◆あらすじ
勇者が魔王を打ち倒し 1,000年。
長い時が経ち、魔王が復活を果たした。
神によって創られた聖剣エクスカリバーは魔王の復活を察知し、
勇者の末裔が自らの前に現れるその時を、待ちわびていた。
…しかし、いくら待とうと、勇者が現れる気配はない。
「…まさか、勇者の身に何か…!?」
勇者はこの世界の希望であり、聖剣エクスカリバーを手にする事ができる、唯一無二の存在。
勇者にもしもの事があっては、世界は魔王に蹂躙されるのみ。
「待っておれ勇者!
このエクスカリバー、今そなたの元へゆくぞ!!」
勇者の身を案じたエクスカリバーは、
自らが安置されていた祭壇を抜け出し、勇者を探す旅に出た。
夏休みテンションで作った、変なRPGです。
(別に内容は夏休み関係ないです)

タイトル画面

伝説の聖剣と信じてもらえないエクスカリバー。

勘違いされ、村人から襲われる。

装備品は、剣らしく剣のパーツ。

初心者でも安心の操作説明付き。
ゲームポイント
◆プレイ時間目安
・4時間
※レベリングや稼ぎ行為をせず、サクサク進めた前提の目安時間です。
プレイスタイルによって大幅に変わると思いますので、あくまで目安としてお考えください。
更新履歴
◆更新情報
【8/18:残ったままになっていた没マップの消去】
約3時間半でクリア。
●良かった点
バカゲーだったけど、割としっかりしたストーリー。
特に、魔王の考え方には「なるほどなぁ」となった。
・BGMが全体的にコミカルで可愛らしい。
・8方向移動のため操作が快適。
・シンボルエンカウントである点。
・ボスがちゃんと強い。
難易度の低いフリゲだと、本当にボス戦が手応えなくてつまらない事が多い。
この作品は、ボスがちゃんと強くて満足。
・攻撃エフェクトが派手、技の多くが多段ヒットで気持ちいい。
・エクスカリバーの装備品を、剣の各パーツとして表現している事。
こういう細かいこだわりは好きです。
●残念だった点
・船を入手して自由度が広がったと思いきや、新たに行ける場所がラスダンのある島しかない。
今まで行った町へ再び行きたい場合はテレポートで事足りるし、これから船入手して自分で操作するより、マリンリアの誰かに話しかけてラスダンに連れて行ってもらう、という感じでもよかったと思う。
・レベリングがしにくい。
雑魚敵がシンボルエンカウントなのはいい点だけど、シンボルの敵を倒すと、結構時間が経たないと復活しないため、レベリングのテンポが悪かった。
また、個人的に「おぉ」と思ったのが、今作の勇者であるフィリオについて。
フィリオは釣りが趣味という設定なのですが、戦闘スキルも可能な限り、釣りに則って作られている事。
釣り餌(ルアー)を変えるのを攻撃属性の変更というスキルに落とし込んでいたり、釣り糸を使って敵のアイテムを釣り上げる(盗み取る)、釣りの経験で攻撃の命中率が高いなど、上手く釣り要素をRPGの戦闘に落とし込んでいて面白いです。
それと、フィリオは水と氷の攻撃魔法を覚えているのですが、魔法力が低すぎるので戦闘で使う事はなく、ゲーム的にはなぜ設定したのか疑問に思う。
しかし、フィリオが釣り人という事もあり、もしかしたら釣った魚を保存するために覚えた、という裏設定があるかもしれません。
これに関しては特にゲーム内で語られていないので私の推測でしかありませんが、謎のスキルにもこういった裏設定があると考えると面白いですね。
エクスカリバーの装備品同様、こういう細かいこだわりは好きです。
2週間で作った(クリア後部屋の発言より)にしては、完成度の高い作品でした。
今後の作品にも期待しています。
バカゲーRPGだけど、ちゃんと熱い展開や伏線回収もしてくる
・ストーリー面
なぜ剣であるエクスカリバーが自我を持つのか、なぜ勇者の趣味が釣りなのか。
なぜ魔王が、やけにファンシーな夢を持っているのか。
バカゲー特有のネタとしか見ていませんでしたが、全てにちゃんと意味があった。
最後には敵との共闘展開と、ベタだけど確実に燃える展開もあり。
そして最後はちゃんとバカゲーらしく、ギャグで落ちる。
ネタ一直線のバカゲーかと思いきや、意外にしっかりと考えられたストーリーでした。
・操作面
8方向移動ができる。
この時点で操作面ではかなり快適。
そして雑魚敵はシンボルエンカウントなので、嫌な時は避けていける。
更にストーリーを進めていくとコストなしで使えるテレポートアイテムが手に入るので、ダンジョンの真ん中でパーティーが壊滅しても、すぐ町へ戻って宿に泊まれる。
あとマップ上のエクスカリバーが移動する時、よく見るとピョンピョン跳ねててかわいい。
しかしフィールドマップですが、正直無駄に広いんじゃないか、と言わざるを得ない。
船を手に入れた後に行ける大陸や島は沢山あるのですが、ストーリーで関係ある場所以外に特に入れる施設やダンジョンはなく、ただ島があるだけという感じ。
唯一、イベントで少し映っただけの港町には入れるようになっていましたが、この時に出たイベントのキャラと会話できるくらいでした。
恐らく、何か作ろうとしたけど没になったか、フィールドマップの隙間を埋めるためか。
・戦闘など
雑魚敵については、脳死で通常攻撃だけ連打して倒せる弱さではなく、
しっかり全体技を打たないといけないって感じの強さ。
雑魚敵の強さに関しては、
「脳死で通常攻撃してるだけで倒せる程度でいい」
「ちゃんとスキル使わないといけない強さがいい」
と、好みが分かれるかと思います。
自分は後者のタイプなので、このゲームの雑魚敵の強さはこれで満足してます。
1回逃走に失敗しても、2回目は確実に逃げられる(ゲーム内で言われてはないけど、やってる感じ多分こういう仕様)ので、雑魚が強いとはいえ、滅多に全滅する事はないと思います。
ボス戦はそこそこ難易度高めな印象。
といっても、自分はダンジョンの最奥に辿り着く課程で出会うシンボル敵を全部倒すだけで特別レベル上げ行為はしませんでしたが、
それでも苦戦はするものの普通に勝てるので、そう考えると優しめとも取れるか。
総評としては、バカゲーでありながらストーリーがしっかりしており、操作面や戦闘も、特別ストレスに感じる要素はなし。
シンプルなRPGをやりたいけど、他とはちょっと違う感じを求めている方にはおすすめできます。