コメント数は2回です
『のろいの森』へのコメント(2024年10月26日 20:00)
『すた☆でび』へのコメント(2024年1月21日 10:28)
いわゆる鬱ゲー。開始時に注意喚起をされるだけあって人を選ぶ内容で、しんどいと感じた方はその時点でプレイを止めた方がよさそうです。
ですがそれは個人的な嗜好にものすっっっごく刺さる内容で、登場人物やその境遇を見ているとまるで我が事のように思えてしまうくらいに共感できる部分も多数あり、こんなことを言ってしまうのもおかしな話かもしれませんけれど自宅のような安心感がありました。
それに暗い内容だからこそ空気を読まずにおちゃらけた態度を取り続けているキャラクターが清涼剤のように際立っていて眺めていると癒されるところも素晴らしいです。
この作品はどこもかしこもとても可愛らしい描き下ろしのイラストやグラフィックがふんだんに使用されており見応え抜群で新しいマップに向かう毎にどんな姿の敵を見られるのかワクワクしますし、要所要所に表示される立ち絵や一枚絵は最高の一言に尽きるくらいよかったです…この作品の1番の強みだと思います。
デフォルメキュートな画風やゆめかわ系マスコットが好きな方なら万人向けではない話を読み飛ばして厳しめの戦闘を越えられるように粘ってでもグッドエンドまで楽しむ価値があると思います。実質画集。
BGMも内容に馴染んだ自然さに加えて要所の戦闘では盛り上がれる音楽が多くてよかったですしED曲も作中で(ネタバレにつき省略)かった登場人物たちを思い出してしんみりする素敵な曲でした。
鬱ゲー要素の他にも人を選ぶ部分としてRPGの戦闘部分の難易度が高めになっている部分もありましたけれどそれはシナリオの過酷さに合わせた厳しさの表現にも通じていて、とても強力になっている一部の技やアイテムと中盤以降に配置されている経験値稼ぎ用の敵がその難しさに対する救済措置になっていると思うと納得しました。
本当はキャラクターの持っている魅力についても語りたいのですがネタバレに触れてしまいそうなので気になった方は実際にプレイして確かめてみてほしいです!
それとキャラクターが好きになった方はハッピーエンド〜裏エンドは見ない方がいいかもしれません。個人的にはドス黒い裏話を味変気分で楽しめてよかったと思いますけれどあれはきっと本編よりも人を選ぶ内容なので…って言われて止める人はいないと思いますけれど言わずに勧めるのは本当に躊躇われる部分なので留意してほしいです……
激情を引きずり出されつつキャラクターに癒されるおかげで前向きな姿勢を保ったまま楽しめる最高の作品をプレイさせていただきありがとうございました!
※推敲前は好きな部分を語っているはずなのになぜかネガティブな言葉がびっしり並んでいたたまれない気持ちになってしまったくらいのレビューなので問題があれば削除していただけると幸いです。
これからプレイするか迷っている方向けにオススメできる部分を箇条書きで紹介します!
・ゲーム画面の紹介を見てわかる通りキャラクターがかわいい
・スチル(一枚絵)がかわいい
・かわいいキャラに容赦なく降りかかる悲劇やかわいいキャラにもダークな一面があったりするギャップが刺激的
・話がテンポよく進行するため鬱展開になってもそれを引きずりにくい
・合間に挟まれるミニゲームに集中することで次の場面に向けて思考がリフレッシュできる
・絵柄のおかげで視覚的なショッキング要素はかなり緩和されていて物語としてのショッキング要素に集中しやすい