エルフっぽいのが出てきたり等ありますが、きっとあの魔王軍なら解決するでしょう。
ともあれ、楽しく良い時間を過ごせました。ありがとうございましたっ
『師匠が来る前に』へのコメント(2024年4月 8日 11:51)
お師匠が返ってくるまでに汚部屋をきれいに!!
と、巨大な決意を見せたところから、はじまりはじまりなミニストーリーであります。
※以下念の為閉じモードでお送りいたします
ストーリーとしては上述通りですが、お師匠が返ってくるまでに◯◯分まで!、という制限時間的なものがありませんので、純粋にのんびり遊べるのが良いところです。マイペースで遊べるゲームはやはり良いものです。
小さなマップですが、色々出来ますのであんな事やこんな事をしたりしなかったりが自由なのもいいトコです。エンディングも程よく分かれており、全てが納得のいくもので、全部が素晴らしかったです。
グラフィックはMV準拠のキャラグラフィックに、オリジナルの立ち絵と顔グラ、XP準拠? と思われる頭身のキャラグラも用意されており、素材がギュッと詰まっているのが特徴。特にお師匠とセスさんのキャラグラの表情変化は、可愛いらしくて良かったです。
サウンドは、既に述べられている通り主要な曲は1曲のみ。これが素晴らしくマッチしていて素晴らしかったです。戦闘曲が少し激しいので、あのセスさんらしい側面も出ている点もまた良かったですね。
水辺の音、鳥の囀りなど、効果音もしっかり選定されており、短いながらもスキがなく、基本をしっかり抑えてある丁寧な作りが良い点でした。
システム面ではオリジナルのUIを使用しておりますが、基本はツクール系MV系準拠ですので特殊なボタン配置やコマンド、操作などもなく、見栄えもよく、状態異常なのかどうかもわかりやすくて良かったです。
強くなる方法もシンプルですので、とあるエンディングに辿り着くのもそう難しくはありません。このまま長編にも使えそうなシステムとも感じました。
特に、メニュー画面の立ち絵表示システムは、お気に入りでありました。解りやすくてイイ!!
オリジナリティは既にちらほら書きましたが、イラスト、UIに色濃く現れており、いずれも優れた出来栄え。また、ストーリーの方も実はありそうであんまりゲーム化されていない物語ですので、そこも良かったですね。
総評としまして、短編とはこうである、というくらいに完璧です。
素材も極力元のツクール素材で味付けをし、オリジナルを入れるところ、入れたい所に入れて魅せ、ストーリーでも一辺倒ではない味付けながら、長編素材まみれな点が随所に見えながらも引きずらず拡大せず、しっかり短くまとめて作品として魅せる手腕。受賞も当然といった内容でありました。
RPGはじめ、ゲームを作りたい方はぜひ遊んでみてくださいっ!
という位にプレイヤーとしても制作者側としてもおすすめな作品でありました。良きゲームに感謝です!!
『ピーピー不思議ダンジョンMZ(体験版)』へのコメント(2024年3月20日 14:15)
不思議のダンジョン系列作品の中でも、あちこちで最大級に狂っている(褒め言葉)素晴らしい作品です。難しいことはない……あるので、とりあえず遊んでみて下さい。感じろ!話はそれからだ!!
以下、ネタバレ気味になるかもですので閉じモードで送ります。読む方はご留意を。
シナリオ・ストーリーとして、異世界転生を果たしたタヌキスさんとグラメールさんが、襲われているコリンさんを救出した際、
こんな境遇にしやがった迷宮に腹が立ったのでぶん殴りたい、的なコリンさんの要望に応える形で、協力を開始、冒険者の宿を買い…もぎ取り、道場を設立し、冒険者たちを集んで送り込み、迷宮を攻略するというスタイルを確立、冒険者の一人を操り、迷宮攻略を担当するのがプレイヤーとなります。
贅沢な悩みとして、オープニングの流れでそのまま普通にRPGとしてストーリーが展開されても、さぞや楽しいゲームになったでしょう、と感じましたので、省かれた道場設立の経緯や、村の設立、やってきた冒険者とのやり取りなどがどこかで見られたら、更に楽しいかと感じました。
本命のダンジョン攻略ですが、まぁ死にます死にます。冒険者たち全員死んだら一先ずおしまいな作品かなぁと感じながらやっていたところ、キャットさん二回目が出てきてちょっとびっくりしてしまいました。(コリンさんの父親の件がありましたので設定が根底から覆る為)
秘宝を持ち帰るまでなんとか到達しましたが、この世界の仕組み、世界設定、女神の言葉、この村やダンジョン以外の場所等色々欲が出てくる仕組みですので、その後の追加、作者さまの世界が楽しみな作品でありました。
オープニングを終了すると、何時ものシーンから開始するのですが、その際オープニング最終画面が反映されたままになっていますのは御愛嬌(貫通するのでゲーム進行上問題はありません)
グラフィックはMZ準拠で、見やすく解りやすく、キャラも絵描きさんの絵、AI作品の絵双方を採用され、しばしば協力者様方への愛が見受けられました。
基本的に基礎エフェクトも演出もMZ準拠ですので、MZの基礎データでこれだけの演出が出来るよ!という指標としても優れた作品であります。
サウンドは非常に優れた出来栄え。要所要所をよく締めており、強敵との戦闘音楽は爽快感もどこか思わせてくれるいい選曲ぶり。
フィールド(ダンジョンですが)が常に何かしらの派手な効果音まみれで評価が分かれるかもしれませんが、私達の日常生活も考えてみれば風音だったり車の音でしたり誰かや動物の声だったりで効果音まみれですので、むしろ自然かと感じました。
ボイス方面ですが、非常に力が入っており、かなり魅力的。声優さんも楽しんで収録したのか、特にコリンさんには絞り出したような声、スッとした声等色んなパターンがあり、もっと聞きたくなります。収録、実装お疲れ様です。
システムも優れていますが、おそらく作りかけということで、エンディング含めまだ実装されていないだけ、作りかけのマップ等、多く感じられたものがいくつかありましたが、概ね問題なく(?)30階クリアまで行けました。その後も行けそうなのですが、一先ずアップデートや製品版を待つ感じであります。35階で死んだとも言います。おのれなかまさくじょのわな。
勢いがあり、ノリが良く、テンション高めで死が受け入れられやすい土壌があるのですが、その勢いの影響でやられた際の原因が分かりづらいので、リザルト画面で死因が表示されれば、と少しだけ思いましたが、実装されてしまうといろんな罠がその一回こっきりで判明してしまい、この狂いっぷりがしぼんでしまいつまらなくなる、というのも同時に感じました。
難易度ですが、確かに難しく、非常に理不尽なものもありますが、笑って受け入れられる基礎世界の構築に成功している事が非常に大きい点です。
私含めクリアまでこぎつけている方々も結構いらっしゃいますので、もしかしたらもっと理不尽な罠をこさえたり、階層を増やしたりしても楽しいのかもしれません。勿論、今の程よい規模でクリア可能な難易度は、ゲームとして最高だと思います。
個精的に尤も苦労したのは満腹度管理でありましょうか…お腹が減りすぎてせわしない。そのため序盤はあまりゆったりとこの楽しい賑やかな世界を見て回れないもどかしさを感じます。まぁゆったりしてると死ぬんですが。
オリジナリティは素晴らしく、元になった作品があるので1段下がっているだけですが、実質最高評価です。グラフィック、世界、システム、難易度、どれをとっても楽しい(阿鼻叫喚な)時間を過ごせるでしょう。
総評としまして、ほぼ完璧です。勢いよく、しかしネタやバカばかりではないしっかりとしたシリアス方面なストーリーもある非常に良いゲームでございました。
ノリが合わない、不思議のダンジョン系がどうしても嫌いという方以外は軒並み楽しめるのではないでしょうか。
体験版ということで未完成作品ではありますが、良い作品をありがとうございました。今後も期待しております!
『Brave Sinfonia』へのコメント(2023年8月 5日 22:29)
魔王が復活するので退治しましょう!! というわかりやすいRPGスタイルで物語が進んでいきます。しんぷるいずべすと! を随所に感じられるのが、全体を通してこの作品の特徴でもありました。
内容にも少し振れるため、念のためネタバレありにしておきましたので留意であります。
シナリオ・ストーリーは分かりやすく、お使いの連続でそれが繋がっていき最後まで到達する。ふた昔くらい前のJRPGの特性を生かしたよい作品でありました。
程よい難易度、強い味方に癖のある合成武具。いい感じのストーリーが彩ってくれます。各国王子や王女を始め、王族がほとんどいないのは引っかかりましたが……
良かった点として、サクッと退場する敵が挙げられます。個精的に、何度倒しても、逃げたことにされて再登場するというパターンがかなり嫌いでしたので、都度都度でしっかりとどめを刺してくれる主人公たち、退場する敵たちにはリアルな戦場、命のやり取りが感じられ、概ね好感が持てました。
グラフィックはMZ準拠で、グラフィックもMV、MZに慣れた方にも初見の方にもわかりやすく、主人公たちのグラフィックも綺麗で親しみやすく、表情変化も随所に取り入れられており、受け入れやすい土壌が揃っていました。
タイトルがランダム要素を含んでいるのも良かったです。まだ仲間になっていないキャラまで出てくるので、そこはネタバレ気味になるorまだ見ぬ仲間がいるというワクワクがある、ため好みが分かれるかと感じはしましたが、概ね工夫が取り入れられよい演出でございました。
サウンドは、主にAlgernon Musicさんの作品を使用されております。他の作品とは一線を画し、新鮮で軽やか且つ切なさ寂しさを含んだ、勇気を全面に感じさせる曲が特徴でありました。
システムは、最初こそ装備品でまごつきますが、理解してからは只管装備品を作りたい欲望にかられ、全種類極めたくなる魅力があります。ついつい合成武具を人数分作ってしまいましたので、もしかしたらレベルが高くなりがちだったかもしれません。
またボイスシステム、曲の切り替えなども用意されており、音関係に力をよく入れていることが随所に伝わってきて良い点でした。
問題としては既出ではありますが、セーブ場所と方法です。ただ、セーブという機能は悩ましい要素の一つでもありますので、仕方なしな面もあると感じています。教会でセーブ、はドラクエでお馴染みな要素ですので、演出上大事でもありますし……
コチラも被りますが、コマンドの選択時にそのコマンドにラインが下に引かれるのですが、それが薄茶色の棒線(枠線とも色が被る)なため、どれが選択されているかが分かりづらい。ステータスのキャラ選択時には特に顕著でした。戦闘時は影響が出ると思われますので、パッと見て、ここを選択しているぞーっ!! とわかりやすいくらいの選択表示が望ましいかと感じます。
次も少し被りますが、次作予定の場所とのことですので、あちこちの謎の場所の記述は割愛します。何となく重要そうながら主人公たちには関係ない場所、があるのは個精的に世界の広さを表現されており、好きな要素です。そこに何かしらミニイベントが多々あっても、より次作に印象づいて面白いかなとも感じました。
オリジナリティは素晴らしく、見ていても聞いていても遊んでいても楽しく、わくわくが途切れず楽しかったです。マップが程々なのも、2020年代的でコンパクトながら世界の広さは十分に感じられ、良い点でありました。
総評としまして、新旧バランスの良い和製RPGとして、2020年代を代表するRPGとしても十分通じる程の出来栄えでございました。バランスの良さが魅力な、とてもよい作品です。
楽しい時間を、ありがとうございましたっ。
『YOUR QUEST』へのコメント(2023年6月12日 04:11)
報告が主になりますので、今回は此方に上げさせて頂きます。
・街から出ると街の音楽が流れ続けます(フィールド曲と共用?)
・森に入り、フィールドに戻った後、フィールド上で戦い勝利すると、フィールドで森移動中の曲が流れるようになります。一旦移動して音を変えても勝利するとやはり流れます
・洞窟に入り、森やフィールドに戻った後、その場所で戦闘で戦い勝利すると、洞窟移動中の曲が流れるようになります(この曲が若干おどろおどろしく厄介に感じられました)
※洞窟最深部(無音場所)に入り、洞窟や森やフィールドに戻った後戦闘をして勝利しても、曲は洞窟移動中のままで正常です(前回この条件の時のみ無音状態になったのは上述のバグが何らかの形でこの条件の時だけ発動した可能性あり? まだ何らかの発動条件がある?)
※上述の曲強制変更は、その戦闘を逃げたり全滅すると発生しません。勝った時のみ発生します
・洞窟最深部の壁の一箇所が石碑上部左のグラフィックになっています(侵入出来ますが、その一マスだけですので影響はありません)
・クリスタルのカラーが触れる方向によって変わります(特に問題はなく、カラフルでお茶目でむしろいい要素に感じられました)
・戦闘以外の効果音は据え置きで、ほぼ鳴らないままとなっています。これでよろしければ大丈夫かと感じます
・クラウの装備とスキル問題も据え置きです。私も匿名さん同様、巫女としてのチグハグな印象は感じますが、経験が低めの巫女、短剣で戦う系の独自な巫女、そもそも日本の巫女とは別物、と解釈すれば納得もできますしクリアもできますので、個精的に問題はないかと感じられました
実験作、と銘打たれていますので、作者さまが納得行く経験を積めたようでしたら、きっと大丈夫かと感じました。次作以降も楽しみにしております。
『YOUR QUEST』へのコメント(2023年6月 9日 19:41)
旅の最中立ち寄った街での、一つのエピソード的な内容がテーマでございます。
説明文に 補完する物語── と記載されている通り、主人公ながら主役ではなく、やや脇役気味な立ち位置でその役割をこなすお話となっています。
シナリオとしては、特に探索する場所もないのでたった一つの探索場所をなんとなく彷徨いて解決していく、シンプルなお話。ミニRPGと言ったところでしょうか。
自由に動けるというよりかは、行く場所がそこしかなく、規模も小さめ。多くの冒険譚のサイドエピソードの一つとして楽しめました。ストーリーを通じて、性別で無理に変化球を投げる必要はなかったかと感じましたが、そこは作者様のこだわりだと感じました。
グラフィックはMAMONO HUNTERでも採用された、プレイヤーがある程度の容姿、セリフを決められる優れたシステムが光ります。バグとかではありませんが、MAMONO HUNTERに引き続き、今作では仲間の顔が表示される関係で、顔グラフィック、果ては立ち絵等も自由に決められたり差し込めたりしていたら…と、より感じてしまいました。それだけ可能性を見せてくれる良いシステムでした。
ゲーム内容としてのグラフィックでは、ツクールMV準拠でわかりやすく受け入れやすいので、迷わずに済むのがいいところでありました。
サウンドですが、コマンド決定時、階段含む場所移動時、攻撃命中時、受けた時、回避した時、回避された際等のseが鳴らない反面、ドアを開けた時、魔法の効果音等一部のseは鳴る等、ちょっとこの鳴る鳴らない基準がわかりませんでした。また洞窟での戦闘後、洞窟BGMが止まり無音になります。街の曲、酒場で選べる曲、ルカさんが駆けつけてきた最初の戦闘曲等を始め、楽曲選択が非常に優れていただけに、洞窟BGMやse関連はこの作品でかなりダメージになっていますので、引っかかった箇所でした。
システムとして、オリジナルの戦闘枠を使用されているのですが、味方への技(キュア等)を使用する際、強制的にツクール準拠仕様のシステムに切り替わるようです(使用後は戻ります)。
また、結構小規模な戦いに終止する→場所柄敵も種類は少なめ→戦闘がどうしても飽きてしまいがち、という流れですので、この規模と世界観的に、レベルアップで順当に強くなるorボスもそこまで強くないシステムの方が、シンプルで受け入れやすかったかなぁとも感じました。
ダンジョンと街への行き来はワープゾーンで楽に移動出来、全滅もペナルティがないため、戦闘も移動も苦労はしないのが魅力の一つです。
強くなるシステム自体はわかりやすく、お気に入りのキャラを強くしまくったり出来る点は良かったです。
オリジナリティとしては、他の作品ではほとんど描かれない創られない内容なのが良かったです。のどか気味の島、ちょっとした封印生物、その土地で生まれ育った巫女に地方冒険者達、全体的に垢抜けない様子等、大型RPG等ではこの後大冒険に連れ出されたり何かの犠牲にされそうな、主役ながら脇役になりがちな人材、を扱っている点で優れた作品かと感じました。
総評としまして、オリジナル性、独創性で非常に優れています。システム面もオリジナルのプレイヤーが生み出せる点で非常に魅力的です。音関連以外は致命的なバグもなく、いい感じに終わることが出来る短編RPGでございました
※音楽が修正されておりましたので、評価の方修正させて頂きました。お疲れ様でしたっ。次回作もわくわくです!
『MAMONO HUNTER』へのコメント(2023年5月30日 10:03)
某モンスターハンターの簡易RPG版、というゲームであります。
ストーリーとしては拠点を中心に狩りをこなしていく、サブイベントが中心になります。
ですので、以降も作者さまがサブイベントを追加していくだけで、この世界は次々と広がりを見せてくれます。
そのため、完成品ながら世界の広さを感じさせ、まだまだ拡張性のある潜在能力高めのゲームに仕上がっています。
グラフィックはMV準拠でわかりやすく受け入れしやすい。マップもシンプルですので問題なく受け止めやすい。キャラクターのグラフィックを多岐に使用できるのが魅力でありました。
仲間キャラも作れたら更に嬉しかったかも…
サウンドは場面によく合っており、RPGらしさが光ります。その分元ゲームっぽい音合いは薄めですが、これはこれでオリジナル製が出せており良いものと感じられました。
システムとして、程よいキャラメイクに程よい規模で遊べるのが魅力ですので、本家と違ってガッツリ時間を使うことがない点が良かったです。
その反面、折角キャラメイクしたのだからもっと長く広い規模で遊びたい欲求が生まれるのも事実。
UI周りもシンプルで受け入れやすく、迷いづらい。サブキャラクターのシステムも比較的わかりやすかったです。
ただ、レベルアップしない点、仲間が同時に使えない点、基本一人、戦闘がやや単調というシンプルさも手伝い、それ故に飽きが来やすい側面も持ち合わせていますので、あくまで短編RPGとしての作りが強めかなぁと感じられました。
オリジナリティは参考ゲームがありますが、キャラメイクが出来るRPGというのは今なお少ないので、この点だけでも十分に魅力出来でありました。
総評としまして、程よい規模のお手頃RPGといったところです。アイテム収集もそこまで時間もかからず終えることが出来ると思いますので、身構えずちょっと遊んでみよう、という気持ちで遊べる、いいゲームです。
『ソウルリンカーズ~失われた王国~』へのコメント(2023年5月 3日 10:19)
村馴染み顔見知りの友人から、父親の姿が見えないとの相談を受け、人探しに出る、無名の一個人探索系なお話です。
※以下ネタバレを抑えつつ書いていきますが念のため伏せておきます
ストーリーとしては、導入部分は上述通りで、その目的はわかりやすくハッキリとしており、シナリオが進むうちに巻き込まれたイベントの方がメインになりつつも、主軸はしっかりブラさずにいてくれて都度都度発言もしてくれるため、それがキャラの芯の強さと性格をしっかりと色づけてくれていました。
仲良く喧嘩しつつ押しかけられつつ巻き込んでいき、姦しい雰囲気で、ほんのりシリアスも交えて気づけば大団円。おまけにちょこっと抜けた落とし所も用意しており、みんなの性格もストーリの重さも軽さも、終始軽さ重視でバランスの取れたいい塩梅でございました。
泉の水とか、幽霊とか、石像イベントとか、彼女たちの会話はどれをとっても魅力的で、ハッとさせられる事もしばしばありました。水うめえ!!
個精的にはもう少し会話の間などにタメとか間があれば、この重厚で陰惨な舞台によく合うシリアス系側に傾けられそうとも感じましたが、四人のこのいい感じな雰囲気重視で考えると、今のままの方がこの作品ではやはり良いなぁ~と感じております。草原でごろんと四人で寝転んで騒いでそうな空気、というモノがいつでもどこでもあんな場面でもこんな場面でも常に感じられて、それこそがこの作品足らしめており大変良かったです。
グラフィックは、主役四人に力が入っており、例の場所の内装もなかなか拘りがあり、ウィンドウ周りの装飾も派手すぎず暗くもなく見やすくていい感じでした。表情変化もよく使用されておりいい感じに雰囲気を出してくれます。特に、タチアナさんの笑顔が微妙に邪悪なのが好きでした。
サウンドはいい感じにノれる曲で、特にラスボス戦闘の曲は大変良かったです。とある場所の曲も良かったですね! 村の曲もお気に入りであります。
システムは不自由なく説明書代わりのモノもあり便利でした。買い物システムもいい塩梅で、商人がここまで来れる理由付けもしてありました。これは商人を人としてちゃんと扱っており(能力的に人かどうかはともかく)、良い点でございました。
装備品整えとレベル上げがほんのり時間がかかるくらいで、それも倒す相手の強大さを考えれば短いものです。
オリジナリティもしっかりしており、あの場所がああなった理由や、彼らの想い、エレナさんの言動等々あちこちがとても人間らしく非常に魅力的で、それをちゃんと尊重する動きなのも良かったです。
総評としまして、短時間でしっかりと遊べる程よい手のひらRPG、でございました。バランスもよく会話も小気味よく、程よいイベントも有り終わりもしっかりしています。
なんだかちょっと誰かを救いたくなったなー、なんて人は、このゴールデンウィークを機会に遊んでみては如何でありましょうか。
『奴隷少女たちと島の遺跡』へのコメント(2023年4月24日 20:18)
奴隷諸島と呼ばれる場所にいる、やる気のない奴隷たちを引き連れ遺跡を攻略する羽目になった主人公の奴隷長官となり、遺跡の謎を解くゲームです。
ただ主人公の姿はグラフィックもなくセリフもほぼなく、ほぼほぼ奴隷たちのみの出演となります。
シリアスな世界観ながら、あちこちに既存のネタが見られるなど、気軽に遊べるのが魅力の作品でありました。
※以下、ネタバレ気味になりますのでご留意を、であります
ストーリーは上述の通りではありますが、悲観さ悲壮さが本当に無く、その辺を散歩しに行く感じでお話は進みます。
彼女たちのやり取りは最低限ながらも都度都度発揮され、そのいい加減っぷりが旅を楽しく彩ります。ツバを吐く好きです。
但しクリア後の演出がよりによって他のゲームそのものの上、それが終わると何もなく、真っ暗な画面に切り替わり、たまに戦闘エフェクトが表示される変な画面に移ったりしますので、クリア後の余韻はかなり悪かったです。とぼけたキャラが魅力なだけに、この彼女たちはシリアスめのストーリーでどんなお話を観せてくれるのか、と思っていたため本当に惜しかったです。
グラフィックはすっとぼけた奴隷たちが可愛く、数少ないNPCや敵キャラ、背景もしっかり整えられています。
サウンドは各場所で程よい雰囲気を醸し出してくれます。街の曲がすっとぼけた奴隷たちに程よく合っていて落ち着きます。
システムですが、自動戦闘を採用しており、放置しておけば戦ってくれます。スキルの使用は此方でマウスクリックでの手動操作が必要になりますので、中盤以降は放置だけで乗り切ることはかなり厳しいので、程よく操作が必要となります。わちゃわちゃ勝手に戦闘するサマはいい加減な奴隷らしく、スキル使用で言う事を聞く辺りは奴隷らしく、いい感じにダメさと真面目さのバランスが取れています。
探索モードでは、マウスクリックしか受け付けない箇所や、エンターキーしか効かない箇所もあったりしますので、どちらか一方で統一されていると、もう少しスムーズに遊べたかなとも。
またキーボードでaキーを操作すると、戦闘が早くなったりするのですが、その情報はReadmeにもゲーム中にもどこにもありません。またスローに戻すキーはよくわからなかったです。
最大レベルは結構早くに到達してしまい、武器や防具もそこまで強くなく、強力な装飾品も一品物のため、ハックアンドスラッシュが持つ、強くなれる系、レアアイテム収集系の要素は控えめです。
尤も戦闘で苦戦することはあまりなく、詰むこともありませんので、その点ではしっかりバランスが取れた難易度と言える優秀な作品でございました。
オリジナリティは、絶海の奴隷諸島、やる気のない奴隷たち、でも他の奴隷たちはそこまで無気力ではないなど、ストーリー背景はかなり魅力に感じました。悲惨な運命を背負いし奴隷なのに気楽な雰囲気ですので、とっつきやすく遊びやすく、ネタ成分も程よいものです。
ただ如何せん他の要素、特に折角のエンディングが丸パクリの上投げっぱなしでバグ画面突入、ではネタゲームとしてもかなり問題です。
グラフィックや舞台設定、自動戦闘システムなどの素地はかなり魅力のある作品ですので、次作以降も楽しみにしております。
『湖畔のヒュッテ』へのコメント(2023年4月24日 10:55)
【遠い昔のお話....】
【これは絵画への旅であり、「ヒュッテ」という偉大な画家が残した1枚の素晴らしい絵から始まります...】
ブラウザ作品ならではの、優れた演出と作風が光る、誠に素晴らしい作品です。
細かな評価など吹き飛ばす魅力のある、素晴らしい作品ですので、わたしのレビューなどを見る前に、前情報無しのまま、是非とも遊んでみてください。
※以下ネタバレを避けつつ作品を書いていきますが、それでもバレ気味になるかもですのでご注意であります
ストーリーとしては、昔々あるところに一人の〇〇がおったそうな……、という昔話風なモノローグのタイトルから開始。
その後は好きなように、好きな時間に「かれら」、とあの場所で過ごしていきます。リアルタイムと連動しており、まさに傍らで一緒に暮らしているかのような感覚を味わえるのが、素晴らしかったと思いました。SPECIALのあのシーンも、お爺ちゃんも、本当に素晴らしかったです。
グラフィックは、モノクロ基調で整えられており、その中で印象的な要素も随所に盛り込まれ、あちこちにいろんなモノが仕込まれてもいて、眺めているだけでも心が暖かくなったりも。
クリックすることでイベントがちょこちょこ発生し、その都度ほっこりとさせられます。時間によって、暗くなったり明るくなったりもしますので、もしかしたら天候や気温も変わっていくのかも? と考えると、今後まさにログハウスが大活躍する季節になりますのでわくわくします。
サウンドは、そこはかとなく暗い雰囲気を纏いつつも落ち着ける雰囲気のある曲が終始流れており、このモノクロな作品を彩ります。映画のワンシーンを観ているかのような、そんな気分に浸れるいい曲でございました。
オリジナリティは抜群の出来栄えで、システムもストーリーも、これ以上ないくらい素晴らしかったです。
唯一問題を上げるとしたら、もっとイベントほしい! とか泉の周囲をもっと歩きたい! とか、もはや欲求気味の何かになる程で、作品自体に問題などあるはずもありません。この世界との別れが惜しくなる、そんな作品であります。
総評としまして、わたしが今まで遊んだゲームの中でもトップを争うくらいの素晴らしい作品でありました。
特に、日々の生活に疲れている方やゲーム大好きな方は、ぜひとも遊んで欲しいゲームであります。
大変良い作品を、ありがとうございましたっ!
『Protrude -プロウトルード-』へのコメント(2023年3月22日 03:47)
トレジャーハンターのティキが、古代遺跡の噂を知り、遺跡を探索しお宝をせしめるというお話です。
以下ネタバレはあまりしない感じで書いていきますが、人によってはそういう情報でもネタバレになるかもしれませんのでご留意を、であります。
ストーリーとして、主人公の職業に、通り一般の認可されたトレジャーハンターではなく今では禁止されている職業、というアクセントを加えており、アウトロー感を出しているのが良かったです。
これのお陰で、主人公の異質さと兵を避ける理由付けも出来、世界の質がグッと上がっているのが良い点でございました。
本編はややシリアス寄りながら、強めコメディのノリも控えずに交えて進むため、暗い気分になり辛いのも遊びやすかったです。
そのネタ成分や遺跡の有りまし、国の状態などで文明の現在地点が割りとメチャクチャなのですが、細かいことは気にしない系の作品として楽しめました。
グラフィックは簡素でシンプル。マッピングが必要なものではありませんが、一見するとウィザードリィ系を思わせます。
最終盤は若干生活感がなさそうな感じになっておりますが、その他はまさに遺跡らしい配置になっているのが良かったです。非常に簡素でもしっかりと彼の【遺跡】らしく、あの部屋はあれかぁとわかる辺りが、非常にいい感じでありました。
サウンドは勢いのいい曲、しっとりとした曲、激しい曲、戦闘曲と満遍なくバランスの取れた当て具合。
ここも中世や近世や現代や未来的な曲が入り交っていますが、総じて聞き心地の良い音でございました。
遺跡的な曲(?)とはかけ離れていますが、5階6階の曲は勢いもありリズムもノリもよく、個精的にかなり好きな曲でございました。
システムは独特で、確実に先手が取れるターン制バトルとなっています。しかしダメージ量は決まっており、戦法、戦術、攻略順番がほぼ決まっている点で、詰将棋系のパズルゲームとも言えます。
また戦闘は逃げることが出来ないかわりに、歩数でこちらのHPや技が回復したり、全回復する温泉があちこちにあったりしますので、特殊攻撃と行動回数を増やす技で、上手く乗り切っていく感じでありました。
レベルアップは特殊アイテムのみで上げられるため、実のトコボス戦闘を含む戦闘は全てが足止め、というのが少しだけ辛かったです。総じて難しい戦闘ではないのですが、戦闘自体に何かしら報酬があればとも思いました。
オリジナリティはよく出来ており、システムもキャラもネタもボケも、いい感じに通り一遍を斜め上に吹き飛ばしており楽しかったです。
リスがなぜ喋るのか、あの彼はなぜ牢屋にぶち込まれていないのかとか、細かいことを気にしない気持ちで遊ぶのが肝要でありましょうか。
総評としまして、程よく遊べる詰将棋的なダンジョン探索RPG、といった作品でございました。この後やこの前のティキとチンのやり取りをもっと見たくなる、そんな事を魅せてくれる良い作品でありました。
『OPEN ARMS MAXIMUM』へのコメント(2023年3月14日 18:31)
弾幕式縦シューティングゲームで、機体選択なし、コンティニューなし、難易度変更なし、ボムなし、エクステンドなしでお空に放り込まれます。
謎の女の子パイロットが出来るのはショットと自機スロー化のみ! いけ! やれ! たおせ!! という、バリバリ硬派で直球ストレート勝負の作品です。
シナリオはありませんので、遊びやすさとしての評価になります。
シンプルに弾幕シューティングをやりたい時は、迷わずこれを勧めたいくらいの爽快感があります。
難しいので人を選ぶかもしれませんが、この爽快感はかなり優秀な出来栄えでございます。
グラフィックは、軒並み綺麗な背景、ステージ移行時の切り替わりの演出、ボスを含めた機体のメカメカしさとわかりやすい弾幕等、非常に魅力的でした。
反面、その背景色や破壊演出グラフィックに弾や機体が混ざり、見落として当たったりもしますが、それも含めてのこの難易度コントロールかと感じました。
また、スコアによりクリア時の演出がほんのり変わるのも楽しかったです。ですので、あえて低得点でクリアというのもプレイヤーにとっては需要が生まれるかもしれません。
尤も、これをやろうとすると画面中敵まみれになり、普通にクリアするよりも遥かに難しくなったりもします。ですが、弾幕ゲームが得意な方はそれを狙うのもまた一興かもしれません。
サウンドは、軒並み爽快感が高めの高速で飛んでいる空気を感じさせる曲が揃っています。その中でほんのりと東方系の雰囲気も幾つか感じさせる曲もあったりして、個精的にとても楽しかったです。
ステージ四の曲も良かったですが、お気に入りはステージ二のボス戦闘の曲でございました。
システムは基本的に東方系の弾幕ゲームに、自機スロー化ありグレイズなしボムなしコンティニューなしエクステンドなし、という最初に書いた通りの、全てが一本勝負、という硬派さが光ります。
その中で耐久性と復帰後もパワーアップは維持してあるのがすごく有り難いと同時に、(圧倒的に不利ではありますが)一撃死が多めのシューティング界隈で敵味方同士のフェア精神を感じさせます。このあたりも、硬派と表する所以でございました。
一発ダメージを受けると、その瞬間から一秒ほど無敵時間が続くため、ダメージ覚悟でゴリ押せそうな時は思い切って弾幕を受け続けたり体当たりしてみる、懐に潜り込む、という戦術も場面によっては使えるのがプレイヤー側の選択を広めてくれて、非常に良かったです。
ショットと上述の耐久性は、敵が落とすアイテムによって強化されます。ショットは最終的に凄まじい範囲攻撃を誇りますが、その頃には敵の襲来も一層苛烈ですので、見惚れているとあっという間に叩き落されます。
この辺りの、自身の強化演出ですらも難易度強化を手伝っていて素晴らしかったです。
オリジナリティとしては、一本勝負の硬派さと、耐久性を持たせたことでしょうか。
数ある弾幕ゲームの中でも、高い難易度に反してこのおかげで遊びやすい要素、と感じられました。
総評としまして、非常に優れたシンプルな硬派系弾幕ゲーム、と言ったところでございます。
爽快感がありシステムもシンプルでわかりやすく、耐久性を持たせてあるため、即死してばかりでつまんない、という初心者が投げやすくなる要素を潰してあるため、弾幕系が得意な人もそうでない方も、遊びやすくてお勧めできます。
良いゲームを、ありがとうございました。
『Aerial Warfair』へのコメント(2023年3月 8日 14:03)
戦闘機が女の子だったり獣人娘だったりサボテンやにゃんこが襲ってきたりする、どこかゆるい空気を纏いつつも、リアルもほんのり交え、ストイックな難易度にも仕上がっている横スクロール型のシューティングゲームです。
シナリオ・ストーリーとして、世界征服を企む悪の組織を打ち倒す、という王道的な物語ながら、敵味方の機体を始めとするキャラクターたちが可愛らしく、すっとぼけた展開もあり、戦争状態でも重くならず、遊びやすい表現が光りました。
グラフィックはしっかりとした作りで、機体、キャラクター、背景全てがドットで作られた力作ぶりが光ります。また機体の表情変化も可愛かったです。
ただ一部の敵の弾が、敵を倒した爆発のエフェクトで遮られるので、これを予想して避けねばならずソコだけは難点でありました。
サウンドは、レースゲーム系、ダライアス系気味のさらりとした爽やかさ多めな曲調で揃えられています。
味方機体の各種の声もゲーム中で主張しすぎず、かと言って印象に全く残らないでもない程の癖を付けており、丁度いい塩梅に仕上がっておりました。
ぬこさんは特によかったです。イーッヒッヒッヒ。完全に悪役の笑い方で好きです。
強いて言えば、全キャラ声質が似てしまっているのだけは惜しい限りであります。
システムはステージ攻略中に敵を倒すと出てくるパワーアップアイテムを取っていき、強化を図りつつクリアしてゆくシステムを採用しています。
また敵を倒すと出てくる金貨(?)を取るとコンボが発生し、倒し続けるとこのコイン取得時自体の加算得点が上がり続け、ボイスで喋ったり、エクステンドしたりもします。
更に攻略ルート設定がなされており、選ぶことで難易度が大きく変わります。初心者さんやシューティング苦手な方から、超ベテランさんまでみんなが楽しめるのは優れたシステムでありました。
一方で当たり判定が今ひとつ掴みづらく、初見殺しもあり、CルートやEXルートでは鬼畜的な難易度になるなど、油断できない要素もあります。
オリジナリティとして、女の子機体や世界観等いろんなものがあります。多くの作品に影響を受けつつ、その再現や取り込み、改良、自己流など多くの楽しませる要素が光りました。
個精的に、シンプルに遊べる反面、最高得点、エクステンド、ノーボムクリア、ノーミスクリア、ノーダメージクリアなど、極めるタイプの人にも副次要素が沢山有るので、長く遊べる作品かなと感じています。
総評としまして、初心者からベテランまでよく遊べる、良いゲームでございました。
練習モードもあったりマニュアルも備えているなど、親切設計なのも良かったです。
良ゲームに感謝です。
『線路の祠 ~真の放置ゲーム~ 無料版』へのコメント(2023年3月 4日 10:04)
ダウンロードしてから現在ほぼノンストップで起動し、ゲーム内時間65時間時点でのレビューになります。
本来はクリアしてからレビューするのですが、クリアまで時間がかかりすぎると見ましたので、炎ステージに入ったところでのレビューとなります。
シナリオ・ストーリーとして、財宝好きなご主人のために部下が頑張るお話です。
部下を最初に選んだら、他の部下に選びなおせませんので、そこは製品版で(何らかの条件付きででも)選べたら嬉しいかなと感じました。
ゲームシステム的に、キャラを変えたいだけのために最初からやり直す、というのは非常に膨大な時間がかかるものと思われますので、現状では選択したキャラしか遊ぶ機会がないかなぁ、という状態です。
この、時間がかかる、のがかなり肝で、遊ぶ方次第で評価はブレるものと感じました。
グラフィックは可愛らしく見やすいキャラたちがいっぱい出てきて、いい感じにゆったり過ごせます。手伝ってくれるミニキャラもいい感じにゆるくて良かったです。
サウンドは、種類が豊富でステージごとにBGMが変わる仕様です。まったりの拠点ステージ、炎ステージがお気に入りでした。
システムですが、物資と製品を生産拠点で生み出し、それを使ってダンジョンを踏破していくというシステムを採用しています。
素材、製品共に種類毎にも色別にもランク分けがなされており、緑色の素材ならばA1、A2、A3、B1、B2、B3、という風に、まず一つの色でランクと物の種類が分けられており、その色の種類がまたいくつかあります。
生産方法は、一旦生産開始の行動をすると、そのままコチラが手動で停止させるまでずっと決められた生産をしてくれますので、半自動といったところでしょうか。
そして、この生産拠点となる線路が現時点では一つしかなく、素材の方は十箇所生産出来、その色の種類の素材が【一箇所で三種類全部手に入る】のですが、製品の場合製造可能な場所は二箇所のみ。
そしてなぜか、生産箇所が少ないのに製造できるのも【一箇所で一種類のみ】、となっており、必然的に製品が圧倒的に不足します。
加えてダンジョン踏破に必要なものは押し並べて製品の方で、素材は使う当てもあまりなく、大量に余ります。
のんびり自動で生産させて、気がついた時に的を絞った生産をして突破しよう、とかやろうとしても生産拠点がなさすぎて製品が全く足りず、素材ばかりネズミ算式に増えるだけで、とてものんびり出来るようなゲームではありません。
現状では、その都度その都度で必要な製品を、定期的に手動で絞って操作する必要があります。
オリジナリティとしては、WWAというジャンルに若干近く、必要なもの(能力)がなければ絶対に踏破出来ないシステムになっており、コチラがやられるといったシチュエーションはないので、WWAよりも心理的マイナス面が少なく、気軽に出来るのが魅力です。
またおまけの寄り道、秘境地図によるパワーアップステージも楽しいものです。
ただ、上述の、必要製品の膨大さ、その製品の生産箇所の少なさ、製品だけ一種類製造、
という三つが組み合わさり、時間ばかりがかかるゲームになってしまっています。
一応素材生産場所を製品生産場所に擬似的に変更するアイテムがあったりはしますが、やっぱり一種類だけの入手、は変わらない上確率で入手、ですので、どうしても時間がかかってしまいます。
追い打ちを掛けるようになりますが、アイテム入手箱やブーストレバー等の追加要素を使うには、その都度クリックしなくてはならず放置できず、箱は特に一旦生産を止めないと開くことが出来ません(当たり前ではあるのですが)ので、間接的に生産力を下げてしまいます。
総評としまして、真の放置ゲームというには程遠く、とにかくひたすらちょこまかちょこまかと、都度都度に手間と時間がかかる、という印象です。
前半はそうでもありませんが、黄色ステージに入った辺りから必要製品数が跳ね上がり、赤で更に、という段階に入ってしまい、ちょっとこれ以上やるのは自動系放置系ゲーム扱いで遊ぶには厳しく、ゲームに集中して遊ぼうにも、踏破するには製品が必須で、その製品製造では半自動生産を見ている時間を過ごすのみ、というかなり厳しい状態です。
お仕事行く前に起動させておく、というよりも、お家で何か別の事をしている時に起動させておき、作業の片手間にちょこちょこと手を入れるといいタイミングになる感じでしょうか。
恐らく、製品製造が増えるとあっという間にクリア出来てしまうため、製品製造を絞った、かと思われますが、それがこの評価結果に繋がっています。
言うなれば、最初から裏ダンジョンに入ってしまった、みたいな感じでしょうか。
製品製造拠点そのものが増えたり、そもそも根本の、ダンジョン踏破での必要製品数が少なければ、また違った評価だったかもしれません。
但しシステム自体やゲーム内のほんわかした空気は魅力ですし、一ヶ月ほど掛けて遊んだりする長期向きな作品と思われます。
また製品版では大幅に手が加わるとのことですので、まだまだ期待したい作品です。
『ふわふわマーガリン』へのコメント(2023年3月 1日 14:17)
かわいい魔女達を操作し、勝ち抜く簡易バトル系のアクションゲームです。
その内容は、タイトルのふわふわマーガリン、という、なんだかお菓子作りの甘い状態を感じさせるモノとは似ても似つかぬ、魔女たちの体当たり合戦です。
ストーリーとしては、ビビットカラーという世界の、空を制するためにライバルたちを蹴落とせ! という催しらしいです。魔女のトップを決めるのに、魔法ではなく体当たり合戦なのがなかなか筋肉味強めで非常に興味深い世界です。続編などを期待したいですね!!
グラフィックはシンプルで、明確に背景、遠景がわかりやすく、魔女たちも色分けされていて誰が誰だかで混乱せずにすみます。魔女の顔や髪が同じですので、ソコだけは惜しい限り。
サウンドは軽妙、なんか怪しそう、平穏そう、という背景に合わせた選曲が魅力でありました。ハロウィンステージは特にお気に入りです。
システムとして、最初に手持ち耐久を決める事が出来るため、耐久最大にしてまずは慣れていき、腕が上がったら徐々に耐久を減らしていく、という初心者でも遊びやすいシステムが魅力です
反面、ある程度腕が上がったらCPU相手では物足りなくなるのも早いので、ソコだけは少し難点ではありました。恐らく対戦相手前提のゲームバランスという印象を受けました。
オリジナリティは素晴らしく、魔女なのに魔法勝負せず、体重勝負、加速勝負というレースゲーム的な側面も持ち合わせてるのが楽しかったです。
派手な攻撃魔法ばかりの世の中ですので、こういう、空を飛べる、という魅力的な魔法一つだけで、素晴らしいゲームに仕上がっていると思われます。
総評としまして、シンプルで遊びやすくとっつきやすく、程よく熱中も出来る、よいアクションゲームです。一風変わったアクションを遊びたい方は是非ともどうぞです。
また、作者さまのホームページには沢山のゲームがございますので、覗いてあれこれ遊んで
みるのも、きっと楽しいお時間になりますよ。
良いゲームをありがとうございました。
『SUPER COSMO SOLDIER』へのコメント(2023年2月28日 17:03)
スターソル○ジャー風味のシューティングゲームです。
音楽変化やパワーアップなどにその影響が見受けられます。
シナリオ・スト-リーはありませんのでその代用として、遊びやすさとしますが、起動が早く、データが軽めでPCに負荷を掛けにくいので、これが良い点かと感じました。
グラフィックは前作COSMO SOLDIERのパワーアップverという感じで、経験者は概ねそのままの感覚で遊ぶことが出来るでしょう。
初見の人にもわかりやすく、自機や敵や弾が目立つので、地形配色と混ざって見落とす、というのが少ないので遊びやすかったです。背景もいい感じでありました。
サウンドは元ゲームの様に、パワーアップによりテンション高めのいい感じの曲に変化します。これを維持したいがために頑張るのも一興です。
逆にゆったりとした初期音楽で激戦をくぐり抜けるのも、敵に屈辱感を味あわせられて(?)楽しいかもです。
システム、オリジナリティ双方は元ネタゲームの再現を頑張っており、攻撃手段もパワーアップもほぼほぼ完備。もう一段階パワーアップしてもいいかなと個精的には感じましたが、難易度はソコまで凶悪でもないので、これくらいが良いのかも、とも感じました。
ただ敵の弾は若干速めですので、初見の方は少し難易度が高いと感じるかもです。
総評としまして、システムも飲み込みやすく手軽に気軽に遊べる、良いたてしゅーでございました。
シューティングゲームを遊びたくなった方、シューティング初心者の方は、導入してみては如何でしょうか。
『ある旅人の帰郷』へのコメント(2023年2月25日 01:25)
数年ぶりの帰郷を遂げる主人公ですが、道中はなんだか不穏な感じ。仲間になる二人と共に、村への帰還を果たしましょう。
シナリオ・ストーリーとしては上述の通りなのですが、道中でも村に近付いても、誰も主人公を知らないような対応、というのがかなり違和感がありました。
帰郷途上で知り合いや顔見知りが幾人かでもいましたら、帰郷度が上がって主人公に感情移入もしやすく、エンディングの状況から色んな深みが出ていたかも、と感じました。
グラフィックはウディタ準拠ですので、慣れている方にはおなじみの光景で、慣れていない方でもわかりやすいグラフィックです。
サウンドは終始心地よく、ノリの良い戦闘曲とおだやかな道中曲が光ります。
システムでは、料理コマンドがあり、これにより永続能力強化が行えます。
レベルアップでも一応強くはなるのですが、その上昇率は低く、道中手に入る装備も弱く、また敵を倒すと肉を落とし、その肉の使い道が料理以外にないので、積極的に料理に変えていき、お気に入りのキャラや弱点を補わせたりするといい感じになると思います。
豚肉やウサギ肉を始め、特定の肉が集めにくいので、その辺りは少しだけ難点でしょうか。
戦闘では、命中率の悪さ、MP消費率の悪さ、防御力の弱さが引っかかるものの、此方がそこそこ強くもなれるので、概ねいい感じでした。
戦闘開始にはシンボル式システムが使われているのですが、逃げた直後から接触判定があるため、例え逃げてもすぐさま再び同じ敵に詰められ戦闘に追い込まれやすい、というのはほんのり難点でした。
オリジナリティは料理システムを始め、道中の頼み事なども中々優れていると感じました。おまけルートも結構楽しかったです。
また道中ボスを無視出来、ラスト手前まで突っ切れていけるのは、自由度が高く非常に気持が良かったです。
総評としまして、程よい規模で程よい短編RPGでオリジナリティも中々、といった仕上がりでした。
世界観的に続きや過去話なんかもありそうな気配もしますので、今後を楽しみにしております。
『ぶーん。』へのコメント(2023年2月24日 02:50)
まず 3つの しつもん を うけ、その こたえ で とくいふとくい な ぞくせい が きまります。
そして、なにがなんやらわからないじょうたいで、なぞのとう に ほうりこまれたところからはじまります。
※いか ねたばれぎみ な れびゅー に なりますので ごりゅういを であります。
ストーリー としては、とう の てっぺんにのぼろう!! というながれの まっただなかからかいし!! みたいですので、そのままのぼっていると、あれよあれよとながされ、きづいたらくりあしていた!!
というかんかく で ありました。
とう を の ぼっている さいちゅう、なぜのぼっているのか ずっとあかされないのですが、エンディング で はじめて その ストーリー が あかされますので、みじかめのきぼのげーむと、この ストーリー と エンディング の みせかた は、すばらしかった です。
サウンド は、レトロなかんじのきょく で いいかんじにゆるふわなきぶん で あそべます。すべてよかったのですが、らすと で つうじょうきょく が つかわれるえんしゅつ が とくに さいこうでありました。 あの せつなげ な ねいろ が とても、あっておりました。ほし10こ くらい つけたいくらいの すきなえんしゅつです。
システム は こざっぱりとしており、しんぷるです。なかまたち との かいわ もこぎみよく いいかんじでした。は゜んつ!! またおちてる!! という、ひんぱんになぜかぱんつがおちている、というしょうげきてきなじじつがあったり、なかまたちとのかいわはしゅうし、たのしませていただきました。
そうさとしてまうすをすいしんしてありますが せんとうちゅうは ごクリックぼうしのために、ぱっどやきーぼーどをつうかうのもいいかとかんじました。
せんとう は、すべてボスあつかいですが、そうじてかんたんです。しかし、あいしょうによって ひじょうにてごわくなる てき が たくさんですので、みじかめながらも ゆだんできないせんとう に あふれています。
しょうじょ、と、もふもふ、は しょうじきラスボスよりも ずっとてごわく、はごたえ の ある せんとう が たのしめました。
オリジナリティ も すばらしく どくとくのせかいかん が ありました。ちきゅう? じだいをおもわせる かいわ も びょうしゃ も かのじょたちのいまのはいけいを かんじさせる、くるしくかなしくも、つよくてよいものでした。
そうひょうとしまして、たんじかんであそべる こぎみよくこころにくる、よいげーむでありました。エンディングごの かのじょたち の ストーリー も ぜひにみてみたいものです。
よい げーむ を、ありがとうございました。
『ビル解体パズル』へのコメント(2023年2月24日 00:34)
ラインを引いて同じ絵柄のブロックを消していくというパズルゲームです
さめがめ、というゲームにほんのり似ています。
慣れてくると、繋げやすいマップを引き当て、いかに素早くマウスを動かすかのゲームになってきますので、瞬発力や即断力、反応速度を鍛えるのにもいいかも知れません。
グラフィックはわかりやすいのですが、絵柄が増えるとこれでも迷いやすく、如何に位置を覚えて素早くラインを引けるかという難易度向上に寄与しています。
サウンドは一曲、心地よいリズムでほんのりした気分に浸れます。音楽を止めたりも出来る機能も付いています。
システムも無駄なものがなく、ペナルティ+救済も付いており、更にランキング付き。いかに高得点を叩き出すかを競うことでいい感じに時間泥棒になってくれるでしょう。
……私自身も昨日まで4位に付けていたのですがあっという間に……みなさまお強いのであります……
オリジナリティとして、四川省、というゲームを参考に作られていると思われますが、麻雀的要素を感じさせないので、誰でも気兼ねなく遊べるのがいいところであります。
総評としまして、シンプルでいい感じに時間泥棒になってくる良質のパズルゲームです。
気になった方は是非とも遊んでみて下さい。
『侵食クラゲ』へのコメント(2023年2月20日 20:12)
アンドロイド達が住む世界で、アンドロイドのパティちゃんは、友のアンドロイドであるペティちゃんと遊ぶ約束を楽しみにしながら今日も就寝。しかし寝ていると、なんだか奇妙なベタベタした感触を感じて、気になって起きてみるとそこにはなんとクラゲが───……
シナリオ・ストーリーは、アンドロイドのパルナを操り、さらわれた友アンドロイドのペティを助けに向かいつつ、何故か空中に飛べるし息ができるし襲ってくるクラゲや、何故か襲ってくる謎のスライムなんかを倒しつつ、誰かの悩みを解決したり元凶らしきものを倒していく、というお話です。
ただクリア後も、ラスボスが元凶だったのかそうでないのかはっきりとした記載はなく、ラスボスの正体は誰なのかとか、その後この世界がどうなったのか、等もハッキリとした事はわかりません。
グラフィックは細かなドットと荒目のドットが魅力的で、これにより植物の不規則な荒々しさや棘の鋭さ、石や壁の硬さ等が上手く表現されています。
若干背景かそうでないのかが分かりづらいのですが、これは慣れの問題かと感じました。
サウンドは静かでゆったりとした、森がテーマになっている曲を貫いており、フィールドは終始森の中を上手く表現しておりました。一方でボス戦の曲、エンディングの曲はリズムの良いノれる曲を選曲されており、終始テンションがいい感じになるのも良い選曲ぶりでありました。
システムはシンプルながら、追加要素が次々開放されるので新しい操作を使いこなす楽しみがあります。ジャンプやビームやダッシュは常に、バリアは時にここぞという時に重宝しました。
着地直後の硬直、端っこのわたわたするずり落ち、この二点のスキがかなり大きめですので、そこにどれだけ慣れていけるかが重要になります。
オリジナリティはしっかりしており、森の中に暮らしているアンドロイド、という世界観が素晴らしかったです。道中人間が誰もいない、今では作れないハンマー、謎の遺跡等など、人間滅亡後の世界をあちこちで思わせるのもいい世界感でありました。
ただそういう説明はゲーム中明確にはありませんので、一妖精の妄想止まりにしたいと思います。
総評としまして、シンプルで短いながらも程よく熱中できる難易度の優しめなアクションゲーム、という作品でありました。
機械生物であるアンドロイドが仲良く遊ぶ、という世界観が凄く素敵に感じましたので、作者さまの次作以降も楽しみにしたいと思います。
良いゲームを、ありがとうございました。
『おっちゃんクレーン』へのコメント(2023年2月20日 19:39)
酔っ払いのおっちゃんを救うべく、公園のベンチや象やトランポリンに放り込んでコンボを決める、という結構なクレーンゲームです。
グラフィックは優秀で、おっちゃんのくたびれ具合やベンチの汚れ具合がナイスでした。クレーンが明らかにおっちゃんの頭やお尻に刺さっているのもシュールで面白かったです。
サウンドは軽快で、ノリの良い選曲です。
システムは非常に簡単でありながらも、初見殺しのパターンもいくつか備えるなど、シンプルながら奥の深いゲームに仕立て上げられていました。
またAndroidにも対応していますので、移動時間や待ち時間に、おっちゃんをクレーンしたいな~(?)と思えば、どこでも気軽にせっせと運べるのもいいところでありました。
オリジナリティとしては、恐らくゲームセンターなどにあるクレーンゲームが参考になっていると思われるのですが、そのつかむ対象をきらびやかな景品ではなく、酔っ払いおっちゃんに変えるだけでかなり楽しいゲームに仕立て上げた、という手腕が非常に良かったです。
多くのギミックもあるにはあるのですが、つかむ対象をよっぱらいのおっちゃんにしよう! という視点はおそらく全人類含めても、なかなか持てないしそんな視点に至らないと思われますので、この常識にとらわれない柔軟な考え方は本当に素晴らしいと感じました。
またクレーンで連れて行くのがホテルとか家ではなく、公園のベンチやその他に捨て置く、というのもシュールで容赦がなく素晴らしかったです。
総評としまして、シンプルで気軽に楽しめるパズル系ゲーム、といったところでありましょうか。
……パズルなのかアクションなのかシューティングなのか、このジャンルはちょっとわかりませんが、シンプルで頭空っぽにして短時間でも長時間でも遊べるのが良い点です。
良いゲームを、ありがとうございました。
『六道七生・鬼道編』へのコメント(2023年2月19日 07:45)
世界を破滅させた白面という存在が蘇り、討伐に向かった鬼族(?)が敗れ操られ、その混乱を鎮めるべく主人公たちが立ち向かう……、という所から始まります。
ベルトアクション系のゲームで、主人公は3人選べてタイプが異なりますが、体力や射程の面ではどのキャラもほぼ同じですので、技の威力や範囲、速度、キャラのグラフィックなどで決めると良いかと感じました。
シナリオ・ストーリーはオープニングで少し説明と会話があり、ステージクリア毎に会話パートもあり、アクションゲームの中では結構飲み込みやすいのが良かったです。
ただ、キャラセレクト画面で名前が乗っていないので主人公が名前も含めどんな存在なのかがわからず、会話でも誰が誰なのか、狐族なのか妖怪なのか鬼族なのか人間族なのか、このキャラは誰なのかという情報が分からない。
キャラの説明書などが付属していたら、世界観も手伝って更に作者さまの世界にのめり込めて楽しかったかもと感じました。
グラフィックは打ち込まれたドットが素晴らしく、キャラごとのアクションによく対応しており、文句なしの出来でした。背景もいい感じの質感です。
サウンドは、妖怪、民話、神話的要素は低めではありますが、アクションゲームらしくスピード感に優れた選曲が光っています。
システムは、格闘時のオーバードライブシステムや変化に富むコンボ技などアクションパートに優れたシステムが光りました。コンフィグで操作キーを変えられるのも良かったです。
また二人プレイにも対応していますので、複数プレイも可能なのも良い点でありました。
格闘パートですが、一鬼さんの射程が、棒を持っているのに短い、というのがちょっと気になりました。
オリジナリティは素晴らしく、作者様の中でしっかりした世界観が既に出来上がっていると思われます。
主人公の一人の一鬼さんの背景やキャラはわかりやすいのですが、残り二人の主人公の情報がほぼありませんでしたので、敵や世界も含めてもう少し情報が出てたら、とも感じられました。
総評としましては、ベルトアクションゲームを遊びたい方には迷わず遊んで欲しいくらいお勧めできる、非常に優れた良質なゲームでありました。
六道七生、という事で他の世界なども五箇所ほどありそうでわくわくします。作者さまの今後の作品を凄く楽しみにしております。
良いゲームを、ありがとうございました。
『星影の館殺人事件』へのコメント(2023年2月16日 22:28)
100%クリアしてきましたのでレビュー致します。
ネタバレは極力しないように書きましたが、作品の性質上人によってどこまでがネタバレになるのかわかりませんので、念のためネタバレ有りにしておきます。
昭和初期を舞台とした推理怪奇モノで、お仕事に行く前のちょっとした依頼と思いきや、巻き込まれる形で大きな事象に遭遇していきます
シナリオ・ストーリーとしては、昭和とFC時代の雰囲気を上手く出しつつも、令和でも遊びやすく取り込みやすい表現でなされており、作者さま方の工夫が見られました。
山登りにハイヒールは素人でもやらない気がする、とか、あの時代金に近い茶髪は大丈夫だったのかなー、とか、気になる箇所は多少ありますが、概ね時代通りの世界観で納得の出来る舞台でありました。
本作は推理、謎解きですので過度に明かしませんが、クリア後もいい感じに謎が残り、いい感じに後を去ることが出来る、読了感のいく最高レベルの作品でありました。
グラフィックはFC時代を参考に、ドットと8bit風味の配色が光ります。おどろおどろしい描写もドットでいい感じに恐怖が増幅されており、都度都度の演出も素晴らしかったです。
サウンドは、ホラー要素とお屋敷要素に大自然要素、推理要素が組み合わさり、それぞれのテーマ曲も静かめで、推理の邪魔をしないのが良かったです。
その影響で、例のクラシック曲が一極で根強く印象に残る形となりました。個精的には、他の曲ももう少し主張しても良かったかとも。しかし強すぎても山の中の静かさや推理を邪魔するわけですので、悩ましいところであります。
システムはオリジナルの選択肢システムにセーブ機能がマッチしており、遊びやすかったです。
個精環境かはわかりませんが、セーブ時に強制的に最上段にスクロールするあたりは、ほんの少しだけ気になりました。
オリジナリティは素晴らしく、謎解き推理要素に程よく怪異を混ぜ込み歴史も交え、リアルに起こった風のホラー度を増幅させる手法を取り入れています。
この手法もまた昭和の小説の如く、日本怪奇ホラーを感じさせてくれました。
それでいて、とっつきやすい用に加えられた現代風アクセントが、上手く本作の魅力を随所に引き出してくれていました。えきへ゛んとか、きっふ゜とか時代を感じさせるアイテム、その出し方、良かったです。
総評としまして、これ以上ないくらいの名作でありました。100%クリア時の、あいことば、も含めて、完璧な演出です。
重箱の隅をつつく程度の問題としましては、二番目のファイルを手に入れないまま進んでしまえて詰まる、銀貨が無限入手出来る等、まだあるかもしれないバグの存在です。(クリア時のverは1.2でした)
ですがこればかりはゲームを作る上で避けて通れないと思いますので、修正頑張ってくださいませ!
大変よい時間を過ごせました。良い作品をどうもありがとうございましたっ!
『『百眼百手とへんな塔』』へのコメント(2023年2月 7日 13:39)
なんか変な塔(?)が近場に現れたため、とりあえず侵入大暴れを試みる、とある魔王のお話です。
チュートリアルが、向かうまでのオープニングも兼ねていて、魅せ方の上手さを感じさせてくれました。ツッコミもナイスです。
READMEに素材元などが明記されていないので、全部オリジナルかとは思われますが、そういう時も素材元を記載しておくと良いかと感じました。
ストーリーとしては上記の通りありますが、アクションゲームですのであくまで触りだけという感じです。
ゲーム開始直後からラストまで、敵も味方もストーリーもあらゆる情報はなく、エンディングで一応は魔王と名乗るのですが、魔王とはとても思えないほど貧弱なので攻略には苦労します。
圧倒的火力を持っていたり抜群の耐久の魔王で無双とかは出来ませんので、そういう系統をやりたい方はご注意を、です。
グラフィックはドットで打たれたキャラが可愛く、メカを中心にかなりの数が登場します。
ただ背景なのかそうでないのかが少し分かりづらいのですが、これは敢えてそういうスタイルを取って難易度向上に仕向けているものと思われました。
サウンドはサイバー系+パズル系の音楽を中心に、いい感じに煽るような曲調を持っています。
リズムが良いので調子に乗りやすく、失敗を誘発しやすくなるので、これもまたいい感じのゲーム音楽でした。
一方で、主役の魔族っぽさ(?)の音は薄めではありますが、この世界の舞台自体が一般的(?)な魔界や魔族とは異なる感じですので、これはむしろ自然ではありました。※但しそういう情報がゲーム中に出ては来ません
システムはシンプルで分かりやすく、沢山あって操作で悩む、というものがなくスッキリしています。
但し、道中でもボスでも詰将棋気味のギリギリの操作方法が常に求められます。加えてこちらの耐久は1という点もあり、更にやられた数をカウントされる等、アクションゲーム、というよりパズルゲーム、詰将棋系の高難易度ゲーム、と思うと良いのかなと。
オリジナリティはしっかりしており、作者さまの【百眼百手の魔王】という創作世界のお話のようで、全部がオリジナルなのは流石の出来かと感じました。
チュートリアルオープニングの演出やメカ、キャラのデザインと言い、これで一作目、という事で今後が楽しみな出来栄えでもありました。
総評としまして、高難易度のドットシューティングアクション詰将棋系ゲーム、という感じでありました。
個精的にはこの難易度はいい感じで難しく歯ごたえがあったのですが、かなり難しい部類に入るかも? という感じでありますので、遊ぶ人を選ぶかも知れません。
難易度は手探りだと思いますので、作者さまが納得行くならばこれでいいかなと感じてます。
歯ごたえのある良いゲームでありました。ありがとうございましたっ!
『スペースマウス』へのコメント(2022年12月15日 12:31)
どうやらオリジナルの作品があるようで、その再現系ゲーム、レトロゲーム枠に位置するパズルアクションゲームであります。
インベーダー時代あたりでしょうか? そのくらいの時代のゲームの再現ですので、操作性で少し難がありますが、往年の名作という事もあり概ね楽しく遊ぶことができます。
シナリオは、宇宙から突如襲ってきたスペースマウスという謎の生物の対策の研究に没頭していたらいつの間にか置き去りにされてスペースマウスに包囲されてたうっかり系の研究者を無事に地上まで脱出させる、というストーリーがあります。
難易度は、包囲されているというだけあり頻繁に上からマウスが降ってきます。敵もこちらも動きは後戻りできないシステムなので、少しのミスで死がほぼ決定してしまうシビアな難易度が光ります。
グラフィックは、流石にわかりやすく、はっきりと敵、自分、壁、アイテム、と見やすく分かりやすいのがいい感じでありました。
サウンドは、最下層の最初期の曲が最もリズムよくテンポよく、いい感じでテンションが上がります。ラストは音楽を聞く余裕がなくなるほど襲われまくりますが、それをいい感じに煽るような曲で良かったです。あれは焦りますねぇいいですねぇ。
システムとして、無敵アイテムがありますが、これがなかなか曲者で取ろうとしてやられたりする事がしょっちゅう起こります。この辺りも、ただで無敵アイテムなんかやるか、という、しばしばバランスブレイカーとなる無敵アイテムの難易度調整としてうまい作りでした。
操作性は、既に述べられている通り、若干キーの効きが悪く、押したのに反応しない、ということがままありますので、こちらがこの操作性に合わせる必要がある、といった感じです。このゲームでは、ここだけは惜しい限りでありました。
総評としましては、オリジナルを遊んだことがない方もある方もサクサクと遊べる、程良い難易度に収まっている良ゲームでありました。
スコアアタックや最速クリアを目指す勢力にも、パズルアクションゲームが苦手な人の入門にも、レトロゲームが好きな人にも申し分ない出来栄えだと思いました。
良ゲームに感謝です
『風のアイシア2・サンドレーアと邪神教』へのコメント(2022年10月30日 11:48)
前作でフェアリアルランドを旅立ったその後のお話で、再び見知らぬ世界で旅をするアイシアさんの物語です。今作では前作ではいなかった妖精のリムさんも加わっています。
個精的にまっさらな状態で遊んで欲しいため、念のため、ネタバレありにしておきます。
シナリオ、ストーリーは基礎を抑えており、DQとFFをベースに組み合わせつつもシリアス過ぎず、かと言ってふざけたりもせず、程よい加減で王道的ストーリーが展開されます。
グラフィックは古めの2Dドットで、FC前期~中期くらいのDQⅡあたりを狙ったような仕上がりになっています。多少見づらい点はありますが、反面でこのドットはこれ! とわかりやすく迷いづらいのが特徴です。
戦闘グラフィックも前作から新調されており、キャラの立ち絵などもしっかりと新調されていたりと随所にパワーアップが見られました。
サウンドなのですが、街の音楽、フィールドの音楽、ボス戦闘などよく聞く全般が不協和音気味に聞こえたりぷつりぷつりと途切れたりする音が多かったです。但し舞台が砂漠ですので、おそらくそこを狙った曲調かもしれません。
歌の方は素晴らしく、オープニング、歌姫、アイシアの曲等もまた良かったです。特に歌姫との立ち絵付き会話も合わせて、あの街では彼女の曲をしばしば聴き入ってしまいます。
システムは、ツクール2003準拠でわかりやすく把握もしやすく、戦闘時のウェイトアクティブ切り替えも可能で、その表現も可愛らしくいい感じでありました。移動速度もまた適度で良かったです。
また、地図があるのがやはり大きかったです。
システム上の難点として、名前が表記されていないため、会話で今誰が喋っているのか、それが判りづらい点があります。
オリジナリティは、参考作品としてDQやFFであるわけですが、しっかりと作者さまの世界観が独自展開されており、今後や過去の話も推測できたり想像をふくらませる要素も出てきたりと、見せ方も含めて素晴らしかったです。
軒並み遊びやすく楽しいのですが、その中で序盤~の戦闘難易度だけは厄介に感じました。特にレンジャーではマトモに進めないのでは? とも感じます。但し、レベル上げの反復をじっくりやっていける方、楽しめる方には問題なく遊べるとは思います。
総評として個精的には、世界観も戦闘もマップもグラフィックも素晴らしく、遊びやすく難易度も程よく謎解きも難しすぎず緊張感があり、レトロゲーム独特の非常に歯ごたえのあるダンジョンもあり、存分に楽しめましたっ!
良いゲームをありがとうございましたっ
『なもなきぼうけんたん』へのコメント(2022年9月11日 19:44)
さいしょは、ぼんやりしたじょうたいからはじまり、たすけられたりたすけたりとうごいていき、そのながれでひと(?)だすけをつづけていき、さいごにきょあくをうちたおす、おうどうてきなストーリーがてんかいされます。こどももねっちゅうまちがいなし! です!
なんいどはひじょうにやさしく、どなたでもクリアできるのが、おおきなみりょくです。
グラフィックは、こどもにうけそうなデフォルメきゃらけいがおおく、てきもかわいらしいのがおおいです。ゆめがいっぱいでいいかんじでした。
サウンドは、ぶたいやたいしょうねんれいにしてはややはげしいのですが、こどものころはおとなにあこがれてこういうのをむしろきいていくとおもいますので、これはこれでいいかも? とかんじました。
ゲームシステムはわかりやすく、シンプルでストレートでセーブのタイミングもいいところでできます。
オリジナリティはゲームとしてのないようもばつぐんで、そもそもさくしゃさまが、「ないからつくる」、とおっしゃっているとおり、ゆいいつむにのゆうしゅうなさくひんではないでしょうか。
そうひょうとしまして、ひじょうにすぐれたタイピングゲームでありました。
きになったところとしては、クリアのさい、こんどはぴくにっくにでもいきましょう、てきなへいわなおさそいがあるのですが、いざいってみるとこれまでどうよう、しゅぎょうモードだけなのはすこしざんねんでした。へいわなタイピングモード、とかあると、よりたのしそうです。
ともあれ、ほんぺんではスキがありませんし、バグなどもなく、たいへんよいげーむでありました。へいわになった、あのあとのストーリーなどがあればぜひにあそんでみたいところです。
よいじかんを ありがとうございました。
『ノストラダムスの秘宝2』へのコメント(2022年9月10日 16:06)
おそらく、ソロモンの鍵というファミコンゲームを参考に作られているパズルアクションゲームです。
高難易度を誇っているため万人に勧められはしませんが、かなり面白いので熱中できるゲームなのが特徴です。
シナリオはともあれ遊びに集中できるという点で優秀で、中期ファミコンが持っていたという中毒性、反復性、スコアアタック性が取り入れられています。タイムの導入もこの点ではいい要素だと思いました。
グラフィックはファミコン風準拠で、シンプルではありますが明確にソレとわかるのが良い点です。
サウンドですが、個精的にこの要素で、ややファミコン、パズル、アクションから離れていると感じられて、唯一惜しいところでしょうか。
システムはシンプルで遊びやすく覚えやすく迷わない、という基礎をしっかり押さえた完成度です。それ故に個々の腕前に左右されるのでシステムに脚を引っ張られるという事もなく遊びやすかったです。
オリジナリティこそ明確な参考ゲームがあり落とさざるを得ませんでしたが、似たようなゲームは大量に存在するので問題になるものでもありません。
総評としましては、完成度が高めのパズルアクションゲームですので、高難易度のゲームに飢えている方には迷わず勧められる一品であります。
反面パズルゲーム初心者に遊ばせたら、折れてしまい以後パズルゲームやレトロゲームを避けていくかもしれません。そのくらい難しく、熱中度が高めでいいゲームでありました。
前作はパッドもキーボードも何をしても反応せずとうとう遊べませんでしたが、今作で遊ぶことが出来、個精的に非常に満足度が高かったので、次作以降も楽しみです。
良いゲームをありがとうございました。
『ベスカの昏き迷宮』へのコメント(2022年9月 3日 12:15)
簡易ローグライク系といった作品で、難易度がゆるくとっつきやすいのが特徴であります。その分シナリオ面で演出不足気味ですので、想像力のある方、反復作業を楽しめる方、多少の事を気にしない方向けな作品でもあります。
ストーリーとしては、突然ダンジョンがうまれたのでその調査をしつつもその実お宝探しがメインな二人が主役。しかし動かせるのは一人のみ。もう一人も選べたりしたら自由度が上がり良かったのかなと感じました。
また本編シナリオは、ラストに唐突にぞろぞろっと人が増えて事情を明かし、速攻で退場したりなど他に出す余裕があったであろう時に出てこず、急に詰め込みすぎた面が感じられました。徐々にじわじわと、道中や村などで出していけたら、もう少し違った評価だったかもしれません。
グラフィックはウディタ準拠で見栄えもわかりやすく、入れる場所入れない場所も区切っていてよかったです。敵の画像も種類が豊富で可愛らしいのも多いのがいいところでありました。
サウンドは階層ごと、戦闘、ボス戦とそこそこ種類がありよく分けられていました。階層探索時の音楽も種類が豊富で、その層の時にしか流れない曲も多いので、音楽聴きたさに留まったりも出来る自由さは良かったと思います。
システムですが、基本はとっつきやすく、装備品も充実しており色々的を絞ることが出来るのは良かったです。
ただ魔法に回復がないのでトール以外まず出番がなく、進行と決定のボタンが同じであるため、自動販売機や罠を回避しようとしてもキャンセルではなく決定を連打してしばしばひっかかりがちになるのが痛かったです。
また顕霊システムは特にイベントに寄与せず、上げたレベルが罠で下るだけの、能力の微調整装置みたいな感じになっているのは残念。霊という割と非現実的なモノですので、何かしらシナリオ方面で活かしようがあったのではと感じました
オリジナリティとしては、ダンジョン発生装置や顕霊等色々出てはいるのですが、まだ活かしきれてない感じがしました。特に顕霊システムは化けそうな気がします。
総評としまして、ひたすら潜り続ける作業的なゲームが好きな方は結構楽しめます。しかしその冒険は常時一人で、一緒に来た仲間や村人と仲良くなったり連れ出したりも出来ず、ダンジョン内も一定以上イベント終えたらその後は何も起こらないため、薄味で飽きがきやすいのは否めません。
ただ、お宝探し、というコンセプトとしてはなかなか優秀ですので、ゆるめのローグ系亜種を遊んでみたい方はやってみるのもいいかもしれません。
『孤独勇者の冒険譚』へのコメント(2022年9月 1日 00:37)
タイトルは孤独勇者の冒険譚
ですがゲームを開始するとデバッガーのな・や・み♪ と出てきますので、恐らくこれもバグというか、元々は孤独勇者の冒険譚、だったファイルを修正していく、という意味合いで付けたと思われます。
そういう意味で、徹底追尾してバグを探し直していくゲーム、という掴みはバッチリだったと思います。
以下、ネタバレを含むかもですので留意であります。
ストーリーとしては、バグだらけになったゲームソフトを、内部のキャラになって探し出しマスターに報告して直していくお話…と思いきや、中盤からは早くも路線がズレていき、後半はまさに世界崩壊を食い止めるよくあるRPGに。
これも修正行動の1つ、と考えれば納得はできますが、そういう場合こそバグリストにしっかり記載させていくとプレイヤー側はデバッグ(このゲームを遊んでいる)している達成感が得られ、ゲーム的にもこの戦闘でバグを修正しているよ! と表現出来たかと思います。
グラフィックは基本簡易でありながら、主に主人公サイドのキャラは表情変化も備わっており優秀。世界別にマップチップを分けたりもしており、細かい所に工夫が見られました。
サウンドはノリがよくリズムよくテンポもよかったです。ファースト村、邪神の洞窟、魔王の城が特に印象に残りました。こうなると砂漠にも入りたかったですね。ただ、場面はあっていても長さや規模にあっていたかと言われるとうーん、ではあります。
システムとしてはウディタ準拠ですので迷わずに済みます。更にスキップ機能、ダンジョン毎に回復ポイントや商人を配置、回復は一瞬で間を置かない等々親切設計が光ります。ただ、戦闘難易度上そうする必要があるという事を意味しますので、戦闘バランスがやはり少し悪目ではありました。
オリジナリティとしてはやはりバグ修正を行うという、作る側あるあるを持ってきたところでしょうか。まだ一作目ということで、主目的ながら控えめな質と量のバグと、途中から王道のRPGになっていったのは少し残念。もっとバグが多くても、またバグ取りリストは最後までできればとも感じました。
総評として、デバッガーのな・や・み♪途中から目的が変わってしまったゲームという印象です。それこそアゲハとスイが最初に目指した、孤独勇者の冒険譚、側に寄せたのかもしれません。
いちプレイヤーとしては、DLしたファイルを見ればなんとなく察することが出来、ゲーム内容もその通りではあるので狙い通りかもしれません。但し双方短すぎたのが、デバッグを期待した人達からすると物足りず、もったいなかったかなという印象でありました。
デバッグ期間がもう少し長ければ、その上での移行ならばまた違った評価になったかもしれません。
未だ一作目ということもありますし、何より完成させたので、これから先に期待が持てる作者さまであります。
『アオノアーティファクト / Blue-Artifact』へのコメント(2022年8月31日 23:37)
ストーリーは、外界から切り離された研究所で読書に勤しむフランさんを、脱出させるお話です。
先に述べておきますが、おそらく平素からキーボードとマウス主体でゲームをプレイする人向けの作品かと思われます。
移動操作方法自体は簡単ですが、スキル使用となるとマウスを併用しつつ多岐にわたるため、そこがネックとなっている印象があります。そして多くの基礎的場面で魔法を使うのが前提のため、ギリギリのタイミングで発動しないと間に合わないものも多く、後述する操作性も相まってそこで躓く人は多かったかもしれません。
グラフィックはオリジナルのドットが秀逸で、特に主人公のフランさんには力が入っています。ちょっと潰れちゃった時やしゃがんだ時、踊ってる時ややられた時等など、あちこちでかわいいフランさんを見ることが出来るでしょう。
サウンドは、場面場面にあった選曲ぶりがいい感じに寂しさを表現しています。研究所っぽさがその分ほんのり少なくも感じましたが概ねいい感じでありました。
システムはオリジナルなのですが、魔法使用方法のキー割り当て、マウス使用の変更が不能。これが致命的だったかと感じました。
攻撃だけではない魔法の打ち方、方向、その種類と効果等など、魔法に関しては非常に魔女っぽく夢がある優秀な出来栄えなのですが、魔法を絡める場面がかなり多く、通常行動1つとっても魔法を使うシーンは多く、その操作方法が使いづらくとっつきづらい点が、難しく感じたと思われます。
但し独特の面白さがありますので、ハマると凄く遊べるゲームです。キャラも可愛く魔法も攻撃というより跳ね飛ばしたりワープしたりと、攻撃一辺倒な魔法とは異なり、夢がある【魔法】なのが個精的に素晴らしかったです。
キーボードとマウスでゲームを遊ぶのに慣れている人はきっと楽しめると思いますので、まだの方はぜひ遊んでみて下さい。
『魔王の城 宝物庫からの脱出』へのコメント(2022年8月28日 13:29)
お宝探しの盗賊さんの、1エピソードをプレイしていくゲームです。シンプルながら奥が深く、色々と出来たり出来なかったりするのが楽しく、ついつい長々と遊んでしまいます。
ストーリーはお宝探しに出かけた盗賊さんがなんやかやあって脱出するのがメインとなっております。ただ既に書かれております通り、様々な事象が発生しますので、それらを楽しんでいく事をおすすめします。
グラフィックはウディタ準拠でありながらも表情変化を使用しておりわかりやすく、オリジナルの絵もあるなど充実しています。かわいいですよね盗賊さん。
サウンドは少ないながらも場面にあった選曲が光ります。一部わざと ん? という選曲があるのもいい感じでありました。
システムもウディタ準拠でうごかしやすく、シンプルでスルスル動かせるので問題はありません。またゲーム紹介画面で表示されている通り、セリフが大きく表示されるので見やすく見落としもしにくい仕様なのも親切設計です。
オリジナリティとしては、ストーリー全般が流石の出来栄えで、システムの見やすさ演出、エンディングの数々などなど、文句なしなゲームです。
総評として、これ以上無いくらいの名作です。コンパクトに纏まっていながら、難易度は程よく規模もほどほど。スキマ時間を奪い切るほど熱中も出来るくらい優秀でエンディングの数も沢山あって、押し並べて後味良し、とスキがない作品の1つであります。
よい作品をありがとうございましたっ。
『冒険者ギルド白馬亭にいらっしゃいませ!』へのコメント(2022年8月28日 12:47)
SRPG95製の作品を、別のツールで再現したゲームであります。そのため、あ~95ってこういうのあったあった~、という懐かしさ等を感じたい方にも向いています。
シナリオは、お仕事をなかなか貰えない零細ギルドで発注を受けたとあるお仕事をこなしていきます。
依頼自体この1つだけですのでシンプルに終われるのがいいところでした。
ただ、スタート時この零細壊滅状態に至った前日譚がわからないので、その辺りの説明があったらとは個精的に感じました。
またシナリオ全体が95当時の感じでありますので、現代感覚ですと男女の扱いや会話などに少し感じるものが出るかもしれません。
グラフィックは95の再現を頑張っており、戦闘シーンも背景もマップもツクール95のようになっています。そのため、再現性ではお見事ではありますが、2022年のゲームとしてじゃあ見やすいか、と言えばだいぶ見づらいのは仕方なしです。
グラフィックに限らず、この辺の再現性はレトロゲーム枠として捉えるとなかなかに優れた質かと個精的には感じました。
サウンドも95製の懐かしい音楽が沢山揃っています。ツールを触った人ほどあ~これこれ、と感じてくれるでしょう。場面場面の音楽としても、よくあっておりました。
システムは、元がSRPG95という事で癖がありますが、概ね問題なく進められます。戦闘システムが固定ダメージで時間がかかる、自称最強の魔法使いが攻撃回復魔法を何も使えない、前述の魔法使いの補助術の影響か防御が押し並べて紙等問題が山積みですが、しっかりクリアも出来ますのでバランスが取れているともいえます。
移動時のバグとして、移動先で攻撃などをしようとして、キャンセルすると移動後の位置からスタートします。このため、結構高速でステージをクリアできてしまえるのはご愛嬌と言ったところでしょうか。
オリジナリティは、お手製ふんわりやわらかシナリオで、とっつきやすく遊びやすい。反面95時代のシナリオでもありますので、ギャグやツッコミ会話、一部くどい説明(ウニなどが顕著)などに随所に時代を感じさせます。尤も、そういう意味でもオリジナリティは高いと言えるでしょう。
総評として、読み物としても楽しく、ゲームとしてもちょうどいい塩梅で、全部程よく楽しめました。マリアさんの戦闘が遅すぎる弱すぎる点以外はゲームとしての問題はない感じであります。
次作以降も楽しみにしております。
『ニナの神隠し -another day-』へのコメント(2022年8月25日 20:52)
スローライフ系のゲームで、比較的自由な行動が取れるのがウリです。
出来栄えが優秀ですので、まだの方は是非とも前情報無しでのんびり過ごしてみて下さい。
以下少しネタバレ気味になります。
ストーリーは主人公のニナさんが元の世界に帰るのが目的になりますが、すっとぼけて過ごせるのがポイント高めです。
舞台がミニサイズですので広大な世界を駆け巡るまでは出来ませんが、帰還条件が簡単な条件ですので、このあたりを考えてあえてミニサイズにしたのかなと感じました。
グラフィックはMV準拠ながら手が込んでおり、飽きさせない演出も手伝い満足度は高めです。準拠ですので見た目が安定しており世界観へのマッチも良く、バランスがいいのが特徴です。
システムは把握するまで思った以上に時間も掛からず、飲み込みやすい。爆弾コストがやや高めで作りづらいなどはあるものの、概ね詰まることもなく楽しめる設計でした。
オリジナリティにも優れており、メインイベントはクリアが確実に目指せるシステムで、サブイベントの方で自由な要素を大量に用意しています。
そして何よりも、汎用性、拡張性に優れているのがこの作品の最大の特徴でしょうか。
このシステムは、以後も作者さまが気が向いたら、ふと思い立ち加えようとすれば、いくらでも冒険、お話、ストーリー、アイテムを加えられます。これが本作の最大の特徴で最大の魅力でありました。
総評としては非常に出来が良く面白く、ハマる人はずっと熱中出来るシステムです。それでいて規模が小さめですので、ストーリー目的の方でも程よいところでサクリと終われるのもいい点でありました。
これでサブイベントを長く沢山増やしたverなどが出てきたら、それこそひと月ふた月まるまる遊んでるかもしれません。そのくらいの潜在能力をまだまだ持っている、完成品ながら未来を感じさせる作品でございます。
よい時間をありがとうございました。
『ブルーアワーインカネーション』へのコメント(2022年8月17日 06:26)
騒動を解決して温泉へ行くために暴れる系のお姉さんを操り、全ての敵をちぎっては投げていくアクションゲームです。この、ちぎって投げるがそのままなのが最大のポイントで最大の難関でもあります。
シナリオストーリーは、ゲーム中で余り表示はされませんが、レトロアクション、シューティングゲームには付き物ですので気になりませんでした。
難易度は非常に高く、一筋縄ではいかない敵の動きを如何に素早く見極めるかが勝負となりますので、無双爽快アクションではなく、覚えゲームでありパターンを読み切る系のアクションゲームにあたります。
グラフィックはレトロゲーム系よろしくシンプルでわかりやすく見やすいのですが、全キャラ、全オブジェクトがほぼほぼ小さいため、お姉さんやザコ敵が背景の色合いの組み合わせによってはやや見づらくなったりもします。但し、個精的にはコレも狙ってやっているとすれば、難易度向上に寄与していると言えなくもないので、問題というものでもないかなぁと感じます。
サウンドは爽やか疾走系で、盛り上がる曲もしっかり選ばれておりバランスが良いのが特徴でしょうか。
システムはシンプルながら、そこに投げるという行為が加わって操作は難しいという、二律背反を持つものに仕上がっています。最初のゆるい時点でコレに十分慣れる必要があります。つかんで投げようとするとつかめずふっとばされたりも日常茶飯事です。
そしてこの頻繁にふっとばされるのが非常に厄介で、どれが投げられるか、これはジャンプで避けられるか、避けずに捕まえるほうがいいのか等を見極めるまではややストレスに感じると思われます。その分掴めた時の嬉しさは大変良いので、個精的にはお気に入りなオリジナルシステムであります。
オリジナリティは上述の通りかなり優秀で、武器や岩を投げて戦うゲームは数ありますが、敵を積極的に投げ込むゲームというのは世界全てのゲームを見渡しても殆どないのではないでしょうか。
総評としては音楽バランスもよくステージは最初から歯ごたえもあり、キャラも可愛くおまけもあるなど充実ぶりが伺えます。
しかし最初に書いた通り、難易度がとんでもなく高いので、アクションやシューティングの腕に自身のある方々向けな調整となっているかと感じました。
パターンを覚えてきっちり勝ちたい方は遊んでみてはいかがでしょうか?
『かえりみち~続・その後の世界』へのコメント(2022年8月16日 04:00)
前作、【その後の世界】に引き続き、退廃した世界でのお話となります。めでたしめでたしの後日談、という平穏を期待した流れで遊ぶ方は多いと思われます。
しかし今作はそれを、悪い方向で裏切って来てしまいますので、すんなり終わりたい方は前作で完結させておくのが良いと思われます。
但し前作同様大変魅力の高いゲームであるのは間違いありませんので、少し風変わりなRPGが遊びたい方は是非とも遊んでみて下さい。
レビューは前作が好評だっただけに書くか大分悩みましたが、DLして遊んでクリアまでしておいて書かないのも不義理ですので、書かせて頂きます。
ストーリーですが、前作主人公がラストの後でたどり着いたであろうスギナミ付近から始まります。最初こそラーメンを追いかけるほのぼのストーリーっぽさを思わせる、のんびりした風で始まりますが、次第に不穏な空気になり、徐々に前作よりも厄介な問題になってまいります。
前作で解決に導いた平和な場所を潰したり誰かが死んでいたり狂っていたりいなくなったりと、どうも今作を作るがために前作の世界を尊重していない箇所がいくつも見受けられました。
象徴的だったのが、前作エンディングの、二人きりで将来を誓うシーン、という最大最高の見せ場での感動的な場面に、余計なストーカーを混ぜ込んだため、前作のエンディングを経験した方は気持ち悪いストーカーの存在をいきなりねじ込まれ、前作のエンディングの記憶を改竄させられます。
前作二人が平和に導いた村も家も壊されたり殺されたりと、今作を始めるにあたって必要悪だった面もあるかもですが、その手法がちょっとどころではない引っかかる事が多かったのはいただけない点でした。
最後の依頼についても、その後合流とか事情を明かした等のお話が出ていませんので、今作がこうだったのでしこりが残ってしまう意味合いでも、白黒ハッキリとはさせたかった点でありました。
グラフィックは前作同様手書き風の処理が施されており退廃的な空気を魅せてくれます。また画面下部などはパワーアップも図られており、エンディング、真エンディング後の演出も優れていて可愛くて良かったです。
サウンドは前作同様すべてオリジナルで、退廃的でわびしい音楽が薄い色合いの世界によく合います。戦闘曲は今回も秀逸でありました。
システムは前作よりもより改善され、回復ポイントの焚き火の数も増えており、武器も最強の武器を選んで作れたりと優秀で素晴らしかったです。画面下部で呟くシステムも良いポイントでありました。
オリジナリティは引き続いて優秀で、優秀であるがゆえに他の見せ方をしてほしかったものの、これは一妖精の感想ですので、作者さまが作りたかった世界であるならばそれが一番かと思います。
評価点にはありませんが、戦闘については今回はかなりひどかったので書かざるを得ず、システム面でも☆を下げています。相棒のソルトさんは三段攻撃を持つなど高い物理攻撃能力を持つのですが、約3~4割の確率で1ターン戦ってくれません。これが2~4ターンも続くこともままあります。また装備品の種類に限らずどんな装備でも魔法と攻撃を必ず併用し、更に1ターン目はマロンさんが選んだ敵をほぼ確実に攻撃しない、という謎仕様を持っているため二人で攻撃すればすぐ倒せる敵すら長引き余計なダメージをマロンさんが受ける羽目になります。
加えてボス級の敵になると何故か苦手な魔法を連発し役立たずになるなど、基本的にこちらは1.5人戦力で戦わざるを得ません。しかし敵はマロンさんを確実に狙ってきます。序盤で敵が3体+サボりソルトさん発動! なんて日には当然フルボッコにされまくりで目も当てられません。
前作でもリトさんが自動でしたが、彼女は武器を変えればその武器の特性に従い打撃か魔法かで的を絞って戦ってくれました。が、ソルトさんはそんな事をしてくれない上にサボることも多いため、此方が上手くコントロールしなくてはなりません。
特に、序盤のシンジュクに辿り着いた直後が顕著で、この時のレベルは6~8と思われますが、この状態では上述の1.5人システムのせいで一回ザコ戦闘に勝てればいい方で、即座に焚き火に戻るを繰り返すしかありません。
後半でも、最強の爪や銃を装備させても魔法を使いまくるので、両方強い剣や杖を装備させざるを得ず、必然的にマロンさんが装備する品も限られてしまいます。
ソルトさんらしく猫の自由度を採用したと言えばそれまでですが、代償としてマロンさんとソルトさん両者の装備、プレイヤーの自由度、戦闘快適度はかなり下がってしまったと言わざるを得ませんでした。
その対策としてか、前作同様お助けキャラが最初期地点付近にいますので、今作ではコレを使っていくのもいいと思います。
総評としては、シナリオでも戦闘でも前作が良かっただけに今作は…という点が非常に多く、その落差が大きすぎたのは否めません。
ただストーリーとしては、今作でほぼほぼ大団円を迎えられたのは大変良かったので、大きすぎた犠牲は払いましたがハッピーな方向に進んだのは救いでありました。
色々書きましたが、相当の時間熱中してプレイ出来たのは確実ですので、大変魅力の高いゲームであるのは間違いありません。重ねてになりますが、少し風変わりなRPGが遊びたい方は是非とも遊んでみて下さい。
『その後の世界』へのコメント(2022年8月15日 17:21)
グラフィックとストーリー双方が、ぼんやりしたイメージから開始されますが、その内容は見事の一言でありました。
長々解説するのがもったいないので、是非とも前情報無しで遊んで欲しいですが、開いた方はほんのりネタバレがある事前提でお願い致します。
ストーリーは王道のその後日談? のようなカタチで主に進んでいきます。このお話が始まる前の、王道に至った経緯が不鮮明ながらも、徐々に判明していく内容と合わせると、ソコに至ったのは十分に理解が出来、異常さも常識さも兼ね備えた人間関係や心情表現がお見事でありました。
フィールドが広くも狭く、ダンジョンが概ね深くなく狭い辺り、崩壊後の技術レベルなどの世界観がよく現れており、ここも良かったです。
グラフィックは、MVの基礎ツールの延長線上に+αでの工夫を凝らした手書き風な描写がお見事。質感も不穏さも統一されており、手描きっぽいブレ気味表現が、上手くこの世界感を表現できていて素晴らしかったです。
サウンドはオリジナルで、曲があって作品が生まれたと作者さまが表現なさった通りで、退廃しつつも自由な風潮をどこかに感じさせるメロディが素晴らしかったです。通常戦闘曲が見事すぎてたまりませんでした。
システム面はシンプルイズベストを貫いており、世界観に合わせてお金の入手手段が限られたり地図がなかったりなど不便にしつつも、一度踏破した分地図が出来上がる(全部明かしていく楽しさがある)、武器の性能がきっちり分かれておりプレイヤー個々の好みで選びやすい等、便利なとこは便利にしておりバランスが良かったです。
唯一引っかかるのは敵との遭遇が多い事ですが、リトさんが頼れるので戦闘自体には困りませんでした。一応軽減する装備品はあるのですが、出てくる時期を考えると人によっては少し気にかかるかもしれません。
オリジナリティも十分で、その後の世界という、そもそもが余り描かれない作られないゲーム世界で、更にその世界は独特の価値観+こういう世界観見たかったというモノで構成されているので、受け入れやすさも十分でございました。
総評としては、ほぼ完璧です。ザコ敵との遭遇が多い以外は気にならず、それを含めてもストーリーを追い求め続けたい欲求に素直に従い続けられ、規模もそこそこで長々引っ張らずに終りを迎えられる、個精的にゲームとして完全なものだと感じました。
大変良いゲームをありがとうございました。
『かえらずのもり』へのコメント(2022年8月12日 17:55)
危険な森で迷ってしまった魔女が、脱出するお話です。
ストーリーとしては、危険極まるこんなとこになんでいるのかとかは置いといて、かなり遊べる難易度を誇っています。アクションかつパズルゲームでありますが、パズル寄りの性質なため、アクション好きな方よりもパズルゲーム、詰将棋が好きな方に向いている感じでありました。
グラフィックはドット2Dで、さっぱり背景を取り払っており、実際にプレイヤーに影響のあるものだけを配置しているためゲームとして見やすいのが特徴です。深い森という舞台も相まって、背景が真っ黒でも気にならず、むしろ森の深さの演出にもなっているのが上手かったです。
BGMですが、既出の通り素晴らしく、この曲だけでも遊ぶ価値があるほどです。難易度が高めですので、必然的に長く聞くことになるため、飽きが来にくく盛り上がりつつも集中力を乱さないシンプルな選曲が光りました。
システム面でもシンプルでわかりやすく、ゲームを初めてすぐにでも熱中状態に入れるほど。気になったのは魔女という割に魔法が余り使えないという点でしょうか。このあたりは使えまくるとゲームバランスが悪くなるので致し方ない面もあります。
オリジナリティとしてもなかなか優れており、説明文が柔らかくも鋭かったり、多くの魔女が住処としている森で迷子になる魔女、というシチュもたのしかったです。
総評としては、難易度が高く熱中でき、操作も簡単でキャラは可愛らしくハマりやすいパズルアクションゲーム、といったところです。FC時代の理不尽的な高難易度のゲームが遊びたい方は是非とも遊んでみて下さい。
良いゲームをありがとうございました。
『フェアリーフロンティア』へのコメント(2022年8月11日 16:58)
ドラゴンクエストⅢを元に作られたRPGで、とっつきやすさ、オリジナルグラフィックの数々が売りでもあります。
シナリオ・ストーリーは、本家よろしく船の入手後は特に自由度が高めなのが良い点でありました。早い段階であちこちに到達できてしまえるのでそれがたのしかったです。
その一方で、シナリオ本体は薄めで仲間も自身も喋らず、主役仲間キャラとしての、ひいては人としてのイベントがかなり少ないのは惜しい所でした。
難易度としては程よくバランスも取れており、クリアだけならば簡単な部類に入りますので、詰まることは先ず無いでしょう。一人クリアも出来るほどですので、いろんな条件でクリアを目指してみるのもいいかもしれません。
グラフィックはオリジナルで出来もよく、モンスターにも女の子キャラが多く採用されているのが特徴でしょうか。
サウンドに関しては、戦闘曲が地域のボスでコロコロ変わったりするのが特徴です。
システムはルーラやリレミトがあり逃げるシステムがかなり有効など概ね良好ながら、地下世界の地図がない、戦闘中装備変更が先頭キャラのみ、既出の福引きの間の悪さや鍵システム等々でほんのり引っかかりました。
図鑑システムは膨大な数が埋まっておらず、これを埋めきるのは不可能なのでは? と思ってしまいますが、埋める作業を楽しめる方ならばかなり有効なシステムかと感じました。
オリジナリティについては参考ゲームがあり、それをほぼ踏襲しているため下げざるを得ませんでしたが、モンスターや独自のイベントもあるので、なかなかたのしかったです。オマージュ系もあり歩き回る楽しさが随所にあるのも良い点でした。
総評としてはかなり楽しめました。仲間を選べ、グラフィックが豊富で、早い段階であちこちに行ける自由度が素晴らしく、魔法も強めで便利などなど、魅力にあふれています。仲間絡み主人公絡みのイベントがあれば更に評価は高くなったと、いう印象でありました。
今後に期待が持てる一作であります。ドラクエⅢが好きな方は遊んでみると良いでしょう。
2022/08/24修正、追記しました。
『Halloween Castle』へのコメント(2022年8月 9日 21:12)
所謂、悪魔城ドラキュラシリーズ、あるいは魔界村シリーズの初期作品を元に作られたと思われるアクションゲームでございます。その為凄まじく難しいのが特徴であります。
シナリオ、ストーリーですが、ハロウィンを取り戻せ! というどこかお祭りめいた空気に加え、READMEにあるくだけた説明やダメージを食らうと下着姿になっちゃうなどのコミカル要素が満載でなんとなく明るめです。
しかしやられるとあっさり骨にされて殺されてしまう演出もあり、敵もおどろおどろしいものも多く罠も凶悪と、実際はやや過激です。
この辺りはホラー強めな悪魔城ではなく、魔界村リスペクトで、舞台や敵がホラーながらもコミカルに仕上げており、受け幅を広くしていて、それがいい感じで表れていると思いました。
グラフィックは背景もキャラも見やすく可愛げがあり、魔界村を更に可愛くした感じでありましょうか。その分凶悪さが際立つことになりましたが、その辺りも個精的にお気に入りです。
サウンドは軒並み優れており雰囲気をよく際立たせてくれます。ラスボスの曲は盛り上がるものでしたが、それでも最初のステージで流れていた曲が一際印象深く残りました。いっぱい死んで聴き慣れたからかもですが。どの曲も場にあっており秀逸でございました。
システムはわかりやすく、難しい操作がないので、誰でもすぐに遊べるのが良好です。ただ斜め攻撃不可やジャンプの融通がききにくい辺りは惜しい要素です。
これは元ネタの魔界村やドラキュラもこういうシステムだったのかもしれないので、リスペクトの結果かなり不便になっているとも言えます。不便すぎたので斜め真上真下攻撃は、射程の短さもあるのであっても良かったかなと感じました
オリジナリティは元ネタがあり、内容もそれをほぼ踏襲しているので下げざるを得ませんでしたが、コミカルさで受けがしやすく内容もかなりの良作でしたので評価は高めです。
総評としては、難しいゲームが好きな人、レトロゲームが好きな人、高得点を出したい人、タイムアタックをやりたい人、主人公の下着姿を見たい人(?)等々いろんな層に刺さるゲームといったところです。
その半面、最初に述べた通りでこの高難易度では万人受けするモノではありません。ですので気軽にプレイするとステージ3あたりで詰まってしまうのではないでしょうか。
個精的には見た目も音楽も難易度も、ストーリーも存分に楽しめたので、いろんな方におすすめしたいゲームでもあります。良い作品をありがとうございました。
『Bomb Crisis』へのコメント(2022年8月 7日 04:23)
落ちものパズルゲームの元祖、テトリスの派生作品でもあるボンブリスシリーズを深くリスペクトした作品です。
完成度は全フリーゲームの中でも群を抜いて高く、今まで評価が0なのが不思議なほどです。落ち物パズル、特にテトリスが好きでまだ遊んでいない方は是非ともダウンロードして遊んでみて下さい。
シナリオ、ストーリーに当たるステージ構成は見事なもので、頭を使わせてくれるいい問題集が揃っています。序盤から詰まる人は詰まりますが、中盤以降が速度も上がり、問題も難しくなり、歯ごたえがあるゲームを楽しめるでしょう。
グラフィックは簡易化されているものの、ほぼほぼボンブリスそのものでありました。見やすく複雑でもなく、背景にもテトリスらしいグラフィックが使われており、完璧とも言えます。
サウンドは、軒並み静かな音で構成されており、集中力の邪魔をしないのが素晴らしかったです。若干テトリスっぽくはないものの、ボンブリスっぽくはありました。ただ個精的に少し激しすぎるかも? と感じました。
システムは、ほぼほぼ市販ボンブリスそのもので、ブロックの回転も左右に出来間を抜けられたり、置いてからも暫く動かせたり忠実に再現。またステージを自作出来たりする機能までついてるなど親切設計。落下速度操作のみオリジナルと若干異なりはしますが、それで問題が発生するでもないので最高評価になりました。
オリジナリティこそ本家を参考に作られているので落とさざるを得ませんが、元の作品をほぼほぼ再現、強化出来ている手腕は素晴らしいの一言です。
完成度が本当に素晴らしく、重箱の隅を突っついてしまったような音楽以外完璧に近い作品でございました。作者様の今後の他の作品が楽しみで仕方ありません。
大変良い時間を、どうもありがとうございました。
『のじゃロリ狐っ娘が妖怪退治しに行く話』へのコメント(2022年8月 6日 15:31)
シナリオ、ストーリーはわかりやすく明快で、スカッと小気味よく終了するよい短編。良きゲームをありがとうございます。
グラフィックは、立ち絵、キャラ絵、戦闘画面、カットイン、マップと全てにおいて綺麗なグラフィックが光ります。ラストだけあえて既存素材画面なのもポイント高かったです。
サウンドにおいても、マップ画面曲が特に秀逸でした。短編だからと手を抜かない姿勢が見て取れます。
システム面では、カットイン技やFF基準の見た目戦闘をツクールVXACEで採用している点が良かったです。常時ダッシュオンオフがあれば完璧でしたが、短編ですのでそこは高望みかもです。
オリジナリティは、恐らく似たようなお話はあるのでしょうけれど、こういうのこそ短編でガンガンあってほしい作品ですので全く問題なしです。
総じて、一気に最後まで駆け抜けられるシナリオとキャラの勢いと、それに伴うシステムのシンプルさが噛み合って良い作品でありました。まだの方々は、スキマ時間にサクッと遊んでみるのは如何でしょうか。
『スライム王の討伐』へのコメント(2022年8月 6日 04:37)
この作品のシナリオは、スライム達がはびこる洞窟へ赴き彼らを討伐し王も討ち果たす、という一エピソードでございます。
既に書かれています通り、探索ではなくアクションゲーム中心ですので、少し手頃なゲームをお探しの方は是非とも手にとってみると良い時間を過ごせるでしょう。
シナリオは、目的がわかりやすくシンプルでブレませんので、行き詰まるということにならないのが良い点です。反面他にサブな目的も無いので、あくまでシンプルなゲームとして捉えると良いでしょう。
アクションの腕次第では物理的に行き詰まってしまいますが、回復措置もあり超えるのは比較的容易な難易度ですので、何度か遊んでみると、クリアまでたどり着けることでしょう。ラスボスは流石に苦戦しましたが、なんとか討伐することが出来ました。
グラフィックはFC初期のドットTASTEで、どのキャラも基本二色で表現されているのも細かなポイントでありました。
音楽はシンプルで心地よく、過度な演出がない点がまさに洞窟で良かったです。
操作性は、やや滑りやすいという、これまたどこかで味わった緊張感があります。シンプルで難しい操作が必要ないのも短編モノとして大事ですので、しっかり基本を抑えており良かったです。
ゲームを通して個精的にお気に入りは、注意をしてくれる看板とその文字。ああいう細かい点一つで、外の世界を感じさせてくれてうれしいものです。
良いゲームをありがとうございました。
『DS物語』へのコメント(2022年8月 5日 22:26)
少し前に遊ばせて頂きました作品で、いろんな王道ストーリーを少しづつズレていくスタイルが特徴で、それが心地よく小気味よいテンポで進むのが魅力でございます。
ちょっとズレていながら芯がブレない主人公に脳筋戦士さんのコンビが光ります。そこに魔法使いのエッセンスが加わり手がつけられません。それが楽しかったです。
ストーリーを通して、初期の二人が非常に魅力的に輝き続けたままでいる、というのはなかなかない事でもありますので、ここも良い点でございました。ブレない二人好きです。
ですので、問題というよりは、もう少しこの物語を味わいたい、という欲求気味な評価になりますね。省略された期間とかも味わってみたいものです。
エンディングも、ソコに至るブレない決意が好きでたまりませんでした。短いながらも良いお話をありがとうございました。
魔王を討伐する騎士の一人として、とある国の騎士のあなたは活動を開始するのでした。
このスタートの場面、ドラクエ4のライアンさんの開始を思い出す方もいるのではないでしょうか。そんな感じで、レトロを感じさせてくれるゲームです。
シナリオは、上述通り魔王討伐を命じられそれに沿っていくストーリー。要所要所のイベントや街などは小規模ですので、目的をぶらさず進めるのはゲームの基本が出来ていてよかったです。
旅の導線も迷わないように誘導、示唆がありつつも比較的自由度もあり、満足度も悪くないで出来映えでありました。
その分お遊び要素、街人との会話などは少なめですが、ご褒美敵やふくびき等もあるため、今後の作品に期待が持てそうな空気も感じられています。
既に述べられていますが、最序盤の勇者の証が誰でも入手出来るような位置にあるので、特別な達成感が少なめという基礎問題があります。
また城仕え騎士なのに丸裸でスタートするのも引っかかる所。このあたりは80年代ゲームの特徴とも言えるので悪くはありませんが、騎士らしくもありませんのでどうしても気になってしまいます。借金で装備を質に入れちゃったとか納得できるようなのがあってもいいのかも?
グラフィックは自作ということで、独特の味があります。二色ベースの80年代中盤のドットと言ったところでしょうか。地形も物も人もわかりやすく迷わずに済むのは良いところです。
音楽ですが、こちらは80年代前半という感じで、少し寂しげですが空気を壊すような感じもありません。此方も自作ということ。制作お疲れ様ですっ。
システムですが、戦闘スピードがやや遅めに感じられました。押しっぱなしで決定キーが押されずに進まないため、連打が必要になります。
此方も既に述べられていますが、魔法防御が効果なしなのもやはり気になる所。もしかしたらダメージ系ではなくスリープなどが効きづらくなっていた、のかもしれませんが、あまり体感では感じられませんでした。
それ以外では特に引っかかることもなく、詰まらずに進めるため、一作品目でこの出来は素晴らしいと感じています。
オリジナリティはちょこちょこと見られる独特なテキストが魅力。真面目なようなそうでないようなこの世界の喋り口調は、似た作品が多くなりがちなRPGの中でも独特な華を魅せてくれます。
総評としまして、コンパクトに纏まった王道RPGとして楽しめました。
最終盤のレベル上げが少しだけダレるくらいで、ゲーム進行上の問題らしい問題もありません。バランス取り、レトロ風味、王道等基本を抑えた作りが光ります。
他の味付け、音楽やグラフィック、システムUI、シナリオ等の増強は次回以降に楽しみにしております。