普通に人には見えない超自然的存在・妖(あやかし)が見える力を持った少年“稲生修一郎”とその姉“稲生 楓”の家に、ある日幸運をもたらすといわれる“座敷わらし”が迷い込んできた。様々な妖達と人との関係を描いたビジュアルサウンドノベル。
≪ 感 想 ≫
いっさいの選択肢はないので、ゲーム性は正直薄い。しかし、最近は茜街奇譚やTRUE REMEMBRANCEなど、同じように選択肢の無いものをオススメゲームとして紹介するようになってきました。このゲームもそうだけど、自分的に心に響いた良かったストーリーなら、ゲーム性如何に関わらず、今後もドンドン紹介していきたいと思う。そういう前提で選んでいるので、この“あやかしよりまし”も、一度は読んでいただきたい、気持ちのこもったよい物語。
題材は妖(あやかし)ということで、オドロオドロしいものかと思うかもしれないけど、まったくそんなことはありません。むしろ、出てくるのはどこか懐かしさを感じさせる、親しみやすい妖(あやかし)たちで、うちの家にもいたらいいなとか思うくらいでした。文章も軽快にサクサクと読みやすいため、ラストまで一気に読んでしまいました。ノベル系の好きな方、奇譚ものを読んでみたいという人にぜひともお勧めしたいゲームです。